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アロマでいたわるハーブ 心と体をいたわるアロマテラピー

暮らしにアロマの香りを取り入れて心と身体を癒し、毎日を心豊かに快適に過ごそうというコンセプトでエッセンシャルオイルを使った多彩なレシピを紹介します。様々なエッセンシャルオイルの活用法からベーシックコーナー、そしてアロマセラピスト鈴木さんのアロマな毎日をブログ風に綴った「アロマダイアリー」もスタート!

痛みに対するアロマテラピー

頭痛、筋肉痛、月経痛、精神的な苦痛など、前回に引き続いて痛みとアロマテラピーをテーマに取り上げてみたいと思います。肉体的な苦痛だけでなく、心の痛みにもアロマの力を借りて緩和しましょう。

アロマな毎日

身体性、神経性、心因性など、痛みの要因は多様です。いずれにしても不快な感覚、情動体験であることは明らかですね。アロマセラピーは物質的な痛みにとどまらず、情動的な痛みを緩和してくれます。アロマテラピーが、多くのホスピスでの緩和ケアに導入されているのもそのためです。

A.痛みの緩和に役立つアロマテラピー

それでは、痛みの緩和に役立つ精油をご紹介しましょう。

心の状態に役立つ精油

精油 説明
ペパーミント 冷却作用がありスポーツ後の筋肉炎症緩和、熱を持つ痛みや、頭痛、腰痛などにも役立ちます。
ユーカリ 循環器系、呼吸器系の症状に有効で喉や気管支の痛み、筋肉痛緩和などに役立ちます。
ローズマリー、ジュニパー 加温作用と解毒作用があるので、冷えによる筋肉のこわばり、腰痛、肩、首のこり、筋疲労時の乳酸除去に役立ちます。
スイートマージョラム、ラベンダー、カモミール・ローマン 三大鎮痛精油と言われ、月経痛、胃痛、精神的苦痛、神経痛などの緩和に役立ちます。
ラベンダー、カモミール・ローマンは、幼児から高齢者まで年代を選ばす使用できるので便利です。子どもの疳の虫、腹痛などの消化器系トラブル、歯生期の歯の痛み、皮膚トラブルなどに使用します。
クラリセージ 月経痛の緩和に役立ちます。ホルモンバランスを整えるゼラニウムや、ローズなどと一緒に使用すると良いでしょう。
グレープフルーツ、レモン、メリッサ 爽やかな柑橘系の香りは、気分が滅入るような精神的苦痛、頭痛、消化器系トラブルなどに役立ちます。
ローズ、ネロリ やさしいフローラル系の香りが、恋愛で傷ついた心の痛みに役立ちます。精神的苦痛、精神面からの消化器系不調、自律神経失調などに役立ちます。皮膚の炎症などの痛みにも有効。
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B.さまざまな症状とアロマテラピー利用法

痛みには、①身体性、②神経性、③心因性の3つに大きく分類されます。それぞれの痛みについて役立つ精油の種類と主な活用法についてご紹介しましょう。

*下記症状に対し、アロマテラピーは治療をすることは出来ません。あくまでも緩和を目的とすることをご了承の上、治療を必要とする場合は医師の診断を速やかに受けてください。

1.身体性の痛み

傷、寝違えや姿勢の悪さ、月経痛、胃痛、首、筋肉のこりなどへの対処法です。

症状 症状の具体例、原因など 精油例 アロマ利用法
筋肉痛 筋こわばり、炎症などを抑制するためには、スポーツ前に温湿布や、トリートメントを行い、筋肉の可動性を高めます。スポーツ後に熱を帯びて炎症がある場合には冷湿布を行います。痛みや炎症が落ち着いたら代謝促進や解毒を促す目的で沐浴法やトリートメントを行います。 ペパーミント、ユーカリ、ローズマリー、ジュニパー、スイートマージョラム、ジンジャーなど ・腰部湿布(炎症なら冷湿布、血行不良なら温湿布)
・湿布
・沐浴
・トリートメント
肩、首こり 多くは長時間の座り仕事、特にパソコン利用による眼性疲労、姿勢の悪さ、脊椎の歪み、腰痛などが要因。他には冷え、便秘、重い荷物を持つことなど、その要因は様々です。ひどい首、肩こりは、頭痛、腰痛を伴うこともあります。精神的緊張状態等の慢性ストレスなども関与します。 ユーカリ、スイートマージョラム、ローズマリー、ジンジャー、ペパーミント、ジュニパー、ラベンダーなど ・肩、首温湿布
・沐浴(手浴)
・トリートメント
腰痛 体重の過多、生殖系のトラブルや腎臓機能の低下、脊椎の歪み、筋力低下、血行不良などが要因となります。硬く緊張した筋肉や関節を緩めることが痛みの軽減に役立ちます。 スイートマージョラム、クラリセージ、ラベンダー、ペパーミント、ジュニパーなど ・腰部湿布(炎症なら冷湿布、血行不良なら温湿布)
・トリートメント
・沐浴(全身浴)
月経痛 月経のトラブルは冷えが引き金になることも多いです。全身血行促進を促し、ホルモンバランスが整うように生活リズムの改善を心掛けます。 スイートマージョラム、クラリセージ、ラベンダー、ゼラニウムなど ・腹部温湿布
・トリートメント
・沐浴(全身浴)
腹痛 腹痛は、風邪による発熱やウイルスで誘発したり、交感神経が優位になっている場合に誘発する神経性の胃痛、便秘による下腹部の痛み、月経痛による痛みなどがあります。温めることを心掛けます。 スイートマージョラム、クラリセージ、ゼラニウム、カモミールローマン、ラベンダー、ネロリなど ・腹部温湿布
・トリートメント
・沐浴(全身浴)

腹部のトリートメントは、09年7月号で特集しています。7月号はこちら

2.神経性の痛み

神経障害性の痛み、末梢から中枢迄、自律神経系のアンバランスにより起こる痛みへの対処法です。

症状 症状の具体例、原因など 精油例 アロマ利用法
神経痛 末梢神経の経路に沿って、痛みが生じます。主な神経痛としては、三叉神経痛、舌咽神経痛、肋間神経痛、坐骨神経痛などがあります。突発性と症候性に分類され、症候性の場合、炎症、外傷、骨の変形など何らかの因子が、末梢神経を圧迫することで痛みが生じ、他には震えやしびれなどがおこることがあります。鎮痛作用のある精油を利用します。 ラベンダー、カモミールローマン、メリッサなど ・温湿布
・トリートメント
・沐浴(全身浴)
神経性消化不良 消化不良の原因となるストレス、痛みを緩和、軽減し、睡眠とリラクセーションを促すことにより、自律神経のバランスを整え、消化器系トラブルを軽減するのに役立ちます。 カモミールローマンラベンダー、スイートマージョラム、レモン、メリッサ、ペパーミント、ネロリなど ・温湿布
・トリートメント
・沐浴(全身浴)

3.心因性の痛み

心の痛みには肉体的な痛みが伴う時もあります。肉体的な痛みを軽減しながら、リラクゼーションさせ、ネガティブな感情を排除するのがいいでしょう。

症状 症状の具体例、原因など 精油例 アロマ利用法
心の痛み さまざまな原因が考えられますが、心が痛むと本当に、心臓の拍動が高まるそうです。侵害性、神経性の痛みから、心に痛みが発生する場合もあります。身体的な痛みの軽減と共に深いリラクゼーションとネガティブな感情を排除します。 カモミールローマン、ラベンダー、ネロリ、ローズ、メリッサなど ・トリートメント
・沐浴(全身浴)

腹部のトリートメントは、09年9月号で特集しています。9月号はこちら

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C.痛み緩和お勧めレシピと実践

ここでは、それぞれの痛み緩和のお勧めレシピと実際の使用法を紹介しましょう。

○湿布

湿布には温湿布と冷湿布があります。ボウルや洗面器に水かお湯を入れ精油を数滴たらし、タオルに浸します。おしぼりに数滴たらしても気持ちが良いです。

○沐浴

38〜40度のお湯でゆっくり15分以上浸かっていましょう。精油滴数は、全身浴4〜6滴 半身浴3〜4滴 手浴・足浴2〜3滴を目安に。 出来れば大さじ1杯の植物油や岩塩、日本酒などで希釈するのが望ましいです。

○トリートメント

トリートメントとは、精油を用いたブレンドオイルを作り、身体の色んな部分でマッサージすることです。
09年の4月号5月号7月号の3回にわたってトリートメントを特集していますのでバックナンバーをご覧ください。特に腹部のトリートメントは7月号をご覧ください。 以下に具体的なブレンドレシピと使い方を表にまとめておきます。
ブレンドレシピは、各々の精油の滴数を守ってブレンドしてください。

症状 ブレンドレシピ アドバイス
筋肉痛 スイートマージョラム:2滴
ユーカリ:1滴
ジュニパー:2滴
急性タイプの筋肉痛の場合は、運動などのすぐ後(熱を持っているとき)は冷湿布がよいでしょう。筋肉の炎症やむくみを和らげます。体液循環の改善を目的に行いますので、軽い刺激で行ってください。全身浴しながら軽いトリートメント(マッサージ)をするものおすすめです。
肩、首こり ペパーミント:2滴
ローズマリー:1滴
ラベンダー:2滴
首、肩こりには温湿布が便利です。その場合は、全体で1回3滴をすこし熱めの湯に滴下し、タオルを浸して絞り、首筋や肩に当てます。ゆっくり沐浴し、湯船で揉みほぐしても良いでしょう。
月経痛、腹痛 ゼラニウム:2滴
クラリセージ:1滴
ラベンダー:2滴
トリートメントオイルを下腹部や下背部(仙骨の上)に丁寧に塗ります。その上からカイロなどを当てて、温めてもよいでしょう。
神経痛 カモミールローマン:2滴
スイートマージョラム:1滴
ラベンダー:2滴
痛みのある部位に軽く塗布します。温湿布を行います。沐浴法でゆっくりストレスを軽減します。
神経性、消化不良 ネロリ:2滴
オレンジスイート:2滴
メリッサ:1滴
精神的な要素が大きいので、全身トリートメントを行ったり、ゆっくと沐浴し、フレグランス等で香りを携帯するのも良い方法です。
心の痛み ローズ:2滴
ネロリ:1滴
グレープフルーツ:2滴
フレグランスを携帯しましょう。トリートメントオイルをブレンドして、脈打つ場所に塗布するのも良いでしょう。心の回復には時間がかかる場合もありますので、ゆっくりと時間をかけてアロマセラピーを楽しみましょう。

※心の痛みには、先月号で詳しく触れました。09年9月号をご覧ください。
※スポーツあとのアロマテラピーは、スポーツアロマテラピーも参考にしてください。
痛みにオールマイティに作用するのはやはりランベダーです。お子さんや高齢者のケアにはまず最初に思い出してくださいね。

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アロマダイアリー

インフルエンザ対策のアロマテラピー

猛威を振るっている新型インフルエンザですが、アロマを活用してなんとか予防したいものです。
手洗い、うがいよりどうも大切なのは、洗顔と洗髪なのだそうです。鼻腔や口腔からウイルスが侵入しやすいということですので、髪の毛にウイルスが付着しているとぱらぱらと顔に付着してしまいますので、納得。

芳香浴法で、感染症を軽減するとかトリートメント法で免疫力を増進するのも勿論ですが、手軽にアロマを活用するのでしたら無香料消毒石鹸に、ペパーミント、レモンなど殺菌消毒作用の高い精油をブレンドする方法、シャンプー、洗顔料もティートリー、ミントを利用してみてはいかがでしょうか。
ブレンドの目安は、基剤10mlに1滴程度です。ジェルタイプ、消毒タイプなど市販の石鹸を利用して手軽に毎日予防を行うことが大切です。是非お試しください。

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【文】鈴木理恵 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子

つぶやき

秋は大好きな季節です。

暑くも寒くもなく過ごしやすいけれど、空気が澄み、ひんやりしている感じに心がシャキッとし、気持ちが引き締まります。そして、何か新しい事を始めたくなるのですが、今年は写真の教室に参加することにしました(短期ですが)。
ちょっとしたコツを教えて頂き、作ったお料理や日々目にとまったものを素敵に撮りためられたらなと思います。

また、「実りの秋」といわれるほど、食べ物もおいしい季節ですね。毎年今の時期、楽しみにしているのがさつまいもとりんご。年中手に入りますが、やはり旬のものは季節を味わう喜びもあって、おいしさもひとしおです。
先日カルダモンについての取材を受けた際に、たっぷりと「カルダモンシュガー」を使ったのですが、これがさつまいもやりんごにもよく合い、りんごジャムを作ったり、さつまいものバター焼きに使ったりと活躍しています。

このカルダモンシュガー、コーヒーや紅茶(特にミルクティー)、ココアなどの普段の飲み物にとてもよく合い、他にも、トーストしてバターを塗った食パンにシナモンシュガーのような要領でふりかけたり、プレーンヨーグルトに混ぜたり、レンジで温めた赤ワインに加えたりといった使い方もおすすめです。作り方は、グラニュー糖とカルダモン(パウダー)を混ぜ合わせるだけ。配合比率はお好みや用途によってかなり違ってくるのですが、グラニュー糖100gに対し小さじ1のカルダモンを混ぜるくらいが使い勝手がよいのではと思います。
もしあのさわやかで強い香りがお嫌いでなければ、ぜひティータイムに取り入れてみてはいかがでしょうか。

濱畠啓子(エスビー食品)のつぶやき 濱畠啓子

スタッフプロフィール

総監修・執筆
榊田千佳子
監修・執筆
鈴木理恵
写真
タケダトオル
 
榊田千佳子
イラスト
いまいかずよ
Webデザイン
有限会社デザインゲート
制作ディレクション
株式会社サイバーエージェント

来月号のお知らせ

次回の「とっておきのハーブ生活」は、秋深まる季節のハーバルライフを体験。「今月のおいしいハーブ」はローリエの特集。ハーブカフェでは、今流行のヘルシーなスチーム料理をランチにアレンジします。
エンジョイハーブは、メリッサ&ローズマリーのハーバルDaysです。秋晴れを楽しむ季節にお会いしましょう。


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