ハーブをとことんエンジョイするチャプター。香りのクラフトや、美容とスキンケア等もご紹介。《メリッサ&ローズマリーのハーバルDays》はいまいかずよさんのかわいいイラストでお届けします。《アロマな手作りギフト》では自分にもごほうびの癒し手作りギフトを。生活に即応用できる《ハーブでハウスキーピング》や、S&B商品をハーブでさらにグレードアップする《ハーブ・スパイスパワーアップ講座》に加え、スパイスをクローズアップして世界旅行のように魅力を楽しむ《スパイス世界紀行》も始まりました!
一年で一番寒いこの季節、いつも首をすくめているから肩も凝りがち。あともう少しで春がやってきます。今の寒い間はハーブの手作りで楽しんで大切な人にも喜んでいただける、あったまるギフトをご紹介します。

最近流行の炭酸ガス系の浴湯料。お風呂に入れると、しゅわしゅわ〜っと炭酸ガスが発生し、筋肉の凝りをほぐしたり湯冷めを防いだりするという癒しアイテムです。これが家で作れるのです!要は、重曹とクエン酸を混ぜ合わせ、はちみつでつなぎ型に入れて形を作るだけ。ここにハーブパウダーを混ぜ入れるのがアロマポイント。かごに盛ったら、ケーキかマカロンみたいでかわいい!ぶっそうな話ですが、爆弾(Bomb)みたいにも見えるので、バスボムと呼ばれたり、泡がしゅわしゅわすることからバスフィズと呼ばれたりします。
スカーフは外出時につけるもの、というのが普通の感覚ですが、就寝時に首に巻いてみると・・・、あ、あったか~い!部屋の暖房をかけ過ぎると喉が乾燥して傷んだりお肌にも悪いので、今年の冬はこのスリーピングスカーフでぐっすり。軽くキルティングしてポケット状にしたところに、アロマの精油をしみ込ませたコットンを入れるとアロマスカーフに。外出時にも首に巻いていけそうなかわいさです。
今回はマダールート(セイヨウアカネの根)でハーブ染めにしたシルクスカーフで作りました。
※精油はS&Bでも取り扱っています。

スカーフにポケットを作りながら縫う

縫い終わったところ

コットンに精油を1〜2滴染み込ませる

ポケットにコットンを入れる
身体の温まるハーブはカモマイルやローズなどいろいろありますが、同じものばかりだと味に飽きてしまうことも。そこで身体を温めるスパイスブレンドを用意しておき、紅茶や好きなハーブティーにプラスするだけでほこほこ温まれるように・・・、というアイディアです。
ちょっと珍しい紅茶やハーブティーのティーバッグと一緒にプレゼントしたら、きっと喜んでいただけると思います。

スパイス4種をミックスする

茶こしでスパイスをこしながらカップに入れる

ティーバッグでいれたポットの紅茶にミックスしたハーブを入れる

ギフトボックスに手さげひもを付けて吊り下げる
古代ギリシア、ローマ、エジプトでも薬用に利用され、古い歴史のあるフェネグリーク(フェヌグリーク)。宗教上の理由で菜食の人々の多いインドや中近東では、大変ポピュラーな食材です。タンパク質やアミノ酸を含む栄養価の高い豆で、カレーやセロリを思わせる独特の風味と苦み、とろっとした粘液質(ガラクトマンナン)があります。
種子は生のままでは強い苦みがありますが、軽く煎ると香ばしくなり苦みがやわらぎ味わいが増します。インドでは煎った種子を粉にしてカレーに用いたり、種子をスタータースパイスとして使ってサブジなどの料理を作ります。南インドのドーサというクレープのようなものの生地に豆(種子)の粉がブレンドされることも。また、種子は発芽させてもやしの状態にして料理に利用することも。
種子だけでなく生葉を料理に使う他、乾燥葉も頻繁に使われます。日本のカレー粉にもフェネグリークがブレンドされています。最近では薬用面での働きが注目され、研究が進められています。
【英名】 Fenugreek【学名】Trigonella foenum-graecum【和名】コロハ【別名】メッチ、ヒンディーではメティー / マメ科レイリョウコウ属 / 草丈:40〜70cm / 開花時期:6〜8月 / 1年草 / 非耐寒性
アジア南西部原産とされるスパイスで、古くから世界各地で栽培、利用されてきました。料理用のスパイスとしても健康を意識しながらおいしく使えます。
水はけの良い土、日当りを好みます。寒さに弱い一年草なので春早くに室内で種をまいて苗を育てておき、5月頃、温かくなってから庭のプランターに植え付けましょう。
種子まき後2〜3ヶ月で開花し、その後一ヶ月程で種子が成熟します。
果実のさやが成熟して少し茶色になるまで待ち、成熟した順にさやのまま採って室内で完全に乾燥させましょう。
生の葉は随時収穫できます。葉は乾燥ハーブとしても利用できます。
中国名の胡蘆巴(ころは)は外来の大根という意味。種子の形が大根に似ていることに由来するそうです。和名のコロハは中国名からきています。日本には18世紀頃、薬用植物として渡来しました。
フェネグリークは、アーユルヴェーダや中国漢方においても古い歴史を持ち、強壮、駆風、催乳、代謝促進などの目的で使われてきました。
また西洋ハーブ医学においては、食欲不振、消化不良、駆風、高コレステロール血症などに処方されています。また古くから催乳(母乳の出を良くする)目的で使われていました。外用としても、消炎や皮膚軟化の目的で使われます(長期の外用はよくないようです)。
近年の研究で、血糖値を下げる作用、コレステロールを下げる作用などが発見され、研究が進められています。
禁忌ははっきりしていませんが、子宮刺激作用があるので妊娠中は避けましょう。また、ある種の薬との相互作用も報告されているので、むやみに大量を摂取しないようにすることをおすすめします。料理においしく利用する程度ならば問題ないと思われます。
インスリン依存型糖尿病の方が、血糖低下を目的としてフェネグリークを用いる際は、事前に専門家の指導を受けて使用してください。
フェネグリークのシードは3〜5mmの大きさの多角形でたいへん硬く、そのまますりつぶすのは難しいほど。軽く煎ってくだくと香ばしくなります。市販でパウダーにしたスパイスが販売されています。
上の写真はかなりしおれ気味ですが、インドのデパートの野菜売り場に山積みにされていたフェネグリークの葉です。しおれていてもかまわず買って行くところをみると、野菜としてより香味野菜(ハーブ)として使うのでしょうか。
発芽野菜(もやし、スプラウト)には、その植物の持つ栄養価が凝縮されているといわれます。フェネグリークのもやしは、カレーの風味がしてかすかな苦みがおいしい。生でも軽く炒めたり、カレーに入れたりしてもおいしい。歯触りを生かす調理法がおすすめです。
フェネグリークは発芽力が強く、水に浸して翌日には発芽を始め、4〜5日で食べられるようになります。栽培用の種子には殺菌処理がされているので、市販のスパイスまたは自家製の種で発芽させるのをおすすめします。スパイスは発芽目的で作られていないため、発芽しないこともあります。
![]() ガラス瓶にフェネグリークの種子を入れ、水をひたひたに注ぐ |
![]() 台所の水切りネットの細かいものをかぶせる(写真は3日後) |
![]() 水切りネットの上から薄い布をかぶせて日光を遮る |
![]() 5日後、発芽したもやしに半日ほど日光を当てて、緑化させる(風味と食感がよくなり、栄養価も増す) |
フェネグリークシードをスタータースパイスに使って長ネギとかぼちゃを炒めに煮したサブジ。
フェネグリークのカレーの香りと軽い苦みがおいしいサブジ。野菜の水分でフェネグリークシードがほどよく柔らかくなります。
サラダ油にフェネグリーク、唐辛子(ホール)、ローレルを入れて弱火にかけ、こんがり色付いていい香りになったところに、食べやすい大きさにきっておいたかぼちゃと白ネギ、塩、砂糖、ガラムマサラを入れて炒め合わせたのちに蒸し煮にする。野菜の水分で蒸すのがポイント。
フェネグリークを薬用の目的でティーにする場合は、水に浸す《冷浸》という方法がとられます。
ティースプーンに1/2杯のフェネグリークパウダーを150mlの水に混ぜ入れて、3時間浸した上澄み液を飲むそうです。苦くて豆臭い味がします。
参考文献:「メディカルハーブの事典」林真一郎編/東京堂出版・2007年
エスビー食品の定番人気カレー、「フォンド・ボー ディナーカレー」を、おいしさはそのままに50%カロリーオフにした「カレーハーフディナーカレー」。油脂が少な目なので、さまざまな料理に「混ぜるだけでおいしいカレー味になるパウダー」として調味料のようにも使える、便利な商品です。
今回ご紹介するインディアンスパゲッティーは「カレーハーフディナーカレー」を使った一品。脂肪分控えめでしつこくないのにコクがあるおいしさです。
「とっておきのハーブ生活」のブレインの一人、手芸家のマキコさんはアーティストらしくクリエーティブな料理が上手。今回はインディアンスパゲッティーを教えていただきました。
スパゲティーを別ゆでせずにスパゲティーのゆで汁に直接カレーを入れ、しかもそれをグラタン仕立てにするアイディア。簡単にできて洋食屋さん風!カレーハーフはパウダー状なので量の加減もできて便利。初めての料理なのに懐かしいおいしさです。
【文】榊田千佳子、エスビー食品 【イラスト】いまいかずよ【スタイリング】榊田千佳子 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子 【料理アシスタント】吉田雅紀子、吉川和美