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ガーデニングハーブ かんたん!ハーブガーデニング

ハーブを気楽に育てて使って楽しむ【ガーデニングハーブ】。09バージョンでは京都の榊田ガーデンを舞台にブログ風《ハーブダイアリー》がスタート。季節ごとのガーデンの移り変わり、日々のハーブな暮らしぶりをお伝えできればと思います。お馴染みの各コーナーには、季節ごとのハーブガーデニングを楽しく幸せにしてくれる知恵がいっぱいつまっています。

ガーデナーもハーブも復活の月

夏の間、暑過ぎてガーデニングは体に悪い!などと言い訳をしつつ、ほったらかしだった庭に秋風が吹くようになると、がぜんガーデナー魂が復活してきました。
夏枯れのハーブを整理してすっきりした庭には、レモンバームやミントなど多年草のハーブが復活して芽吹いてきています。

ハーブダイアリー

ハーブに関わっていて素晴らしいのは、ハーブという魅力的なテーマを持ったおかげで、たくさんの新しい経験をして、いっぱい素敵な人に出会えたこと。アシスタントのカズミさんは、その中心人物。彼女の笑顔は私にとって「おいしい水」です!

○カズミさんの帽子にカマキリ!
沖縄で買ってきた日よけ帽をかぶったカズミさんがハーブに水やりをしています。部屋の中で原稿書きをしている私が「ブルーベリーを摘んで来て〜」と頼むと手を止めて振り返りました。
アレ?帽子の上に何かが付いているよ!よく見ると大きなカマキリでした。無農薬でハーブを育てているので、虫を食べてくれるカマキリやテントウムシは大事にして、なるべく増やしたいなと思っています。卵を見つけたら落とさないようにしたり・・・。その甲斐あってか、今年はカマキリ豊作(?)です。

○バラのジュース
最近仲良くなった、無農薬でバラを育てる生産者のOさん。まっすぐなバラしかバラじゃないような風潮を気にもとめず、育つままに曲がったバラを、ハーブのエキスで防虫・病気予防しながら育てられています。
さまざまな色合いの個性的なバラを育てられてていますが、私が特に気になるのは香りのいいバラと食べておいしいバラ。先日Oさんが持ってきて下さったのは、香りが素晴らしくておいしいバラ「リーク」。さっそくバラシロップを作り、ジュースにして飲みました〜。飲んだら、ちょっぴりきれいになれた気分です!

○タカノツメ
鷹の爪という、おなじみながら恐ろしい名前のとうがらしを育ててみました。付いた実を見て、なるほど納得です。

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【ちょっと変り種ハーブ図鑑】ドクダミ

別名:ジュウヤク / 学名:Houttuynia cordata / ドクダミ科・ドクダミ属 / 花期5〜7月 / 高さ20〜50cm / 多年草 /半耐寒性

日本、中国、東南アジアなどを原産とするドクダミは十薬(じゅうやく)と呼ばれ、漢方で主に解毒剤として使われます。日本でも民間薬として古くから親しまれてきました。解毒作用、利尿作用があるとして、煎じ薬が便秘症・膀胱炎などに用いられています。
生の葉には独特の臭気があるので嫌われることもありますが、この臭気の成分に抗菌作用があります。生の葉をすりつぶしたものを腫れものの吸い出しや傷の治療に用いることも、民間療法で行われてきました。
利用価値が高くほうっておいても育つので、これからもっと注目したい日本のハーブです。
園芸品種で鮮やかな斑入り葉が美しいカメレオン・ドクダミ、白い総ほうへん(白い花びらのように見える部分)が八重になっているヤエドクダミがあり、観賞用としても秀逸です。

変わり種情報その1:虫刺され

ドクダミの生葉には抗菌作用や炎症を抑える作用があるとされ、湿疹・かぶれに生葉をもんで汁をつける民間療法が行われてきました。そこで、庭仕事で蚊にさされた時、かゆい場所にドクダミの葉をもんでこすりつけてみました。
ドクダミの葉は指先ですりつぶすようにもんでいると、ぬるぬるの粘液がでてきます。ここまでもんでから蚊に刺された場所にすりつけると、す〜っとして気持ちがいい。しばらくするとかゆみもひいてきました。これから庭仕事で役立ちそうです。

【※注意】植物の成分を肌に付ける場合は個人の体質により、肌に合わない場合もありますので、パッチテストをすることをおすすめします。肌に合わない場合は使用を中止してください。

変わり種情報その2:消臭作用

ドクダミの生葉の抗菌作用は良く知られていますが、その臭みのために消臭作用を試してみる気にもならないでいました。ところが友人の家に行った時に、その友人がドクダミを消臭にうまく利用していて感心。それ以来、私もせっせと消臭に使っています。

・冷蔵庫の消臭に

冷蔵庫の食品室に小瓶に挿したドクダミの小枝を入れておくと、あら不思議、冷蔵庫の匂いが薄らいでいるような・・(これは私の感想ですが、一度お試しあれ)。

・生ゴミのゴミ箱の消臭

これも半信半疑で試してみましたが、どうやら効果がありそうです。写真では、ゴミに混ざってしまわないように、軽くもんだ枝葉をふたに貼り付けてありますが、もんだ枝葉を生ゴミの上に直接置いたほうが、消臭力を発揮しているようでした。

変わり種情報その3:ハーブティー

ドクダミは十薬という名の薬草茶で古くから親しまれてきました。デトックスティーの元祖のようなものだと思います。利尿作用があり、お通じをよくすることも知られています。副作用は伝えられていませんが、体調が悪い時、体の冷えている時には飲まないほうがいいという記述もありますので注意して使いましょう。

《ドクダミ茶のいれ方》

ドクダミのハーブティーは、普通のハーブティーや紅茶のようにポットでいれてもかまいませんが、やかんや小鍋で10分ほどコトコトと煮出したほうが、成分が有効に抽出できそうです。小鍋で煮出す時にはアルミフォイルなどで軽くふたをして煮出しましょう。

*ドクダミの乾燥方法

ドクダミをハーブティー、もしくは入浴剤として用いる場合、乾燥したドクダミを使うことが一般的です。乾燥ドクダミは市販もされていますが、自家製のドクダミは香りも味もフレッシュなので、採取できる場合は乾燥保存にもトライしてみましょう。

●乾燥の手順
1.収穫

収穫に一番適した時期は、花が咲いている頃です。ハーブは花が咲く頃が、地上部の薬効が一番高まる時期なのです。なるべく晴れた日の午前中に根元から刈り取りましょう。

2.洗う

収穫したドクダミはさっと水で洗って汚れや虫などを洗い流し、ペーパータオルなどで水分をよくふきとります。

3.カット&乾燥

枝ごと下げて乾燥させる場合もありますが、湿気の多い日本の気候ではなかなか芯まで乾かないので、2〜3cmの長さにカットしてから、ざるや紙箱など通気性のいいもの上に広げて日干しします。なるべく早く乾かすのが高品質のドライハーブを作るコツです。茎を切ることで乾燥が早くなります。

変わり種情報その4:お風呂

乾燥させたドクダミはお風呂にいれて入浴剤にしましょう。昔から、あせもや湿疹の症状を改善するという目的で入浴剤にされてきました。
乾燥したドクダミを布袋(または洗濯ネットなど)に入れてお風呂を炊く時に入れるか、小鍋などで煮だしたものをこして、エキスを加える方法があります。炊かずにお湯を張る方式のお風呂の場合は、ドクダミの成分を抽出するには温度が低いのが問題。その場合、浴槽に最初少量の熱湯を張って、布袋を入れてエキスを抽出させてから普通の温度の湯を張るとより効果的です。
熱湯を扱う場合は、くれぐれも取り扱いに注意しましょう。

変わり種情報その5:天ぷら

ドクダミはベトナム料理ではポピュラーな香草です。日本のドクダミとは種類が違うようですが、やはり独特の匂いが特徴です。サラダや和えもの、炒めものなど、さまざまに使われます。中国料理で、使われることもあります。
ドクダミの匂いは、熱を加えるとほとんど気にならなくなります。日本でも山菜として、ドクダミの天ぷらが食べられます。すこし甘味とうま味が感じられおいしい天ぷらになります。葉の片面に衣を付けて、カラッと揚げましょう。
写真はドクダミの葉の天ぷらに昆布茶を振り、塩の代わりに添えたものです。


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【季節のガーデニングここをCHECK!】寄せ植え&鉢植えハーブの植え替え

植物を一株だけではなく、何株か(一種類または数種類を組み合わせて)一緒に同じ容器(鉢やプランターなど)に植えることを「寄せ植え」といいます。
寄せ植えはのびのびと成育しにくいため、植物にとってはストレスになることも多いのが難点ですが、何株か植えることによって素敵な雰囲気になったり、ボリュームが出たりするので、最近のコンテナガーデニングでは好まれます。
でも、せめてシーズンが終わったら植え替えをして、株を休ませてやりましょう。そしてまた来年の春、必要ならば寄せ植えに利用すればいいのです。

《ラベンダーの寄せ植えの植え替え》

ラベンダーは常緑の小低木で、うまく育てれば70cmほどの高さに育ち、株張りも50cmほどにもなるハーブです。ただし、春に買った苗はあまりに小さく、ボリュームが欲しいので3株を小さな素焼き鉢に寄せ植えしてしまいました。案の定、ゆったり育てなかったためか一株は枯れてしまいました。 3株をばらして一つずつ別の鉢に植え替えをして、来年は元気な大株に育てるつもりです(画像参照)。

シーズン後の寄せ植えのようす

3株をばらばらにした

1株ずつ植え替え


《アフリカンブルー・バジルの植え替え》

ほとんどの種類が一年草のバジルですが、アフリカンブルー・バジルは多年草として育てることができます。ただし寒さに弱いため、秋に植え替えをして枝を刈り込み、室内(または暖かいベランダや温室)に取り込まなくてはなりません。室内に取り込めば、冬期でもスパイシーなアフリカンブルー・バジルの葉をお料理に利用することができます。

アフリカンブルー・バジル

地上部を剪定

植え替えの終わったラベンダーとバジル

●植え替えの手順
  1. 寄せ植えの鉢を裏返して中のハーブを土ごと取り出す。
  2. ナイフまたは手でそれぞれの株に分け、絡まった根をほぐし、腐っている根や固まった根はカットする。この時に株の地上部が大きくなり過ぎている場合は(アフリカンブルー・バジルを参照)剪定する。
  3. 素焼き鉢を用意し、土を入れ有機配合肥料を元肥として加え、上にまた土を入れ2で用意した株を植え込む。上から土を入れて、鉢を地面に軽く打ちつけて土を落ちつかせ必要ならさらに足す。
  4. 最後に、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水をやる。

※アフリカンブルー・バジルは寒さに弱いので、霜が降りる前に、室内か温室、暖かいベランダに移動しましょう。冬越しの間も土が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。ただし、夕方の水やりは根をいためるので、午前中に。
土作りは、園芸基礎講座を参照ください。


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【文・スタイリング・制作】榊田千佳子【撮影】タケダトオル、榊田千佳子【制作協力】吉田雅紀子