つぶやき

バジルの話


とりとめもなくバジルにまつわるつぶやき。
「グラン・トリノ」。この映画、ちょっととっつきにくい男を演じさせたらピカ一のクリントイーストウッド扮する偏屈な老人ウォルトと隣人のアジア系姉弟との交流を描いた人間ドラマ。
ウォルトの庭で、濃緑色のバジル越しに姉弟とのギスギスとした関係からウォルトが少しづつ打ち解けあい、語らうシーンがある。映画の悲劇的だけれど、どこか癒される結末と重なり、緑濃いバジルが映画の記憶となる。
バジルは悲劇的!?・・・インドのホーリーバジル誕生にまつわる神話。ある神様の愛人であり、癒しでもあったトゥラシーが、その神様の本妻に“草になってしまえ”、と呪いをかけられバジルにさせられてしまう、というもの。昨年夏訪れた南インドチェンナイの寺院に行った際、祭壇近くの杯皿にこのホーリーバジル(トゥルシー)が盛られ、老若男女が、何かつぶやきながらその葉を口に含み参拝する姿が印象的だった。トゥラシーの悲劇的!?な話とともに、一部の人たちに特別に愛され、癒しのハーブとなる。

最後は、よく行く定食屋のコースランチで食べたバジルのアイスクリーム(写真)。バニラと思って口に含むとバジルの甘く、青々とした香りが広がる。前後のメニューは忘れたが、バジルの香りが記憶となる。毎日の生活に、バジルが広がり、癒される。

伊藤一樹(エスビー食品)のつぶやき