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ガーデニングハーブ かんたん!ハーブガーデニング

ハーブを気楽に育てて使って楽しむ【ガーデニングハーブ】。09バージョンでは京都の榊田ガーデンを舞台にブログ風《ハーブダイアリー》がスタート。季節ごとのガーデンの移り変わり、日々のハーブな暮らしぶりをお伝えできればと思います。お馴染みの各コーナーには、季節ごとのハーブガーデニングを楽しく幸せにしてくれる知恵がいっぱいつまっています。

雨の季節のハーブガーデン

日本でハーブを育てていて残念なのは、ハーブの花が咲き競う6月が梅雨の季節にあたってしまうこと。雨に打たれるラベンダーの花もちょっと寂しげ。さわやかな風と太陽に当ててあげたいなあ、と思う毎日です。

ハーブダイアリー

毎日庭に出て、手入れしたり、ぼおっ〜と眺めたり、花や葉を摘んだりしていると色んな発見があります。そのたびに感動したり、感心したり・・。自然は不思議でいっぱい、飽きることはありませんね。今日も新しい発見をしました。

○葉巻虫?発見!
今年の春買ってきたオールドローズの葉に、こんなものが!
近づいてよく見てみると・・・、葉巻のようなものがぶら下がっているのです!10個近くありました。


○「お包み虫」と命名しました。
家に持って入って、テーブルの上に並べてしっかり観察。ちょうどギフトラッピングで筒状のものを包むときのように、ていねいにひだをとりながら巻いてあります。バラの葉は裏が白っぽいので、リバーシブルになってきれいです。中にどんな虫が入っているんだろう・・・、恐いけど楽しみ。

○なんという、母心。。
包みをそうっと開いていくと、まず葉を半分に折ってから巻き込んでいったのがよくわかります。くるくるそうっと開けて・・・、あれ?何にも入っていない・・・、と思ったら、はじっこに0.5mmぐらいの黄色い卵が一個だけ、入っていました!
まずお包みをつくって、最後に外から産卵管を差し込んで卵を産んだのでしょう。卵の保護と、かえった幼虫がその葉っぱを食べて育てるように、との母心に感動!!

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【ちょっと変り種ハーブ図鑑】ナスタチウム

別名:キンレンカ / Tropaeolum majus / ノウゼンハレン科ノウゼンハレン属 / 一年草(暖かな場所では多年草) / 非耐寒性 / 草丈30cm 〜つる性のもので約200cm。開花期 / 5月〜10月

南米原産のナスタチウムは、その辛みのある若葉の風味がクレソンを思わせることからインディアンクレスとも呼ばれます。つるが長く伸びるつる性の種類、斑入り葉、八重花などがあります。
黄色から橙色の花は美しく花持ちもいいので、鉢植えにして鑑賞用にされますが、葉と花にぴりっとした風味があり、食べてもおいしいハーブです。
ビタミンC・鉄分などを含み、食べると胃腸の機能を高め貧血予防になるともいわれます。

【※注意】ナスタチウムの葉・花・未熟な種子は食べられますが、全体にピリッとした辛みがあり特に種子は刺激が強いので、胃の弱い人、刺激物に敏感な方は食用を控えめに。

変わり種情報その1:辛みがおいしい金色の蓮の花

ナスタチウムの和名、「キンレンカ(金蓮花)」は、葉の形が蓮の葉に似ているためでしょう。鮮やかな黄色から橙色の花は観賞用としてだけでなく、エディブルフラワーとして食べてもおいしい便利な花です。
色鮮やかな花は、花びらにほのかな甘みがあり付け根はピリッと辛い。サラダに彩りとフレッシュな味わいを加えたいときは花びらだけを散らし、ぴりりと辛みもプラスしたいときは、花を丸ごとトッピングしましょう。

わさびに似た風味を持つ辛味のある葉は、超ミニサイズの蓮の葉のような形。若葉を少量、そのままサラダにミックス。和食の和え物や吸い物にも利用。刻んでクリームチーズに混ぜ込んでもおいしい!

花のつぼみの酢漬けを、ケーパーの代用に

スモークサーモンに添えるのでおなじみの本物のケーパーは、地中海沿岸が原産のケーパーというハーブの花の蕾を酢漬けまたは塩漬けにしたものです。日本ではなかなか育てにくいようなので、手に入るものは輸入の瓶詰めがほとんど。
ナスタチウムの花のつぼみと、まだあまり硬くない未熟な種(種が入ったさやごと)を一晩塩漬けにしたあとで、好みの味付けで酢漬けにしておけば、自家製ケーパーもどきの出来上がり。ケーパーと同じように使えます。
料理例)パスタソース・サラダドレッシング・マヨネーズに混ぜて、刻んでしょうゆに混ぜて。

変わり種情報その3:未熟な種をすりおろして、わさび代わりに

ナスタチウムは、わさびに似たツーンとした辛みがあります。だから辛いといっても唐辛子系の辛さではなく、わさび系。
葉にもおいしい辛みがありますが、未熟な種子はわさびによく似た風味。種の入ったさやごとおろし金でおろしたり、細かく刻んだりしてわさびのように使いましょう。

料理例)マヨネーズ、クリームチーズに混ぜて。しょうゆ、めんつゆに添えて。冷や奴の薬味に。サラダドレッシングに。

変わり種情報その4:利用法と育て方

《利用法》

ぴりっとした辛みのある葉と花を生のままサラダやオードブルに利用。わさびのような辛みで和食にも合うので、お吸い物や和え物にも。花のつぼみを酢漬けに、未熟な種をすりおろして薬味に。

《育て方》
○寒さ&暑さに弱い

南米原産で、夏の高温多湿と冬の寒さが苦手です。

  • 日当たりと水はけのよいところに植えましょう。
  • 鉢植えの場合、盛夏には、半日陰で風通しのよいところに移動させましょう。
  • 霜にあたると枯れてしまうので、寒くなってきたら室内(または温室)の日当たりのよいところで、冬越しさせましょう。室内で大きく茂った株は、3月頃からたくさんの花を咲かせます。
○種まき

耐寒性がないので春に種をまいて育てる一年草扱いですが、温度を保てば冬越しできます。

  • 種まきはソメイヨシノが散る頃に。室内では3月頃からまけます。種は大きくて硬いので一晩水につけると発芽しやすく、初めての人でも簡単に育てることができます。
○増やすには
  • 枝先を水に挿しておくと一週間ぐらいで発根し、簡単に殖やすこともできます。
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【季節のガーデニングここをCHECK!】ステップで梅雨越し上手

ほとんどのハーブは梅雨が苦手。関東以西ではほとんどのハーブが冬越し可能ですが、夏の高温多湿で枯れてしまうハーブが続出。その第一関門が梅雨の長雨時期。なんとか少しでも楽に梅雨越しをさせてあげましょう。

ステップ1:梅雨後にハーブが枯れる理由を知る

○梅雨のダメージの後に暑さが

真夏の暑さの前に梅雨があります。この雨が多くて日照の少ない期間にハーブは根ぐされを起こしたり、株が蒸れて傷んでしまったりしがち。その後、ダメージを受けた状態で真夏に突入して、ついに枯れてしまったりするわけです。

ステップ2:梅雨を乗り切るための必須事項

○原産地の気候の違いを知る

夏が涼しく、日本と大きく気候の異なるヨーロッパ原産のハーブ(例えばラベンダー、タイム、セージ、ローズマリーなど)は、高温多湿の日本の夏が苦手です。反面、バジル、レモングラス、シソ、ミョウガ、三つ葉など、東南アジア原産、または日本原産のハーブは当然のことながら意外に平気。ハーブの故郷の気候を想像して対処しましょう。

○株の剪定と、移植

少しでもハーブに快適な環境を与えるために、梅雨の前には株を軽く刈り込んだり枝葉をすかしたりして、風通しを良くし、株が蒸れるのを防ぐことが大切です。株間が狭く混み合っているところは、春のうちに移植しておくとよいでしょう。こういった配慮をすることで株の根元に太陽が当たり、通気性が良くなるので梅雨の間のダメージを軽くすることができます。

○長雨嫌いのハーブの鉢は軒下で

最初に紹介したヨーロッパ原産のハーブなど、特に長雨でダメージを受けやすいハーブは鉢植えで育て、雨が続く間は軒下に取り込むのも一案。ベランダなどで育てている場合も、梅雨の間は軒下で。ミント、レモンバーム、バジル、フェンネル、ルッコラ、シソなど、柔らかい葉のハーブは多少雨が続いても大丈夫です。

○受け皿はNG

根が常に水浸しになっていると酸素不足になって枯れてしまうので、雨の当たる場所に置いてある場合は、鉢の下に受け皿を置くのは絶対に避けましょう。

ステップ3:梅雨のアフターケア

梅雨の後は株が傷んでいるので暑さにも弱くなっています。鉢の下にブロックなどを置いて、コンクリート床の熱が伝わりにくくすると暑さよけになります。その場合、鉢底の排水用の穴はふさがないように注意。

梅雨で傷んだ枝葉は早いうちに取り除きましょう。そうしないとカビが生え、病気にかかりやすくなります。

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【ガーデニング基礎講座】挿し木の基本

1.ハーブを増やす

ポイント
  • ○挿し木は繁殖の一方法です

ハーブを増やす方法は、大きく分けて3つ、1)種をまく、2)株分け、3)挿し木があります。増やす方法として簡単ですので是非挑戦してみてください。

  1. 種は収穫時に採取しておいて(または購入して)まき時にまく。
  2. 株分けは通常植え替え時に、良く切れる清潔なナイフなどで株を根ごと切り分けて(または手で割いて)それぞれ植え付ける。
  3. 挿し木は5月〜9月ぐらいの間に新しい枝を土に挿して、根が出るのを待つ。その後に植え替える。

2.挿し木の手順

ポイント
  • ○水挿しだけで発根するハーブもある
  1. 挿し木するハーブの新しい枝を15センチぐらいの長さに切り取り、葉を半分くらい落として挿し穂を準備。
  2. 赤玉土の小粒(または新しい培養土)を鉢に入れ、十分に水で湿らせたところに、挿し穂を斜めに差し込み、まわりの土を手でしっかりと押さえる。その後十分に水やりをする。
  3. 鉢を半日陰の場所に置き、一ヶ月ほどで根付いたら定植する。
※覚えておきましょう

ミント、バジル、レモンバーム、ナスタチウム、ローズマリーなどは、コップの水に挿しておくだけでも発根する。
一方、フェンネル、ディル、挿し木に向かないハーブもある。


【挿し木の手順】

挿し穂を用意

下葉を取り除く

土に挿す

水をかける

ミント・レモンバームの水挿し

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【文・スタイリング・制作】榊田千佳子【撮影】タケダトオル、榊田千佳子【制作協力】吉田雅紀子