暮らしにアロマの香りを取り入れて心と身体を癒し、毎日を心豊かに快適に過ごそうというコンセプトでエッセンシャルオイルを使った多彩なレシピを紹介します。様々なエッセンシャルオイルの活用法からベーシックコーナー、そしてアロマセラピスト鈴木さんのアロマな毎日をブログ風に綴った「アロマダイアリー」もスタート!
今月号と次号は、家庭で行える簡単なアロマトリートメント活用法をお伝えします。セルフトリートメントが出来るようになれば、家族やお友達もきっと大喜び間違いなしです。アロマトリートメントを覚えれば、さらにアロマの世界が広がりますよ!

トリートメントとは、精油を用いたブレンドオイルを作り、身体の色んな部分でマッサージすることです。首、肩のこり、脚のむくみ、冷え、不眠症など用途に応じてブレンドオイルを作成してみましょう。今回は、ボディケアトリートメントの基本を紹介します。精油が作用しますので、トリートメントに特に難しい技術は必要ありません。ポイントは、「心地よさ」。早速楽しみながらチャレンジしてみましょう。
アロマトリートメントは、トリートメントに精油の様々な効用がプラスされ、肉体面、メンタル面、皮膚に対して、ホリスティックに働きかけます。お腹や頭が痛いとき、やさしく手を当て触れることを「タッチング」と呼びます。タッチングには痛みを癒し、心を落ち着かせる作用があります。一般的にトリートメントにはどのような効果があるのか覚えておきましょう。
一般的にトリートメントには、下記のような効果があります。
トリートメント基本手技は下記のような種類があります。トリートメントの目的に応じてそれぞれの技法を組み合わせて行います。
アロマトリートメントの主体・基本となる手技です。手のひらや指で、身体の各部を軽く撫(な)でたり擦(さす)ったりする方法。手のひら全体を密着させて、ゆっくり滑らせます。
トリートメントの始め、手技と手技のつなぎ、終わりに使うと効果的です。血液・リンパ液の循環を促し、皮膚を温め、高いリラックス効果があります。
手のひらや指先を使って、軽擦法より力を入れて撫でたり擦ったりする方法で、皮下の深部迄刺激を与えることが出来ます。筋肉のこりをほぐしたいときは、指先で深くゆっくり刺激を与えて深部の血行を促します。
手のひらや指先を使い、筋肉や皮下脂肪などをもみほぐします。組織の中の老廃物を取り除くのに役立ちます。ゆっくり行うと、神経の緊張を和らげる効果があります。強くつまみすぎると痛い場合があるので注意しましょう。
両手を交互に使って、筋肉の上を叩くマッサージ方法。出来るだけ手の力を抜いて、リズミカルに叩くのがコツです。また叩く時の強さ・早さ・時間により、効果が変わります。具体的には、適度な強さで早く短時間行うと神経、筋肉に興奮を与え、軽くゆっくり長い時間行うとリラックス効果があります。
手のひらや指で圧迫する方法。自分の体重を乗せるようにゆっくり圧迫し、おなじようにゆっくり戻すようにするのがポイントです。高ぶった神経を穏やかに鎮める効果があるので、揉捏法や叩打法のような刺激の強い手技の後に使うと良いでしょう。
【※注意】自分で判断出来ない場合は、必ず専門家に相談しましょう。

それでは次に、実際のマッサージに使うトリートメントオイルの作り方を紹介しましょう。材料として用意するものは、精油と植物油(キャリアオイル)だけ。小道具は必要ですが、難しいものではありません。むしろ、自分にあったオリジナルのオイルが作ることができるのは楽しいものです。
精油を植物油(キャリアオイル)で希釈したものを、“トリートメントオイル”、または“ブレンドオイル”と呼びます。植物油や精油をフェイス、ボディケアなど用途に応じてブレンドすることでオリジナリティのあるトリートメントオイルを作ることが出来ます。
希釈濃度とは、トリートメントオイルを作成する際の精油の濃度のことです。例えば単純に植物油(キャリアオイル)に精油を10倍の量入れても、10倍の香りや効果が得られる訳ではありません。濃度が濃すぎると逆に肌に刺激を与えてしまったり、気分を害してしまったりすることもあるので注意しましょう。
精油は目的に合わせ、適切な濃度で使用することが最も大切です。希釈の目安は0.5〜1%です。精油は各々香りや刺激の強さが違います。個々の性質を理解する迄は控えめな濃度からスタートして少しずつ濃度を高めるようにしましょう。
なお、以下の精油は、作用または香りが強いため0.5%以下でブレンドを行い香りや皮膚に対する刺激性を試してから使用することをすすめます。
イランイラン、グレープフルーツ、サンダルウッド、ブラックペッパー、ベルガモット、ジャスミン、パチュリ、ミルラ、レモン、レモングラス、ローズアブソリュート
それでは、実際に何滴の精油を入れたらいいのか、算出方法を説明します。精油1滴は、およそ0.05mlと決められています。精油20滴で約1mlになります。
これを簡単な式にすると
たとえば20mlの植物油に対して、1%のトリートメントオイルを作る場合の精油の滴数は、
となります。上記計算式に当てはめることで、トリートメントオイルを作る際の滴数を算出することが出来ます。ちなみによく使用する植物油(キャリアオイル)の容量の、1%と0.5%の希釈濃度の精油量は下記の通りです。
| 植物油容量(ml) | 濃度1%精油数(滴) | 濃度0.5%精油数(滴) |
|---|---|---|
| 10 | 2 | 1 |
| 20 | 4 | 2 |
| 30 | 6 | 3 |
| 50 | 10 | 5 |
| 100 | 20 | 10 |
トリートメントオイルを作り置きする場合は、外気に触れないように蓋がきちんと閉まる遮光ガラスビンで保存します。保管場所にも注意し、直射日光や気温の高くなる場所を避け、冷暗所で保管するようにしましょう。
保存期間は、植物油にもよりますが、なるべく1ヶ月以内に使い切るようにしましょう。保存期限と使用目的を間違えないために、ブレンドをした日付と精油の名前をラベルに記入し、容器に貼る習慣をつけておきましょう。
トリートメントオイルをはじめて使用する際には、パッチテストを行ってください。敏感肌、アレルギー体質の人は、特に慎重に行いましょう。
パッチテストは、希釈したトリートメントオイルを腕の内側に塗り、24時間から48時間おきます。皮膚に反応が出なければ問題ありません。皮膚に何らかの反応が出たら石けんでよく洗い流し、そのトリートメントオイルは使用しないようにしましょう。
身体が温まっていると精油やキャリアオイルの浸透が良くなります。家庭では、お風呂上がりにトリートメントを行うことが理想的です。部屋の温度を温かく保ち、照明も少し落としてリラックス出来る雰囲気作りをします。ゆったりとしたリラクセーションミュージックをBGMにしてみるのも良いでしょう。
またトリートメントオイルが付着しても良いバスタオルを用意し、オイルがこぼれても良いようにバスタオルなどを敷いて、その上でトリートメントを行いましょう。
精油はゆっくりと皮下に浸透されますので、特に不快でなければ、トリートメント後すぐに洗い流さないようにします。もしもべたつくようであれば、ティッシュやタオルで軽く押さえるようにして余分なオイルを取り除きます。顔についたオイルは、翌朝必ず洗顔しましょう。
【※注意】トリートメント後、すぐに日光にあたるのは避けましょう。特にグレープフルーツ、レモン、ベルガモットの精油を使用した場合、12時間以内は日光に当たらないよう注意しましょう。
さあ、来月号ではボディのパーツ別にトリートメントの方法を具体的に紹介しましょう!
インドデトックス(解毒)ツアーに行ってきました!
昨年は、念願のインドでデトックス(解毒)体験をしました。サンダルウッドの産地で知られる南インドマイソール地方です。
インドの伝統療法をアーユルヴェーダと呼びますが、アーユル=生命、ヴェーダ=知恵という意味です。今回はサンダルウッドの木々に囲まれたアーユルヴェーダセンターに滞在しました。
まずインド医師による問診が行われ、「体重が多め (。>0<。)」、ということでデトックス(解毒コース)を薦められました。朝6時に起床、1時間のヨガ、瞑想、三食規則正しいベジタリアン料理、午前と午後それぞれに違うメニューのアーユルヴェーダマッサージという流れ。余暇は、出来るだけ安静にしています。
センター内は、サンダルウッドの香りが漂っていました。驚いたのが5人がかりのマッサージ。頭、両手、両足それぞれ別のセラピスト5名が担当し、ハーブボール(薬効のあるハーブを布で巻いて、蒸したもの)とゴマ油の交互のケアというのが一番インパクトが強かったです。
マッサージを受けた後は、老廃物が動いているのかぐったり。3泊4日の短い滞在でしたが、気分も身体も本当にすっきり。1年に1度からだの大掃除をするにはうってつけでした。
【文】鈴木理恵 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子
先日、テレビを見ていたらすごい歌が流れてきました。
題名は「タイからパクチー」。あまりにも衝撃的な題名なので、画面に現れる歌詞をじっくり見ながら聞いてしまいました。
おかしな題名ですが、ふざけた歌ではないんですよ。
若い男女2人が喧嘩をしたけれど、彼女が台所で作るタイカレーのエスニックな香りを嗅いでいたら、些細な喧嘩のことなんて忘れていつもの日常が戻ってきたよ・・・みたいな内容だったように思います。ものすごくきれいなハーモニーで歌われていて、なんとなく懐かしいようなゆっくりした時間を感じられる歌でした。
香りって人間の五感の中でも一番本能に近い感覚だから、パクチー入りのタイカレーの香りで、喧嘩をしたという事実よりも一緒に暮らす心地よさの方を本能的に思い出したってことなんでしょうね。題名からは想像できないほどふか〜い歌でした。
パクチーは中国名で香菜、英語名でコリアンダーなど様々な国の名前で流通していますね。生葉のものは香菜と呼ばれ、スパイスはコリアンダーと呼ばれている事が多いようにも思います。生葉とシードではまったく香りが異なるのが特徴的で、料理法で味わいがまったく変わったり、好き嫌いが分かれたり、とこちらも奥がふか〜い植物です。
この歌を作った人は、そんなスパイス&ハーブとしてのパクチー(香菜・コリアンダー)の奥深い世界をご存知で、あの深い歌詞を生み出したのでしょうか?一度聞いてみたいものですね。
というわけで、最近はあの歌が頭から離れません。皆さんも一度聴いてみてくださいね。
♪タイからパクチ〜♪
ハーブの花が咲き始める季節がやってきました。5月の【おいしいハーブ】はタイムです。【とっておきのハーブカフェ】は、注目のヘルシー雑穀づくしランチ。【ガーデニングハーブ】では、苗の間引き方と植え付けのコツをシンプルに解説します。【エンジョイハーブ】では、「メリッサとローズマリーのハーバルDays」がスタート!【アロマでいたわるハーブ】はアロママッサージの2回目、そしてベーシックコーナー「アロマなキワード」がスタートします。初回はベースオイルを紹介します。
〒174-8651 東京都板橋区宮本町38-8
本ホームページの掲載記事・画像、イラスト等の無断転載を禁じます