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ガーデニングハーブ かんたん!ハーブガーデニング

ハーブを気楽に育てて使って楽しむ【ガーデニングハーブ】。09バージョンでは京都の榊田ガーデンを舞台にブログ風《ハーブダイアリー》がスタート。季節ごとのガーデンの移り変わり、日々のハーブな暮らしぶりをお伝えできればと思います。お馴染みの各コーナーには、季節ごとのハーブガーデニングを楽しく幸せにしてくれる知恵がいっぱいつまっています。

今年も一年ありがとう!

気がつくともう12月。年が変わるまであとちょっとです。今年も一年間ハーブのおかげで、たくさんの人に出会い、楽しいことがいっぱい経験できました。来年こそは、もっと庭仕事がんばるぞ〜!と心に誓う12月です。

ハーブダイアリー

ここ京都には、紅葉を楽しむ観光客がたくさん訪れます。かくいう私も京都に住むまでは、紅葉の時季の京都にあこがれたものです。今では・・・、混雑する寺社にいくよりマイガーデンのささやかな紅葉が一番好きです。

○庭に巨大鳥出現!!!
アシスタントのカズミさんが、変な顔をして庭を眺めています「せんせい!あのペリカンみたいな鳥・・・なんですかー!?」と気味悪そうに・・・。私もそっとガラス戸に近づいてみてみると、背の高さが1メートル近くある、脚が黒く細くて長い鳥が悠然とたたずんでいます。くちばしは鋭くとがり、目はぎょろっと。
「ペリカンのはずないやろ!」とツッコンでおきながらカメラを取りにいって、鳥に感づかれないようにやっと撮ったのがこの写真です。サギの一種ということまではわかりました。
もっとよく見ようとガラス戸から頭を出しかけたら、大きく羽を広げて飛び去りました。

○つやつやとハナミズキの実
隣に住む母の庭にあるハナミズキ。春になると始め赤みがかり、やがて真っ白になる“ほう”を開きます。花びらのような“ほう”は、くっきりと白く風にそよいで可憐。夏には濃い緑の葉を茂らせ、秋は秋で葉を深紅に色づかせます。そして晩秋の今、ローズヒップに似たつやつやレッドの実をたくさん実らせ、ホリデーシーズンの雰囲気を盛り上げてくれているのです。一年中魅力を発揮し続けるハナミズキ、すごいです!

○実はなくとも・・
今年は裏年なのか、ひとつもならなかった柿。でも、夕日に照り映えるこの葉をみたら文句はありません!

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【ちょっと変り種ハーブ図鑑】しょうが

英名:ginger / 学名:Zingiber officinale / 分類:ショウガ科ショウガ属 / 高さ:草丈約60〜90cm / 多年草 / 性質:非耐寒性

和食の薬味として欠かせないしょうがですが、原産地は熱帯アジアからインドとされています。古くから香辛料・薬用として世界中で使われてきました。多年草ですが、寒さに弱いため冬期は根茎を堀上げなければなりません。しかし、なんと日本で平安時代にすでに栽培されていたそうです。
高温多湿を好むので日本の夏に合う香辛料です。暖かい場所に植え、肥えた土、適度な湿度が必要です。苗は春遅く暖かくなってから植え付け、根茎は夏から初冬に掘り上げて利用。一部は翌年の種用にとっておきます。

変わり種情報その1:はじかみ

「古事記」(712年)には、「ハジカミ」という記述があります。その昔、「ハジカミ」は、“しょうが”または“山椒”を指す言葉で、「古事記」の記述がしょうがであると断定はできませんが、生のしょうがが、香辛料として使われていたことが、当時の宮中の年中行事や制度などを記した「延喜式」(927年)からわかります。当時(平安時代)にはすでに栽培も行われていたと思われます。
次第に同じ「ハジカミ」も、しょうがには“薑”、山椒には”椒”の字が当てられるようになり、徳川時代から“生姜”と呼ばれるようになったといいます。 現在、はじかみと呼ばれているのは、ごく若い根茎の付いた芽の部分を、湯通しして甘酢に漬けたものです。煮魚や焼き魚に口直しとして添えられることが多いですね。酢で発色して端が赤くなっていることから「はし赤み」が転じて「はじかみ」になったといわれます。

はじかみに使われるしょうが、矢しょうがは筆しょうがとも呼ばれ、小さいしょうがの根茎から一本の茎葉が出ています。通常遮光して栽培され、葉茎が15cmほどに育った頃に日光に当てて茎の根元を鮮紅色に発色させるそうです。
同じく葉生姜(葉をつけたまま出荷される)の一品種は、“谷中生姜”として知られています。かつてこの品種のしょうがが特産品だった東京の谷中に因んでそう呼ばれています。関東で盛んに育てられてきた品種のせいか、関西ではあまり出回ることはありません。

変わり種情報その2:しょうがドリンク

寒い季節は、温かいしょうがの飲み物をゆっくり飲んで、体の中から温めるのが一番!代謝の悪くなりがちな冬ボディーも、しょうがでぴりっと元気アップに!
ベースになるしょうがの砂糖煮は、ミネラルたっぷりのさとうきびのお砂糖で、お水を加えずに煮るだけ。作り置きしておけば長持ちするので、そのままお湯で溶いて飲んだり、紅茶に入れてジンジャー紅茶にしたりと、冬中楽しめます。
しょうがには、乗り物酔いを防いだり吐き気を抑える作用があるので、しょうがの砂糖煮を小さな容器に入れて外出に持って出れば、気分転換に役立つことでしょう!

《しょうがの砂糖煮》
■材料(ジャムのビン約1個分)
  • しょうが ……… 100g
  • さとうきび糖 ……… 100g
■作り方
  1. しょうがはよく洗って、皮の汚いところをむき取る。あとは皮ごとスライサーまたは包丁で薄くスライスする。
  2. 小鍋に1のしょうがを入れ、砂糖を加えて混ぜ合わせて20〜30分間なじませる。
  3. 2を弱火にかけ軽くふたをして煮る。あくを取り、焦げ付かないように注意しながら時々かき混ぜ、約10分間煮て出来上がり。熱いうちに熱湯消毒したジャムのビンに入れて、冷めたら蓋をして冷蔵庫で保存。保存期間は2週間くらい。
■使い方
  • しょうが煮を少量のお湯でのばしてから、炭酸水で割るとホームメードのジンジャーエールに。ラム酒を入れてもおいしい!焼酎でジンジャー酎ハイにしても。
  • バニラアイスクリームに添えたり、コーヒーに入れても新鮮な風味!

変わり種情報その3:しょうがの酢漬け

新しょうがをなるべく薄くスライスしたものを、米酢に砂糖と塩を混ぜ溶かした甘酢に漬け込めば自家製のしょうがの甘酢漬け、「ガリ」が作れます。しょうがは酢に漬けるとピンク色に発色してとてもきれい。着色料など使わなくても自然の美しい色になります。甘さや酸味、塩加減も自分の好みで調節しましょう。冷蔵庫で保存すれば、半年ほど貯蔵できます。
そのまま口直しに食べる他、細かく刻んで薬味にしてもおいしい。消化を助け、体を温めます。

変わり種情報その4:新しょうがとひねしょうが

市場に出回っているしょうがは大きく分けて、新しょうが、ひねしょうが、葉しょうがです。新しょうがと葉しょうがは、夏から秋にかけての旬の時期だけ市場に並びます。ひねしょうがは、種しょうがにしたしょうがか、新しょうがを土の中で囲って保存し、通年出荷するものがあります。
新しょうがは保存がききませんが、柔らかく辛みが弱くやさしい風味なので、しょうがの酢漬けなどに利用されます。辛みや薬効がより強いのはひねしょうが。用途に応じて使い分けましょう。


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【季節のガーデニングここをCHECK!】おすすめ!簡単冬越し

冬越し修行の思い出

ハーブを育てはじめて10年ほどは、とにかく様々な種類のハーブをどん欲に栽培していました。非耐寒性の熱帯性のハーブや半耐寒性のハーブも片っ端から育てていたので、植え替え&冬越しが苦行となっていたものです。11月の頭には、植え替えした100鉢以上の内、20鉢ほどの寒さに弱いハーブを温室に運び込み、冬中夜間は電気ヒーターで温めていました。電気代も大変でした!
そうして冬越しすると、レモングラス、レモンバーベナ、センテッドゼラニウム、ナスタチウムなど、寒さの苦手なハーブも冬中いきいきと育ちますし、春早くから花の咲くハーブもたくさんあります。
そんな喜びはもちろん貴重なのですが・・・。何といっても大変すぎるのが難点。

そして今では・・・

20年経った今、温室はヒーターを入れずに霜よけ程度に使っています。昼間はドアをあけておき、夜間は閉めているだけですが、ここ京都ではほとんどのハーブが冬越しできます。

*非加温温室または室内で冬越しのできるハーブ(京都の気候という条件ですが)

アロエ、レモングラス、レモンバーベナ、フレンチラベンダー(露地でもOK)、センテッドゼラニウム、レモンユーカリ

*温かい室内のほうが安心なハーブの例

ナスタチウムなど

長年ハーブを育てた結果学んだこと

基本的にその土地の気候で育てやすいものを育てるのが一番!という、当然すぎる答え。その上で、冬越しの苦労をしても育てたい種類だけに絞るといいと思います。
半耐寒性といわれる、ある程度の耐寒性を持つ植物は、以下のようなちょっとした工夫で元気に冬越し可能。耐寒性のある植物を保護しすぎると、春の芽だしがうまくいかなかったりと弊害が出てきたりするので、ご注意を。

ちょっとした冬越しの工夫

1,落ち葉の毛布

ちょっと寒さの苦手なハーブ、根がしっかり張っていて植えっぱなしの半耐寒性のハーブは、根元を保護(マルチング)が簡単で有効。農家では敷きわらやもみがら、黒色ビニールなどを使うのが一般的ですが、自宅では、落ち葉が自然の毛布になっています。落ち葉の下でぬくぬくして春を待っていてもらいます。落ち葉がない場合は、腐葉土を利用するといいでしょう。
また、植物の上にかぶせるように、寒冷紗や不織布をべたがけ(直接かけること)すると霜よけと風よけになります。


2,軒下に取り込む

日のよく当たる温かい軒下やベランダの軒下に、鉢を取り込むだけで冬越し率はアップします。冬場は水やりを控えめにして、植物自身の耐寒性を高めるようにしますが、軒下のハーブには雨がかかりにくいので、鉢土がすっかり乾いてしまう前に(一週間に1〜2回程度)、たっぷりと水やりしましょう。 水やりは暖かい日の午前中に。午後遅くから水やりすると夜間に凍ってしまい、根を傷めることになりがちです。


3,段ボールをかぶせる

軒下に取り込んだハーブの夜間の低温が心配な場合は、夜間だけ段ボール箱やビニール袋、プチプチなどをすっぽりかぶせるのも一案です。
さほどの保温にはならないようですが、風よけと霜よけ、保湿には役立つそうです。
昼間もかぶせっぱなしにしておくと、段ボールの場合は日が当たりませんし、ビニールは蒸れたりしてよくありません。


4,家の中に取り込む

一番簡単で安心なのは、暖かい室内に取り込むこと。日当りのいい室内なら日中はかなりの温度になりますが、夜間は放射冷却現象により、特に窓際が冷え込みます。寒さに弱い植物は、夜間は鉢を室内の中心近くに移動するとより安心です。

室内は気温が高いのと、エアコンなどの暖房により乾燥しています。鉢植えが水切れを起こさないように注意しましょう。時々ハーブ全体に霧吹きで水をかけたり、暖かい日中にベランダに出してじょうろや散水シャワーで株全体に水をかけるとハダニの予防になります。


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【文・スタイリング・制作】榊田千佳子【撮影】タケダトオル、榊田千佳子 【制作協力】吉田雅紀子、吉川和美