ハーブダイアリー

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去る五月、世界文化遺産「平泉」の香りを探すアロマツアーに参りました。このツアーは、平泉の名所を巡り歩き、そのときの感覚を香りに落とし込み、ワークショップで「平泉」の香りを創作するというものです。香りのイメージを表現するため、参加者の皆さんには、ツアーに先立ち、印象に残った景色、文化背景、音、匂い、触感、色彩、人物などをメモに書き残していただくよう、参加者方へお願い致しました。

中尊寺、毛越寺などの世界文化遺産を巡り、すっかりリラックスした夕食後にワークショップを開始しました。まずは、平泉をテーマにイメージを膨らませ、用紙に書き込んでいきます。香りを五感で表現を致します。 思い出のシーンを視覚(色彩)、嗅覚(ニオイ)、聴覚(音感)、触覚、味覚で表現していきます。文章で綴るのではなく、イメージを絵のように用紙に書き込んでいくという手法を利用します。 色彩は金色堂からゴールド、世界文化遺産という神々しい感じから樹脂系やお香の香り、湿った香り、落ち着いた香り、クラシカルな香りなど様々なイメージが湧き、参加者の皆さんの思いの詰まったフレグランスが完成しました

さて、昨年より、「香りで味覚をデザインする」をコンセプトとして、香りイメージとそのイメージに見合ったストーリーを展開し、味覚をデザインすることに関わっています。第一弾は、バレンタイン向けのチョコレート。リフレッシュ、ハッピー、インスパイア、エレガント、セクシーなどの キーワードから香りのイメージを考案、ストーリーを加えて味覚を創造していくという新しい手法で10種類のチョコレートを考案致しました。チョコレートの祭典、「サロン ド ショコラ」でお披露目され、好評でございました。

現在は、香りと組み合わせたパンを考案中です。「綺麗になる」、「元気になる」、「癒される」をパンで表現します。味覚嗜好に、香り(におい)とアロマテラピー的な要素を組み合わせます。 味覚嗜好にも、嗅覚が大きく関与しています。鼻をつまんで、食べ物を食べても美味しさを感じることは難しいですよね。香り豊かなものこそが美味しい。そして美味しさを感じることこそ、人間にとって一番免疫力を高める行為なのではないかと思うのです。 アロマテラピーは、広義では、嗅覚感覚療法として捉えることも出来るのではないでしょうか。五感を活かして美味しさ追求を模索するのも大変有意義なアロマテラピーの学習であると考えております。

鈴木理恵