スパイス自由自在

性質

世界中の料理(特に菓子や飲み物)に利用される人気のスパイス「シナモン」は、伝統のあるスパイスで、古代エジプト時代すでに香料・防腐剤として使われていました。日本での歴史も古く、奈良時代にはすでにシナモンが伝わっていたことが、正倉院の宝物にシナモンが生薬として奉納されていることからも明らかです。
シナモンには、甘味と、ほんのりと辛みも感じる風味で爽やかな香りがあり、アップルパイやシナモンロール、クッキー、和菓子など、お菓子作りに広く使われており、インド、中近東、北アフリカなどでは、料理にもよく用いられています。
シナモンには大きく分けてセイロン肉桂(セイロンニッケイ)と中国肉桂(カシア)がありますが、産地によってさまざまな名称があり、風味にも違いがあります。日本に輸入されるものの多くはカシアです。
スパイスや生薬としてのシナモンは、樹皮をはがして乾燥させたものを用います。スパイスに加工したセイロンニッケイの色は黄褐色、樹皮は薄く、風味は繊細です。一方カシアは、赤褐色のざらざらとした厚い樹皮で、強い風味があります。双方とも樹皮を細長い形状にそぎ取るようにして収穫しますが、カシアはそのまま乾燥させるのに対し、セイロンニッケイは、コルク質の外層を削り取り、乾燥させます。

薬用として、シナモンには抗菌作用や健胃作用、血行促進などの作用があるとされます。最近では血糖値やコレステロール値を下げるなどの作用も知られ、注目されています。

*一度に多量に食べたり、妊娠中のティーの飲用は控えましょう。菓子や料理に入っている程度の量なら心配ありません。
 
シナモンについてもっと詳しく知りたい方は・・・エスビー食品HP内の『スパイス&ハーブ検索』をご覧下さい。「シナモン」

シナモンのレシピ1

ホットケーキミックスを使ってフライパンで焼いたお手軽パンケーキですが、りんごとシナモンの風味が溶け合い、本格的なおいしさ!準備も入れて30分程度ででき上がります。

りんごのフライパンケーキ シナモン風味

Herb&spice
(約4人分)直径18 cmのフライパン1個分

  • ・シナモン(パウダー)・・・小さじ1
  • ・フレッシュハーブ レモンバーム・・・飾りとして少々
    *ミントやチャービルでもいい。

食材

  • ・りんご・・・1個(約300g)
  • ・ホットケーキミックス・・・150g
  • ・卵・・・1個
  • ・牛乳・・・100ml
  • ・さとうきび糖・・・大さじ3(うち大さじ1は生クリームに入れる)
  • ・オリーブオイル・・・大さじ1/2
  • ・無塩バター・・・10g
  • ・生クリーム・・・200ml

作り方

準備
  • りんごは皮をむいて4つ切りにして芯を取り除き、3mm程度の薄切りにする。薄切りは皿にずらして並べておき、変色を防ぐためにレモン汁をふりかけ、さとうきび糖もうっすらとふりかける。
  • ボウルに生クリーム(200ml)を入れ、大さじ1のさとうきび糖を入れてとろっとするぐらいに(7分立て程度)泡立て、ラップをして冷蔵庫に入れておく。
  • レモンバームの枝先は洗って、水気を拭き取る。
手順
  • ホットケーキミックス(150g)でたねを作る。
  • 弱火にかけたフライパンに大さじ1のオリーブオイルをしき、バターを入れて溶かし、さとうきび糖をうっすらと全面にふりかけ火をいったん止める。
  • 1のりんごをまずは底面に、そのあと、側面にはりつけるように並べる。
  • りんごの上に約小さじ1杯分のシナモンパウダーを、うっすらとふりかける。
  • 3の上に、1のたねを流し込み、ふたをして、はじめ弱めの中火で1分ほど焼き、そのあと弱火にして10分程度、ケーキの表面にプツプツと穴があいて乾いたようになってきたら、ふたを取って焼き、竹串をさして何も付いて来ないようになったらでき上がり。
  • 慎重にフライパンからはずして皿にのせ、冷めてから、泡立てた生クリームの適量とレモンバームを添えて、トッピングにシナモンを少量ふる。
変色を防ぐためレモン汁を振りかける
さとうきび糖を薄っすらと振りかける
りんごをフライパンに並べる
シナモンパウダーを薄っすらと振りかける
たねを流し込む
ふたをして焼く
ワンポイント
  • ・フライパン(テフロン加工のものがおすすめ)は小さめのサイズで、ふっくらとした厚みに焼きましょう。大きいフライパンは、火の通りがムラになり、焼き過ぎのところと生焼けのところができたりしがちです。小さいフライパンなら、最後にお皿にのせるのも簡単!
  • ・動物性脂肪を控えたい人は、バターを省いて、オリーブオイルを少し増やしても大丈夫。オリーブオイルの風味が気になる場合は、グレープシードオイルなど他の植物油を使うといいでしょう。生クリームなしでもおいしくいただけます。
  • ・焼きたての熱々を食べてもおいしいです。その場合は、生クリームを添えずに食べましょう。

シナモンのレシピ2

赤ワインとしょうゆにシナモン??と意外に思われる取り合わせですが、でき上がった煮込みは、レストランのお味。軽いソースなのにコクがあって滋味深い味わいです。

牛かたまり肉の赤ワインとしょうゆの煮込み シナモン風味

Herb&spice
(4~5人分)

  • ・シナモンスティック・・・2本
  • ・ローレル・・・4枚
  • ・にんにく・・・4片
  • ・フレッシュハーブ イタリアンパセリ・・・1パック(約20g)

食材

  • ・牛肉(煮込み用)・・・600g
  • ・玉ねぎ・・・2個(約500g)
  • ・にんじん・・・2本(約350g)
  • ・セロリ(葉付)・・・2本(約250g)
  • ・ブロッコリー・・・1/2房(約250g)
  • ・かぼちゃ・・・中1/4個(約200g)
  • ・赤ワイン・・・400cc
  • ・水・・・400cc
  • ・小麦粉・・・大さじ2~3
  • ・塩・こしょう・・・少々

作り方

準備
  • 牛肉を2cm角程度の大きさに切り、塩・こしょうをふってなじませ、ビニール袋に小麦粉とともに入れてまぶし付ける。
  • 玉ねぎは皮をむき、1cmの薄切りにする。
  • にんじんは皮をむき、5mmの薄切りにする(少々ランダムに切る)。
  • セロリは葉もいっしょに1cmのざく切りにする。
  • にんにくは皮をむき、中心の芯を取り除いて薄切りにする。
  • 付け合わせ・・・ブロッコリーは小房に分けて硬めの塩ゆでまたは蒸す。かぼちゃは適当な大きさに切り、少なめの湯でほっくりとゆでる、または蒸す。イタリアンパセリの葉を、粗いみじん切りにする。
手順
  • 鍋にオリーブオイルをしき、にんにくを炒めて香りを引き出す。
  • にんにくを取り出して、牛肉を入れて、周りを固めるようにうっすらと焦げ目がつくように焼いて取り出す。
  • 2の鍋にたまねぎ、にんじん、セロリを入れ、軽く塩、こしょうをして、炒め合わせる。
  • 3に、2の肉、にんにくを戻し入れ、赤ワインと水、シナモンスティック2本、ローレル、しょうゆを入れて、肉が柔らかくなるまで、40~50分間ふたをして煮込む。途中味見をして、味が薄ければ、塩とこしょうで味を調える。
  • 柔らかく煮えてソースにとろみがついたら、器に盛り付け、付け合わせにブロッコリーとかぼちゃを添えて、イタリアンパセリを散らす。
切り方
肉に塩・こしょうを振りかけ、小麦粉をまぶす
にんにくを炒めて香りを引き出す
にんにくを取り出し、牛肉に薄っすらと焦げ目がつくように焼く
牛肉を取り出した鍋に野菜とにんにくを入れ、軽く塩こしょうをして炒め合わせる
残りの材料とシナモンを入れ、40~50分煮込む
ワンポイント
  • ・牛肉に小麦粉をまぶすことで肉汁を閉じ込めることができます。また、小麦粉でソースにとろみもついて一石二鳥!
  • ・シナモンスティックは半分に砕いて加えてもいいでしょう。ただし、あまり細かく砕くと、食べる時に邪魔になるので注意が必要です。ローレルも同様です。
  • ・鍋に残った煮込みを翌日まで保存する場合は、シナモンとローレルを取り出してから、冷蔵庫で保存しましょう。シナモンとローレルを入れたままにすると、風味が強く出過ぎてしまいます。