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ガーデニングハーブ かんたん!ハーブガーデニング

ハーブを気楽に育てて使って楽しむ【ガーデニングハーブ】。09バージョンでは京都の榊田ガーデンを舞台にブログ風《ハーブダイアリー》がスタート。季節ごとのガーデンの移り変わり、日々のハーブな暮らしぶりをお伝えできればと思います。お馴染みの各コーナーには、季節ごとのハーブガーデニングを楽しく幸せにしてくれる知恵がいっぱいつまっています。

ぽかぽかお部屋でガーデニング始動!

春がすぐそこまでやってきました。地球温暖化の影響か冬が短く感じられます。少し睡眠不足のハーブが芽吹いてきました。とはいえ外はまだ寒暖の差が激しく苗の植え付けには早いし、種まきの発芽温度は保てません。こんな時季は、お部屋の中でできるガーデニングはいかがでしょう。

ハーブダイアリー

すべての植物が芽吹く春。落葉樹は葉を落とした枝から、常緑樹は枝先に、そして多年草もみずみずしい新芽が芽吹いてきています。そんな新芽を見ていると、がんばるぞー!と勇気づけられる思いです。

私が一番好きなのはフェンネルの新芽。フェンネルの緑は黄緑がかった明るい緑で、かなり冬の寒い時期でも株元から芽吹いています。寒いと葉先がオレンジ色に色づくことがあり、きれい!ところで…、フェンネルの新芽の魅力は、五感を刺激するところだと思います。
視覚・・・冬枯れのガーデンにひときわ目立つ鮮やかなグリーン。触覚・・・新芽をなでると、ふわふわでいい気持ち!嗅覚・・・触れた時に立ち上るのはアニスのような甘くて草っぽい香り。味覚・・・細かく刻んでサラダに加えたり、カルパッチョにふりかけたり。旬の季節より柔らかくてマイルドな風味。聴覚・・・春風にさやさやと葉ずれの音、、かな?

庭の常緑樹ハーブの代表は「マートル」。植えたのはかれこれ15年ほど前ですが、ほったらかしなのに、これほど役立っているハーブはありません!春夏秋冬、緑葉を絶やさず、虫もつかず、病気にもならず、水もそれほどいらない。夏はフレッシュなリースに、冬はスパイスやハーブを飾ったクリスマスリースのベースにと、大活躍です。その新芽のつややかな柔らかさ、可憐さといったら!葉先がちょっぴりチョコレート色に色づいているのも魅力です。

そして早春に楽しみにしているのが、このパーブルミモザの新芽。紫がかった色合いが、太陽に透けるとオレンジの色素も感じられます。新芽に先がけてまずは花が咲き出しますが、黄色く丸いミモザ(正式にはアカシアの一種)の花にオレンジの色合いが混じっていて、やっぱりね!とひとりで納得。

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【ちょっと変り種ハーブ図鑑】ジャスミン

【和名】ソケイ【英名】common white jasmine【学名】Jasminum officinale / モクセイ科・ソケイ属 / 開花期6〜9月頃 / 常緑半つる性小低木 / 非耐寒性

ジャスミンはエキゾチックな魅力たっぷり。夏の夜に香る神々しい純白の花の香りはまさに天の香りです。ジャスミンの花から抽出された精油は幸福感をもたらすことで知られます。熱帯性で冬には室内に取り込む必要がありますが、ぜひ一鉢でも育てて香りをお楽しみください。

変わり種情報その1:要注意!黄色いジャスミン

ジャスミンと呼ばれるものの中には、実際には種類の違うものが含まれています。イエロージャスミンと呼ばれ、明るい黄色の花がとてもきれいな植物が園芸用に用いられたりしますが、いわゆるジャスミンの分類であるモクセイ科ソケイ属でなく、下記のように毒性のカロライナジャスミンの別名の場合もあり注意が必要です。

カロライナジャスミンは庭木として人気で黄色い花が咲き、イエロージャスミンという別名で呼ばれることもあります。ジャスミンに似た香りのする黄金色の花がたくさん咲き、園芸植物としてはとても魅力的です。

しかしカロライナジャスミンには、呼吸器系に障害を起こす強い毒が含まれていますので、決して口に入れてはなりません。剪定などで触った後は、手を良く洗いましょう。小さいお子さんのいる場合は、特に注意が必要です。一度植えると根茎ではびこる強い性質の植物で、すっかり取り除く事は困難です。毒性の強い植物を避けたい場合は、庭に直植えしないことをおすすめします。
カロライナジャスミンを、ジャスミンティーにできるジャスミンと勘違いして花をお茶にして飲んだ人が中毒を起こしたという事例もあります。ハーブを植えてそれを食用に利用している人は、「誤食を避けるために植えない」というのも一案と思います。

【※注意】白花ですが、ガガイモ科のマダガスカルジャスミンにも毒性があります。飲用や食用にはなりません。こちらもジャスミンの仲間ではありません。

変わり種情報その2:ジャスミン茶には茉莉花(マツリカ)

中国の花茶として親しまれているジャスミン茶(ジャスミンティー)に使われるジャスミンは、茉莉花(マツリカ)と呼ばれる種類です。花には一重と八重のものがあり、甘く濃厚な芳香が魅力。

□ジャスミン茶の作り方(一例)
  1. 中国緑茶の茶葉に、開く寸前のジャスミンの花を混ぜ入れ、茶葉の中で開かせてその香りを移す。
  2. 香りを茶葉に移した後に花を取り除く。
  3. 1、2の行程を繰り返し、最後に新たにジャスミンの花を加えて仕上げる。


1、2の行程が何度も繰り返されたジャスミン茶ほど、高級で香り高いとされます。安価なジャスミン茶は緑茶にジャスミンの花を混ぜこんだだけのものが多く、香りも風味も全く異なります。
写真のジャスミン茶は、「白龍珠」と呼ばれる高級ジャスミン茶(茉莉花茶)です。白毫の多い芽の部分を使った緑茶を使用してつくり、丸く珠にしてあります。お湯の中でゆっくりと開いて、すばらしい香りを放ちます。

□ひとこと情報

花茶と呼ばれるものには、香花=バラや菊など花そのもののティーを飲むタイプと、薫花=紅茶にライチの果汁で香りと風味をつけたライチ茶のように、茶葉に花や果汁で風味を付けたフレーバーティーのタイプがあります。 また紅茶にハマナスの花のつぼみを混ぜたお茶のように、茶葉に香花をブレンドして飲むものもあります。 花茶のベースになるお茶は緑茶、紅茶、青茶などいろいろです。
西洋のハーブティーでも、カモマイルティーやローズティー、オレンジフラワー、マロウ、フィーバーフュー、エルダーなど、花をティーにするものがたくさんあります。

変わり種情報その3:マツリカウオーター

マツリカ(茉莉花)の花が咲いたら、ジャスミンウオーターを作って楽しみましょう。作り方は簡単。ジャスミン茶とは違ったフレッシュなマツリカの香りにうっとりとします!冷蔵庫に保存し、その日のうちに飲み切りましょう。

□ジャスミンウオーターの作り方
  1. 開きたてのマツリカの花をさっと洗ってピッチャーに入れる。量は、1000mlの水に対し10輪から20輪程度が目安です。
  2. 1にミネラルウオーターを注ぎ、ラップをして冷蔵庫で3〜4時間冷やす。

【※注意】下の注意事項を参照の上、必ず安全な種類のものだけを使いましょう。

変わり種情報その4:ジャスミンの手作り香水

咲きたてのジャスミンの花の香りを移した手作り香水も、育てている人だけの贅沢な楽しみです。小さい容器で作れば10輪ほどでも作れるのでお試しください。
ジャスミンの花は夜中に咲き出し、早朝に開くそうです(私の観察では、はっきりと確認できていませんが)。早朝に摘んだジャスミンの花が一番フレッシュに香るとされています。

□ジャスミンの手作り香水の作り方
  1. 開きたてのジャスミンの花(ソケイ、オオバナソケイ、マツリカ)をガラス容器いっぱいに入れ、エタノールを花がすっかり浸るように注ぐ。花が一日では集まらない場合は、新しく咲いた花を足していってもいい。
  2. 日の当たらない場所に1ヶ月程おいてから、茶こしなどで花をこしとり、密閉できるガラス瓶に入れて冷暗所に保存する。

【※注意】肌につける場合はパッチテストをしてから、日光に当たらない部分につけましょう。肌に合わない場合は、使用を中止してください。

*大事な注意点

ジャスミンはすばらしいハーブですが、ジャスミンと名が付いて園芸種などで売られているものの中には毒性のある植物も含まれています。
例えばマダガスカルジャスミンとカロライナジャスミンは、ジャスミンと名前がつき花に芳香もあるものの、全く別の植物です。両種、特に、カロライナジャスミン(変わり種情報1を参照)には、強い毒性がありますので、決して間違って口にしないように気をつける事が必要です。中毒の事例もあります。
お茶にしたり、ジャスミンウオーターとして用いる際は、信頼のできるお店で飲用として売られているジャスミンのみを使いましょう。育てている種類にもまぎらわしいものがありますので、安全が確認できない限り飲用や食用にしないで下さい!
ジャスミン香水など、クラフトを作る際にも、同様の注意が必要です。


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【ガーデニング基礎講座】キッチンの窓辺でガーデニング〜S&Bのキッチンハーブを使って〜

植物は本来、太陽の光を浴びて、自然の雨や風の中で育つもの。それをあえてキッチンや窓辺など室内で育てるのにはいくつかチェックポイントがあります。

○キッチンガーデニング〜成功へのチェックポイント

1)ハーブの種類を正しく選ぶ。

室内で育てるのに適したハーブを選びましょう。

適したハーブ:

ルッコラ、イタリアンパセリ、チャービル、ディル、チャイブ、レモンバーム、ミントなど、成長が早く、葉の柔らかいハーブ。

適さないハーブ:

ローズマリー、タイム、セージ、タラゴンなど、成長が遅く、湿気に弱いハーブや、バジル、レモングラスなど、特別日当りを好むハーブ。または食用以外のハーブ。

2)なるべく日当りのよい所に置く。

室内で育てる場合、一番問題になるのが日当りです。日当りが悪いと光合成もできず、元気がなくなってきます。これを防ぐには苗をトレイなどにのせて育てて、時々トレイごとベランダなど屋外に出して日光に当てるといいでしょう。

3)なるべく風通しをよくする。

風通しが悪いとハダニがわいたりします。室内ガーデニングだと、ハーブの葉の上から水をやるということがほとんどなくなります。時には外に出して、じょうろなどで葉水を与えましょう。

4)ある程度の期間室内で育てたら、植え替えをして、屋外で育てる。

キッチンの窓辺など室内でハーブを育てる場合、あくまでも期間限定のつもりでいましょう。小さなポットの中で根詰まりを起こしてしまったりするからです。また、ポットのままだとハーブ本来の姿に育たず、盆栽のようになってしまいがちです。

食用のハーブを身近に育て、使いたい時に摘んで使うのがキッチンガーデニングの魅力です。どんどん使って、葉が少なくなったら鉢・プランター・直植えにしましょう。

○S&Bキッチンハーブを使ったキッチンガーデニング

エスビー食品では、数多くのドライスパイス&ハーブに加え、フレッシュ(生鮮)ハーブの販売を行っています。パックや袋入りのフレッシュハーブに加え、キッチンの窓辺などで短期間育てて摘みながら使う、食用のポット苗も取り扱っています。
このポット苗は、ビニールポットの中にハーブの小さな苗が10本ぐらいずつ生えているものです。園芸を目的としたものではないので、間引かずに小苗が育っている状態です。

このポット苗を使ってキッチンガーデニングを試してみました。普通のポット苗でも同様に育てられます。
以下は、上手に栽培しながら利用するコツです。

1)ビニールポットはラッピングでカバー

ビニールポットの底には穴が開いているので、水やりのときに流れ出さないようにラッピングははずさずにラッピングの下部の「テラコッタ鉢」のイラストのところから上部を切り取ります。テラコッタ鉢に植えられているように見えてかわいい!

2)ラッピングの上から鉢カバーを

1のままでも十分ですが、ラッピングのカバーをつけたままナチュラルな容器に入れるともっとおしゃれ。

3)水やりは、ハーブの顔を見て

ハーブによって、また生育状態によって、必要とする水の量が異なります。イタリアンパセリ、ルッコラ、サラダ野菜ミックスなどは、葉も多いのでひんぱんな水やりが必要です。一方、バジル、レモンバーム、ミントなどはそれほど水を必要としません。
面倒なようですが、それぞれのハーブの顔やポットの中の土の湿り具合を見て、水やりを加減しましょう。

○育てるポイント

○置き場所は、なるべく日当りのいい場所に

とにかく室内ガーデニングは、日当りさえ良ければほぼ成功!特等席を確保しましょう。

○収穫はハーブの性質に応じて
セリ科のハーブは外側から

イタリアンパセリ、ディル、チャービル、三つ葉などセリ科のハーブは、下部の中心部から新芽が出るので外側からカットしましょう。ただしエスビー食品の食用ポット苗の場合は、小さな苗がたくさん植えられているので、苗の根元から5cm程度のところで刈り取るようにカットしてもいいでしょう。またすぐに成長してきます。

ルッコラ、サラダ野菜ミックスなど

アブラナ科のルッコラやサラダ野菜ミックスなどは、苗の根元から5cm程度のところで刈り取るように収穫しましょう。

シソ科のハーブ

バジル、レモンバーム、ミントなどは下葉を2枚〜4枚残し、節のあたりから切り取って使いましょう。

バジルの収穫

イタリアンパセリの収穫

ルッコラの収穫

○成長が悪くなって来たら植え替えを

何回か摘んでいるうちに、新芽があまり出てこなくなります。そうなったら、鉢・プランター・庭などに植え替えましょう。小苗が寄せ植えされている場合は、根が絡まってバラバラにするのが困難な場合もあります。あまり無理をせずに、そのままでもいいので植え替えをしましょう。


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【文・スタイリング・制作】榊田千佳子 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子 【制作協力】吉川和美