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ガーデニングハーブ 食卓に香りを!ハーブレシピ

「ハーブを育てる」をキーワードに、人気ハーブの詳しいプロフィールと育て方、使い方を提案する【ガーデニングハーブ】。おなじみの「今月のハーブ」の中に「ハーブおもしろ情報」をアップ。さらに新コーナー、「変わり種ハーブ図鑑」「季節のガーデニングここをcheck!」などがプラスされてハーブの知られざる面にも注目。ハーブに触れて香りを感じながらのガーデニングを体験してみてください!

青空目指して!雨でもハーブは旬

しとしとと雨が続くこの季節。庭のハーブも雨に打たれてうなだれがち。でも、ほとんどのハーブにとって6月は、葉を生き生きと茂らせ、可愛い花を咲かせる時期です。雨が上がったらベランダや庭に出て旬のハーブの美しさを満喫しましょう!

ハーブのギフトカード

「甘酸っぱい桑の実いっぱい!」 桑の実が熟してきた。赤い実がまっ黒になったら食べ頃。葉は乾燥させてハーブティーに。

ハーブのギフトカード

育てるハーブ

《今月のハーブ》ラベンダー

コモンラベンダー:学名:Lavandula angustifolia /分類:シソ科・ラバンドゥラ属/高さ:50cm〜70cm/常緑小低木 /開花期:6月〜7月/性質:耐寒性

ハーブの人気ナンバーワン、ラベンダー。たくさんの種類の中でコモンラベンダー(別名:イングリッシュラベンダー)が最も一般的です。薬用、ハーブティー、浴用、美容、料理やお菓子の香り付けに使うのは主にこの仲間。ロイヤルパープル、ヒドコートなど多品種あり、園芸店では品種名で売られていることが多いようです。
コモンラベンダーの花から抽出した精油は、アロマセラピーで欠かすことができません。

コモンラベンダー以外にも、フレンチラベンダー、レースラベンダー、交配種(グロッソなど)など多くの種類があり、花期、花の姿、香りもさまざま。ポプリやリース、押し花などのクラフトにはどのラベンダーも利用OK。

ラベンダーのどこか懐かしいような、甘くすっきりとした花の香りには鎮静作用があり、眠りにつきやすくするといわれます。また香りだけでなく、花の浸出液には鎮静作用、抗菌、殺菌、循環刺激などの作用があります。ハーブティーにする他、ハーブバス、ローションなど外用にも使えて、とても役に立つハーブです。
ハーブティーはラベンダー単独ではあまりおいしくないので、ミント、レモンバーム、レモングラスなど、ハーブティーにしておいしいハーブとブレンドするといいでしょう。

*ラベンダーのアーカイブ記事をごらん下さい。
種まき・苗の植え付け・育て方・収穫方法・使い方などをご紹介しています。
ラベンダーのスリープピローの作り方も載っています!→ とっておきのハーブ生活(2006 vol.3)

ハーブおもしろ情報

【情報その1】ラベンダーの花のつぶつぶはツボミだった!?

市販のラベンダーの乾燥した花穂を見ると、青紫のつぶつぶがたくさん付いています。ハーブティーやポプリにするために袋入りのドライラベンダーを買うと、これまたつぶつぶがいっぱい。このつぶつぶ、実はラベンダーの花のつぼみなのです。
ラベンダーは花が開いてしまうと香りが薄れてしまうので、香りがいっぱいに閉じこめられたつぼみの状態で収穫します。そしてカラカラに乾燥させるのです。

【情報その2】ラベンダーの花は即席のかゆみ止め

ラベンダーの花に抗炎症作用があることはよく知られています。ラベンダーの花のエキスが配合されたフェイシャルローション・クリーム・シャンプー・トリートメントなど、ラベンダーのスキンケア化粧品がたくさん市販され、アロマセラピーではラベンダーのエッセンシャルオイルを、殺菌・抗炎症・消臭・沈痛・沈静などに使用します。
ということは、ラベンダーの花そのものをすりつぶしても、ある程度の効果は得られそう!そう気が付いてから、庭仕事で蚊にさされた時は(ラベンダーのシーズンに限りですが)、ラベンダーの花を虫さされの場所にすり付けてかゆみ止めに使っています。効果は?もちろんありますよ!ちなみにミント、バジル、ローズマリーなども利用しています。

【情報その3】ラベンダーを水につけてフレグラントウォーターに

ラベンダーの精油を水蒸気蒸留して採るときに一緒に産されるのが「ラベンダーウォーター」。水蒸気蒸留したときに一番上に浮く精油は揮発性が高く、水に溶けにくい性質ですが、その下にたまる水がラベンダーウォーターで、精油分とラベンダーの花の水溶性の成分が含まれています。
家庭でラベンダーウォーターを採ることは特別の装置がないと無理ですが、ラベンダーの花をお茶のように熱湯に浸して、ラベンダーの浸出液を得ることはできます。この液を化粧水のように使ったり、お風呂に入れたりして利用する事ができますが、香りはいまいち。

そこで、“香りを重視した”ラベンダーのフレグラントウオーターをご紹介しましょう!
作り方は簡単。まずコモンラベンダーの花穂5〜6個をつぼみが開く寸前に摘み取る。それをガラス瓶に入れて水を約200cc注ぎ冷蔵庫に半日ほどおいて出来上がり。

ラベンダーの甘くてすっとした香りがそのまま活きた「すばらしい香りの水(フレグラントウォーター)」は、うっすらラベンダー色。化粧水のように使ったり、ルームスプレーにも。冷蔵庫で保存して2日以内には使いきりましょう。

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【とっておきの利用法】ラベンダーのアイスクリーム

プロバンスの風のようなラベンダーの香りと、甘く優しいバニラアイスの香りがとってもよく合うラベンダーのアイスクリーム。ラベンダーのイメージカラーを出すために、マロウの花も練り込みました。ローストしたアーモンドを砕いてトッピングし、香ばしい風味もプラス。



ラベンダーとマロウを乳鉢でする

細かくすったところ

アイスクリームに混ぜ入れる

材料

Herb&Spice
  • ラベンダー(乾燥) ……… 小さじ2
  • マロウ(乾燥) ……… 3〜4個

*フレッシュラベンダーを使う場合は、つぼみがふくらんで花が開く寸前(または開き始めた頃)を摘み取り、花をバラバラにはずして使いましょう。花穂2〜3個分が適量です。

食材
  • バニラアイスクリーム ……… 小さいサイズのもの(120ml程度の量)1個
  • スライスアーモンド ……… 大さじ1

作り方

材料の準備
  1. スライスアーモンドをフライパンでこがさないようにローストし、軽く砕く。 乳鉢またはすり鉢にラベンダーの花と、がくをはずしたマロウの花を入れ細かくすりつぶす。
  2. バニラアイスクリームは室温にしばらくおいて、ハーブを混ぜ込めるぐらいに柔らかくもどす。器は冷蔵庫で冷やしておく。
手順
  1. ボウルにバニラアイスクリームの3/4の量を入れ(残りは溶けないように冷凍庫へ)、すりつぶしておいたラベンダーとマロウの花を手早く混ぜ入れる(完全に混ざらなくていい)。
  2. 冷やしておいた器に、1のラベンダーアイスクリームと、残しておいたバニラアイスクリームを盛りつけて、トッピングに砕いたアーモンドを散らす。

レシピメモ

  • アイスクリームを程よくもどすのがポイント。固いと混ざらないし、溶かしすぎると風味が悪くなります。固めにもどして、混ぜ込んでいる間に柔らかくなってくるぐらいがベスト。準備を整えておいて、ささっと作りましょう。

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変わり種ハーブ図鑑

コモンセージ

学名:Salvia officinalis/分類:シソ科・サルビア属/高さ:草丈40〜60cm/常緑低木/開花期::6月〜7月/性質:耐寒性

お料理ハーブとして定番のコモンセージ。
匂いの強い肉や魚に少量の葉を調理の初めごろから加えると、素材の味を引き立てます。
その上殺菌作用が高く、料理に使うと消化も助ける優れたハーブ。ほんのりセージの香りの花は料理や飲み物、デザートに添えて。

【変わり種エピソード1】色柄違いの兄弟が!

珍しいことに、コモンセージには薬効や香りが一緒の、色柄違いの近縁種が幾つもあります。ゴールデンセージは黄色と黄緑の斑入りの種類で、パッと明るい印象。3色という意味のトリコロールセージは、赤紫がかった色と、緑・白の美しい斑入り。特に新芽がかわいい。レッドセージ(パープルセージ)は、緑と紫が混じったようなシックなおしゃれな色。新芽の間は紫が濃いようです。
同じような性質のハーブで色違いというものは他に、ゴールデンオレガノ、ゴールデンタイム、シルバータイムなど幾つかありますが、おしゃれ度はコモンセージが一番です!

左上から時計回りに
ゴールデンセージ、コモンセージ、トリコロールーセージ、レッドセージ(パープルセージ)

【変わり種エピソード2】殺菌パワーでうがい薬に

おしゃれなだけでなく、薬効も広く知られるコモンセージ。葉のティーは神経と消化器官の強壮になるといわれます。それだけではなく、ティーはのどの痛みや口内炎のうがい薬にもなります。殺菌パワーも強力!コモンセージの色変わり葉も同様に利用できます。
※注意:多量または長期に渡って服用しない。また妊娠中は服用しない。

【変わり種エピソード3】けっこう気むずかし屋

植えたときは元気でふさふさしているコモンセージですが・・・、日本の湿気の多い暑い夏が苦手で、夏になると元気がなくなる傾向に。毎年新しい苗を植え足すことになってしまいます。それだけに「気になる」ハーブでもあります。植えっぱなしじゃ嫌!放っておいたら嫌!と気むずかし屋なところも、ちょっぴり魅力・・・、だったり。


◎そこでアドバイス!

不本意ながら枯れてしまったときのために、元気な枝を挿し木しておきましょう。
挿し木の方法は、下の「季節のガーデニングここをCHECK!」をご覧下さい。

セージのナチュラル歯磨き粉

市販の歯磨きペーストは、添加物がたくさん入っていそうで気になります。そこでヨーロッパで昔から歯磨きに使われていたというセージを使って手づくりを。
セージを主体に、清涼感のあるペパーミントをブレンド。基材は、自然塩と重曹で優しくナチュラルに歯磨きを。

■材料と作り方

セージ(乾燥)、ペパーミント(乾燥)、自然塩、重曹(食品用)を、2:1:1:1/2の割合で用意し、すり鉢や乳鉢で、なるべく細かくなるまですりつぶしてできあがり。

■使い方

歯ブラシを濡らして、ナチュラル歯磨き粉をふりかけて使います。
濡れた歯ブラシを容器に入れて使うと不潔になるのでやめましょう。


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【季節のガーデニングここをCHECK!】挿し木にトライ!

ハーブを増やす方法は、大きく分けて3つ、1)種をまく、2)株分け、3)挿し木があります。

  1. 種は収穫時に採取しておいて(または購入して)、まき時にまく。
  2. 株分けは通常植え替え時に、良く切れる清潔なナイフなどで株を根ごと切り分けて、(または手で割いて)それぞれ植え付ける。
  3. 挿し木は5月〜9月ぐらいの間に新しい枝を土に挿して、根が出るのを待ち植え替える。

それでは、挿し木の方法を詳しく説明しましょう。

  1. 挿し木するハーブの新しい枝を15センチぐらいの長さに切り取り、葉を半分くらい落として挿し穂を準備。
  2. 赤玉土の小粒(または新しい培養土)を鉢に入れ、十分に水で湿らせたところに、挿し穂を斜めに差し込み、まわりの土を手でしっかりと押さえる。
  3. 鉢を半日陰の場所に置き、一ヶ月ほどで根付いたら定植する。ミント、バジル、レモンバーム、ナスタチウム、ローズマリーなどは、コップの水に挿しておくだけでも発根する。反対に挿し木に向かないハーブもある。

15cm程度の長さの枝を用意。

枝先を残して、下の葉を取り除く。

新しい土を湿らせて挿し枝を斜めにさす。

水挿しできるハーブ(ペパーミント、アップルミント、レモンバーム)


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【文・スタイリング・制作】榊田千佳子 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子