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ガーデニングハーブ 食卓に香りを!ハーブレシピ

「ハーブを育てる」をキーワードに、人気ハーブの詳しいプロフィールと育て方、使い方を提案する【ガーデニングハーブ】。おなじみの「今月のハーブ」の中に「ハーブおもしろ情報」をアップ。さらに新コーナー、「変わり種ハーブ図鑑」「季節のガーデニングここをcheck!」などがプラスされてハーブの知られざる面にも注目。ハーブに触れて香りを感じながらのガーデニングを体験してみてください!

寒さを楽しむ!一年の終わり

今年もあと少し。紅葉がちらほら残る庭を眺めながら、暑かった今年の夏を思い出しています。夏の庭仕事は暑さだけでなく、蚊に悩まされました。そのときと比べると12月はさわやか!近年の暖冬も手伝い、まだまだガーデニング、楽しめそうです。

ハーブのギフトカード

「可憐な花は鮮烈な秋の香り」 秋の庭でレモンマリーゴールドの花を摘む。強く神秘的な香りが、家の中にも漂い広がる。

ハーブのギフトカード

育てるハーブ

《今月のハーブ》ローズマリー

学名:Rosmarinus officinalis 分類:シソ科・マンネンロウ属 高さ:60cm〜120cm/小低木
開花期:不定期(秋〜春が多い)/性質:半耐寒性

<薬草・若返りのハーブ>

若さを保つハーブとして知られるローズマリー、ヨーロッパでは古くから薬草として尊ばれ、近年では強い抗酸化作用が注目を集めています。強壮作用があり、血液の循環を促し、消化も助けるとされています。
ローズマリーを使った化粧水ハンガリーウォ—ターは香水の始まりとしても有名。すきっとした針葉樹のような香りが脳の働きを高めるとされ、記憶力を強めるハーブとも言われます。

<儀式・魔除けのハーブ>

クリスマスには魔よけになる樹として、月桂樹やヒイラギとともに家々の柱や玄関に飾られました。マリアさまのハーブとしても愛されています。ヨーロッパでは、いつまでも残る香りの強さから永遠性のイメージを持ち、結婚式や弔いなど様々な儀式に使われてきました。

*「ローズマリー」のくわしい解説は、こちらのページをご参照下さい。→ ハーブ生活2006 vol.2 ガーデニングハーブ

<利用法>

○スープ、カレーなど煮込み料理に1〜2枝入れて香りをプラスしましょう。

「レンズ豆とチキンのトマトソース」
「いろいろキノコの焼きリゾット」

○ハーブオイルにして楽しみましょう。
オリーブオイルにローズマリーの枝先を漬け込んで、オイルに香りを移します。

「フレーバーオイル」

○パン粉と混ぜて、肉にまぶしてグリルにしましょう。

「ラムチョップ」

ハーブおもしろ情報

【情報その1】不思議に甘いビネガー

ローズマリーの葉を生のままかじってみると、苦みと渋み、青臭さのようなものを感じます。そのままではおいしいとは言えない味ですが、酢に漬けこんだローズマリービネガーは不思議とおいしい甘さ!ローズマリーの芳香が生きています。
ローズマリービネガーの作り方は簡単。リンゴ酢に枝先を1ヶ月以上漬けるだけ(目安300mlの米酢またはリンゴ酢に8〜10枝を漬け込む)。

使い方としては簡単にサラダドレッシングにどうでしょう。ローズマリービネガーを塩・こしょう、オリーブオイルと合わせ、サラダのドレッシングなどにするとおいしい風味に。抗酸化作用も期待できるかも。
食用だけでなく、ヘアやボディーにも使えます。薄めたものをヘアーリンスにしたり、お風呂に入れても効果的。

また葉には殺菌・抗酸化作用があると言われ、ローズマリービネガーを薄めたものをシャンプー後のリンスに使うと、ふけを防ぎ髪の毛を健康で艶やかにするのに役立ちます。 薄めたものは弱酸性で、肌にもいいので身体についても大丈夫!

【情報その2】挿し木はカンタン!

ローズマリーは日本の夏の高温多湿にも耐え、耐寒性もあり、地中海沿岸地方に自生しているハーブでありながら、日本の気候にも意外に合うようです。 とは言え、水はけの悪いところや日当たりの悪いところに植えると、長雨の後などに突然枯れてしまうことも。また植木鉢に植えたものは、アリの被害にもあいやすいようです。

でも、大丈夫!ローズマリーはカンタンに挿し木ができるので、ぜひ、挿し木をして常に苗を何本か作っておきましょう!

<挿し木の方法>

  1. 挿し木は5月〜9月ぐらいの間に、挿し木するハーブの新しい枝を15センチぐらいの長さに切り取り、葉を半分くらい落として挿し穂を準備。
  2. 赤玉土の小粒を鉢に入れ、十分に水で湿らせたところに、挿し穂を斜めに差し込み、まわりの土を手でしっかりと押さえておく。
  3. 鉢を半日陰の場所に置き、一ヶ月ほどで根付いたら定植する。

*ミント、バジル、ナスタチウム、ローズマリーなどはコップの水に挿しておくだけでも発根する。反対に挿し木に向かないハーブもある。

【情報その3】リースにして飾りながら乾燥OK

水分の多いハーブ(ミント、レモンバーム、バジル、ディル、チャービルなど)を生のままリースにして飾りながら乾燥させることは難しいですが、ローズマリーは葉が小さく水分も少ないので、リースなどを作って、飾りながら乾かすことができて便利!
例えば・・、

「キッチンリース」
ローズマリーだけをリースに束ねキッチンに飾れば、そのまま折りとって料理に使えます。

「ローズマリーのネストブーケ」
http://www.sbfoods.co.jp/herbs/back/20060112/index.html

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【とっておきの利用法】ローズマリーハニー

良質なはちみつにローズマリーの生枝を漬けこんだだけのローズマリーハニー。ローズマリーのさわやかな香りがはちみつに移り、きっと殺菌作用もアップ。ひと味グレードアップのフレーバーハニーです。



ローズマリーをカット。

はちみつに漬けこむ。

材料(200mlのガラス瓶1個分)

Herb&Spice
  • ローズマリーの小枝 ……… 木質化していない枝先を約10本

フレッシュ(生)のハーブS&Bでも取り扱っています。

食材
  • はちみつ ……… 200ml程度の量のものを1瓶

*はちみつは、れんげ、アカシアなど何の種類でもいいが、あまり風味の強くないもののほうが、ローズマリーの香りが引き立ちます。

作り方

材料の準備
  1. ローズマリーの枝を切り取り、水で洗って水気をすっかり拭き取る。
手順
  1. はちみつの瓶に準備したローズマリーの小枝を入れる。うまく入らない場合は、箸などを使って押し込むようにする。
  2. 常温の室内において、2週間ほどで香りが移っておいしくなる。

レシピメモ

  • 喉の痛いときなどにそのままなめてみましょう。はちみつに備わった殺菌作用がローズマリーでグレードアップするのと、はちみつの保湿作用で喉の炎症を和らげてくれるそうです。
  • 紅茶にローズマリーハニーを加えて飲むと、紅茶のカテキンに、はちみつとローズマリーのパワーをプラス。しかもさわやかな風味でおいしい!
  • 煮込み料理や、カレー、炒め物などの隠し味にも活用しましょう。

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変わり種ハーブ図鑑

南天

ナンテン・なんてん/英名:nandina /学名:nandina domestica/分類:メギ科ナンテン属/性質常緑低木・耐寒性〜半耐寒性

南天は、「難を転じる」という名前の語呂合わせから縁起のいい木として尊ばれ、江戸時代には魔よけ、厄よけに広く植えられるようになりました。真っ赤に熟した南天の実には松と共に、お正月の床飾りにふさわしい晴れやかさがあります。濃い緑色の葉も美しく、庭木にぴったり。原産地はアジア東部とされます。

薬用植物としても優秀で、熟した果実を洗って日干しにしたものを「南天実」といい、漢方で咳止めに処方されます。
また葉にもタンニンなどが含まれ、消炎・制菌作用があると言われ、生の葉を濃く煎じて冷ました液を、扁桃炎、口内炎、歯茎の腫れなどのうがい液に用います。あせもや湿疹などの皮膚のトラブルに、生葉を粗く刻み袋に詰めて浴槽にうかべ、入浴剤にするという民間療法も行われてきました。
南天の実は作用が強いので、適量を守ることが大切。白い実のなるシロミナンテンもありますが、赤実も白実も成分に変わりはありません。

【変わり種エピソード1】乾燥実は漢方に

南天の果実は赤く熟してから採取し、水洗いしてからざるなどに広げて十分に天日干しし、紙袋に入れて保存します。咳止めに用いる時は、大人の一日量5〜10gの実を約300ccの水で半量に煎じて、食後一日3回に分けて飲むといいとされます。作用が強いので量を過ごさないように注意が必要。うがいに利用するのが安心です。生葉は随時収穫して使います。


【変わり種エピソード2】赤飯に南天の葉

熱い食べ物の上に南天の生葉を乗せてすぐに容器の蓋をすると、熱と水分によって、微量で人体に影響のない程度のチアン水素が発生し、腐敗を防ぐとされます。お祝い事などで他家に赤飯を配るときに南天の葉を乗せるのは「難を転じる」という縁起に加え、そんな実際の理由もあったようです。ただし現在では形骸化し、プラスチックの南天の葉が使われることもあります。生の葉を食べるのはやめましょう。


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【季節のガーデニングここをCHECK!】常緑樹のせん定・利用

12月に入ってもまだまだ暖かい日々が続く近年の日本。ガーデニングもまだまだできます。 通常は開花して散った後なるべく早く行う樹木のせん定ですが、大きくなりすぎた樹木はお正月前にさっぱりさせたいと思うこの頃です。

○なぜ、開花後すぐにせん定するのか?

開花して花が散ったあと(実を利用する場合は実を採取したあと)なるべく早く樹木をせん定する理由は、次の花芽が着く前にせん定するという意味合いがあります。
また、ローズマリーなど開花後に種をつける植物は、種を採取する目的がない場合、種を結ぶ前にせん定してしまったほうが株を疲れさせないとされます。

○12月にせん定しても大丈夫?

上記の理由で12月のせん定は遅いのがまず前提。また、寒さが厳しくなってきたら、株を傷めるおそれもでてきます。ただし、特に寒さに弱い樹木でなければ、あまりに見苦しくなってしまった枝を整える程度なら大丈夫と思われます。
我が家では、毎年クリスマスにマートルの枝をリース作りに利用します。教室で使う目的で、大量にせん定して利用した年は、翌年の花は少なくなるようです。

またミモザの枝もリース作りに利用しますが、12月の段階でもうはっきりと花芽ができているので、こちらは、花芽をさけてせん定できるので安心です。


【おすすめレシピ】マートルのクリスマスリース

材料
作り方
  1. マートルの枝を切り取り、しならせながら丸めて枝をからめ合わせ、ワイヤーでくくってとめます。
  2. 好みの飾りをワイヤーや手芸用ボンド、プラスチックボンドなどで止め付ける。
    乾燥すると葉の色があせるので、飾りには華やか目な色のものを使ったほうが見栄えがする。
  3. 生のまま飾りながら乾燥させる。
レシピメモ
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【文・スタイリング・制作】榊田千佳子 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子 【制作協力】吉田雅紀子