香りのハーブ図鑑

ユーカリ

オーストラリアの森林の80%近くを占めるといわれるユーカリは、コアラの食物としても有名。ユーカリは500種以上あり、
その内コアラの食べる種類は数十種類程に限られるそうです。オーストラリアの先住民族アボリジニも古くから葉を傷の薬として用いてきました。
環境への適応性が高く、乾燥に耐え、成長のスピードが極めて早いのが特長。そのことから、砂漠の緑化に用いられたりもします。
5年ほどで大木になるユーカリの木材は、材木や製紙用のチップにされます。
また、葉から得られる精油の使い道が豊富で商業的にも優秀とされます。

香りのハーブ図鑑情報1

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梅の花

寒さの中で春を告げる梅の花は、白から、ピンク、赤の間で様々な品種があります。開花時期は品種や気候によって異なり、2月から4月の間に咲きます。葉よりも先に花が咲くので、ソメイヨシノと同じく枯れ木に花が咲いたような印象で、一気に春が訪れたように感じます。梅はまた香りが素晴らしく、梅林の中では夢心地の香りに包まれます。
梅は受粉がなされれば実がなりますが、花の美しさ、実付きのよさ、果実の風味などから大きく、観賞用の梅(花梅)と、実を収穫する梅(実梅)に分けられます。品種は数百種あると言われます。

香りのハーブ図鑑情報2

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キンモクセイシュガー

梅の実には、酸味のもとであるクエン酸や各種有機酸が豊富に含まれ、疲労回復など健康増進に役立つとして、古くから食用・薬用にされてきました。未成熟の青い果実、核の中の種子には青酸配糖体(アミグダリン)が含まれ大量に食べると体に害をおよぼしますが、梅干し、梅酒、梅酢、梅エキス、梅醤、ジャムなどに加工して食用にします。正しく加工したものは、安心して健康増進に役立てることができます。
一般的に、梅酒用には未成熟の青梅、梅干し用には黄色く熟した梅が使われます。

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キンモクセイ酒

熟した梅の果実を、塩漬けにした後日干しにしたものが梅干しです。赤紫蘇の葉とともに漬けて風味と色を付けたものと、梅だけで漬けるものがあります。その他、はちみつ、昆布、かつお節などで調味した梅干しなど、多くの種類があります。
梅干しの酸っぱさのもとはクエン酸で、疲労回復など健康に役立つ食品として日本人に愛好されてきました。防腐・殺菌作用があることから、おにぎりやお弁当に入れます。

※梅干しの副産物
梅干しを塩漬けしたときに上がってくる液体を「梅酢」といい、料理や漬け物に利用できます。また、一緒に漬けた赤紫蘇の葉を干して粉末状にしたものは、ふりかけにできます。「ゆかり」という商標で売られているものが有名です。

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レモングラスティーのレモンジンジャーカクテル

青梅を度数の高いアルコール飲料で漬けたリキュールを梅酒といいます。梅干しと同様に健康に役立ち、おいしいリキュールとして家庭で作られ、また市販されてきました。 高い度数のアルコールを使う理由は、梅の実の成分が抽出されやすくするためと、腐敗を防ぐために梅の実から出た水分で度数が下がることを予め見込んでいるからです。
砂糖も成分を抽出するのと、保存性を高めるのに役立ちますが、度数の高いアルコール飲料を使えば十分に引き出されるので、必ずしも砂糖を加えなくてもいいそうです。 糖分を控えたい方、甘いものが苦手な方は砂糖無し、または低糖の梅酒をつくってみてはいかがでしょう。

砂糖を使わない梅酒の作り方を紹介しましょう。
材料として梅(梅酒用の青梅)を500g、アルコール度数35度以上の本格焼酎を750cc用意します。
まず梅のへたを取り除いて洗い、ふきんで良く拭いた梅の実を消毒したガラスの広口瓶に入れ、焼酎を注ぎます。 ここで甘みを加えたい場合は、250g程のさとうきび糖やはちみつを加えます。 あとは冷暗所に置き時々振り混ぜます。3~4ヶ月後から召し上がれます。梅の実は半年ぐらいで引き上げるのが一般的ですが、そのまま入れておいて大丈夫。ただし長く入れておくと、梅酒の酸味が強くなり少々苦みが出てきます。
※甘みについて
通常は多量の砂糖を加えて作る梅酒ですが、砂糖無しでも梅の実そのものの風味を十分引き出せます。ピュアな味わいで甘みがないため、サラダドレッシングや和え物など、様々に利用できるのも利点。甘みは飲むときに好みで加えましょう。

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レモングラスティーのレモンジンジャーカクテル

青梅の実の絞り汁を長時間かけて煮詰めて、真っ黒いペースト状にしたものが梅エキス(梅肉エキス)です。江戸時代の医学書にその作り方と薬効が記されているほど、古くから知られている健康食品です。
現代でも痢や消化不良など、胃腸の不調にいいとされるほか、疲労回復、血流改善など、数々の健康作用が確認されています。
また梅エキスには、生梅、梅酒、梅干しのいずれにも含まれない、製造工程で生成されるムメフラールという物質が含まれ、新たな作用が注目されています。
酸っぱ~い梅エキスを再評価したいですね。

育て方

苗の植え付け
落葉期から発芽期までの間に植え付けを。幼木なら11月から12月、成木なら2月下旬から3月中旬位に上付けます。
腐葉土や堆肥を混ぜ込んだ水はけのいい土に植えましょう。日当たりのいい場所で健康に育て、同時期に花が咲く異品種の梅を、受粉用に近くに植えると実が付きやすくなります。
水やり
庭植えの場合、水はけが悪いところに植えて長雨にあったり、水やりが多すぎたりすると病気にかかりやすくなります。鉢植えの場合の水やりは、表土が乾いたらたっぷりと与えます。夏はほぼ毎日与えます。
肥料
植え付け時の元肥をしっかり施し、年に1~2度、実がなった後と冬期に有機配合肥料などを株元に埋め込みましょう。
剪定
樹形をコンパクトに保ち、花付きや実付きを良くするために、夏に伸びる新梢は横枝をなるべく伸ばすように心がけながら30cm程度に剪定し、不要な徒長枝は間引きます。冬に枯れ枝、樹冠の内側に伸びている枝、ひこばえ、徒長枝等の不要な枝を蕾を確認しながら剪定します。
冬越し
寒さに強い樹木なので冬越しの心配はほとんどありませんが、実付きをよくするためには、寒い地域では寒冷地に適した品種を植えることが肝心です。
収穫
青梅、完熟梅、それぞれ適期を逃さずに収穫しましょう。