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今月のおいしいハーブ くらしに香りを!ハーブレシピ

2009年から新しくスタートする【今月のおいしいハーブ】では、毎回「食べておいしいハーブ」1種類をピックアップして簡単なレシピから面白情報や育て方までを紹介します。10分でできる簡単でおいしいレシピは思わずハーブクッキングに挑戦したくなります。ちょっと背伸びした《お楽しみ応用レシピ》にもチャレンジして下さいね。育てて、摘んで、作って、ハーブを丸ごと楽しんでしまいましょう!

おなじみ「ミント」を見直そう!

ミントは誰もが知っているハーブの代表選手。でも、意外と使い道のバリエーションが少ないのが残念。デザートやハーブティーだけではなくて、幅広くミントを活用しましょう!

今月のおいしいハーブ【ミント】

学名:Mentha spp. / 分類:シソ科・ハッカ属 /
高さ:草丈20〜50cm / 多年草 / 開花期:8月〜9月 / 性質:耐寒性

すっきりとしたメントールの香りが特徴的なミント。葉と花のさわやかな香りと清涼感のある風味を生かし、料理や菓子のアクセントに使われます。
品種によって葉の色や形、香りが多少異なりますが、どの種類にも消化促進と腸内ガスを減らす作用があり、ハーブティーにして飲むとおいしく効果的。さらにペパーミントには、殺菌・坑ウイルス・発汗作用があることが知られています。

【おいしい10分レシピ】エスニックミントサラダ

タイ料理の春雨サラダ「ヤムウンセン」をアレンジしたタイ風ミントサラダ。スペアミントとコリアンダーの組み合わせがエスニック風味をかもしだします。辛さはチリーペッパーで加減できるので、辛さが苦手でも大丈夫!
スペアミントがない場合は、半量のペパーミントで作ってもおいしい。

材料

材料(約4人分)

Herb&Spice
  • スペアミント(生) ……… 40g
  • コリアンダー(生) ……… 20g
  • チリーペッパー ……… 小さじ1(下味とトッピングに)

フレッシュ(生)のハーブS&Bでも取り扱っています。
スパイスS&Bでも取り扱っています。

食材
  • 豚ももしゃぶしゃぶ用肉 ……… 150g
  • 緑豆春雨 ……… 30g
  • レタス ……… 大2枚
  • きゅうり ……… 1本
  • にんじん ……… 1/2本
  • 玉ねぎ ……… 50g(1/4個)
  • プチトマト ……… 8個
  • レモン ……… 1個
  • 李錦記ナンプラー ……… 大さじ2〜3
  • さとうきび糖 ……… 大さじ1

豚肉をゆでる

下味を付ける

チリーペッパーをふる

さっくり混ぜ合わせる

作り方

材料の準備
  1. ハーブと野菜は洗って水気をしっかりと切る。ミントとコリアンダーはトッピング用に少量を取り分けておく。
  2. レタスは大まかにちぎり、きゅうりと皮をむいたにんじんは斜め薄切りにして、さらに半分に切る。プチトマトは半分に切る。以上2の野菜をボウルに入れておく。
  3. 玉ねぎは薄切りにする。レモンはトッピング用に5mm程度の厚さのスライスを2枚切り、残りはしぼってレモン汁をとっておく。
手順
  1. 鍋に湯をわかし、春雨を入れてちょうどいい固さになるまでゆであげ、大きめのボウルに引き上げる。鍋のお湯はそのまま捨てずにおく。
  2. 豚肉は食べやすい大きさに切って1の鍋に入れてほぐし、色が変わって火が通るまでゆでる。ゆであがったら水気を切って、春雨の入っている手順1のボウルに移す。
  3. 2のボウルにハーブと玉ねぎ、ナムプラー、砂糖、レモン汁を入れてよく混ぜ合わせて下味をつける。ナンプラーは少しずつ入れて、味見をして加減する。
  4. 3にチリーペッパーを(好みの辛さになるように)少しずつふり入れて混ぜ合わせる。味見をして、薄ければナンプラーと砂糖を足す。これをレタス、トマト、きゅうり、にんじんの入った準備2のボウルに加え、さっくりと混ぜ合わせる。
  5. 器に盛ってトッピングにハーブをのせ、チリーペッパーを少量ふりかける。

レシピメモ

  • ナンプラーの塩味が製品によってかなり変わるので、味見をしながら加減するのがポイント。
  • 砂糖は、このサラダの味のベースとして重要。多いかな、と思うくらい入れてもおいしい!
  • レモン汁で酸味を調節できるので、これも好みの量で。
  • チリーペッパーを仕上げにふると見かけがエスニック風になってすてき!下味をつけるときは、トッピングにチリーペッパーが加わることを考えた味付けにしておきましょう。

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【楽しいアイディアレシピ】ミントのおしぼり

暑い日に、汗ばんで到着したお客さまを迎える冷たく冷やしたミントのおしぼり。おしぼりを広げるとミントの緑とさわやかな香りに、「あー、いいねえ!」と感激されること請け合い!

材料(1人分)

Herb&Spice
  • ミント(生) ……… どの種類でも好きな香りのものを(ここではペパーミントとスペアミントを使用)

フレッシュ(生)のハーブS&Bでも取り扱っています。

材料
  • おしぼり用タオル(小) ……… 4枚
  • おしぼりを立てるグラス ……… 2個

作り方

  1. ミントは、おしぼりの大きさよりも少し短くカットして水で洗う。
  2. おしぼりを水にひたしてから、ちょうどいい固さにしぼる。
  3. 1のミントを2のおしぼりに巻き込む。
  4. ビニール袋などに入れて冷蔵庫で冷やしておく。

レシピメモ

  • ミントをおしぼりに巻き込んだ後、ラップフィルムに包んで電子レンジに軽くかけると、熱々のミントおしぼりになり、また違った魅力!すぐに香りと色が失われるので、使用する直前にチン!しましょう。
  • ミント以外のハーブでも、香りがよくて毒性のないものなら何でもOK! レモンバーム、ベルガモット、センテッドゼラニウム、チェリーセージなどがおすすめ。香りはちょっと触れても香るぐらいパワーのあるものがおしぼり用に適しています。

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ハーブおもしろ情報

【情報その1】ミントは種類がたくさん!

ミントには、さまざまな種類があり、香りと成分が少しずつ異なります。写真は左からスイスリコラミント、ハッカ、アップルミント、ブラックペパーミント、オーデコロンミント。

○マイルドタイプ

この中で香りが一番マイルドなのがアップルミント。やわらかで優しい香りで、ハーブ全体が柔らかい毛で覆われているのが特徴です。アップルミントが斑入りになった種類がパイナップルミント。アップルミントは優しい姿ですが、ミントの中で一番丈夫で、虫も付きにくい種類です。マイルドタイプは他に、スペアミントが代表的。

○ワイルドタイプ

対してワイルドNo.1は、ブラックペパーミント。紫がかった茎にしっかりとした厚みの葉をつけるミント。メントールの含有量も多く、ピリッとした香りが特徴。キャンディーミントもブラックペパーミントの仲間です。そして茎が緑色で葉が薄いタイプのペパーミントは、ホワイトペパーミントと呼ばれます。スイスリコラミントはこの仲間です。
ホワイト系はスッキリと雑味のない香りですが、ブラック系と比べると性質が弱く、高温期に枯れてしまったりします。

○メントールNO.1

ペパーミント類にはメントールが多く含まれますが、メントールNo.1は日本原産のミント、ハッカ(薄荷)です。乾燥したハッカの荷がたいへん軽いために、薄荷と呼ばれたそうです。すきっと目の覚めるような香りは薄荷ならではのもの。真夏の花が咲く頃が香りもピークになります。
戦前は、北海道の北見市が良質な薄荷の世界一の産地でした。ここで作られた薄荷油(ハッカの精油)や薄荷脳(ハッカの結晶)は、世界中に輸出されていました。

○エレガントタイプ

ハーブティーや料理にはどちらかというと合わないようですが、ラベンダーに似たすばらしい香りのするミントがオーデコロンミント。メントールも少なく、優しく香水のような香りです。お風呂に入れたりポプリやサシェ(香りの小袋)にしたりして使います。ジンジャーミントもエレガント派ではないでしょうか。

【情報その2】足の速いハーブミント

ミントは「ランナー」と呼ばれる匍匐枝を伸ばし、土のあるところなら、あらゆるところへ逃げていきます。その逃げ足もとっても速い!なぜなら、ミントは一カ所に留まっていると元気のなくなる自由人。逃げていって新天地で元気に育つ性質だからです。
だから鉢の中で育てると鉢の土の表面にぐるぐるととぐろを巻くようにランナーをのばしてしまい、かわいそう。 でもガーデンに地植えにするとはびこってしまうし・・。なかなかやんちゃなミントです。

*ひとことアドバイス*

元々どんな植物も、一カ所で育てていると元気がなくなるのは当然。それは、しばらく栽培しているとその場所の土壌の養分を吸い尽くしてしまうし、土のミネラルバランスも悪くなってしまうから。微生物環境にも影響が出るといいます。それが一般に「嫌地(いやち)」と呼ばれる現象です。
それを避けるために、植え替えをして違う場所に植えたりするのです。植え替えをしない場合でも、堆肥や腐葉土、有機肥料をすきこんだり、石灰などで土のpHを調節したりすることで土の成分を変え、植物が気持ちよく育つ土環境を作ることが大切です。

【情報その3】ミントの変身術

ミントはなんといっても、摘みたてのフレッシュが一番ですが、その他にもいろいろな形で利用され、市販されています。

※「ハッカ脳」とか「クリスタルペパーミント」でネット検索すると、通販で手軽にクリスタルが手に入ります。

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育ててみましょう!!

種まき・植え付け

種まきは可能ですが、発芽して育った苗は香りに個体差が大きいようです(つまり、香りのいいものも悪いものも生えてくる)。またミント同士はたいへん交雑しやすいという難点も。初めは、苗を買ってきて育てるほうがいいでしょう。

挿し木

水を入れたコップに挿しておくだけで、1週間ほどで発根します。
発根したら土に植え替えるだけ。挿し木でどんどん増やせます。

元気すぎて、はびこるのに注意!

強健なので土壌を選ばず、日当たりのいい場所でも半日陰でも良く育ちますが、反面はびこりやすいので、ガーデンが広くない場合、地植えはあまり勧められません。
地植えにする場合は農業用ビニールなどで土中に仕切りをするなどの工夫が必要。鉢植えやプランターで育てるのが安心です。
ただし・・・、ランナーで増え広がる性質上、鉢やプランターではのびのび育てないのも現実。環境に合わせて育て方を選びましょう。

ちょっと注目!ーミントいろいろ

ミントにはたくさんの種類があります。人気のあるのが、ペパーミント、スペアミント、アップルミントなど。パイナップルミント、オーデコロンミント、ジンジャーミントなども人気。日本のミント、薄荷も目の覚めるような清涼感が魅力。香りと、風味の好みで選びましょう。

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【文・スタイリング・制作】榊田千佳子 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子 【制作協力】吉田雅紀子、吉川和美