ガーデニングハーブ 食卓に香りを!ハーブレシピ

園芸好き必見!毎月ハーブをピックアップして、育て方と活用法を中心に解説する《育てるハーブ》と、<その月のハーブの世話><ハーブを使った楽しいアイディア>をご紹介する《今月のハーブな暮らし》がメインメニュー。秋からは、作るのが楽しみな《ハーブの花あしらい》もスタート。《ハーブのギフトカード》では、今月の榊田ガーデンの様子をお伝えします。

ワクワク!種まきシーズン

年明けから例年になく寒さが厳しかったような気がします。それだけに春の気配を感じると嬉しくて!種まきシーズンを目前にした今、準備をバッチリ整えておきましょうね。

ハーブのギフトカード

「色づくセントジョンズワート」 春夏は、青みがかった緑の葉が、煙ったオレンジピンクに紅葉してきた。葉の形もかわいい。

ハーブのギフトカード

育てるハーブ

ロケット

学名:Eruca vesicaria /別名:ルッコラ/分類:アブラナ科/高さ:草丈40cm〜80cm/1年草/ 開花期:4月〜5月/性質:半耐寒性

サラダ野菜として人気の高いロケット。最近では、イタリア語名の「ルッコラ」のほうがおなじみになりました。古代ギリシア・ローマ時代から利用されてきたハーブで、ピリッと辛く、かすかにゴマに似た風味が特徴的なおいしいハーブです。
若くて柔らかい葉を生のままサラダに加えるのが定番ですが、さっと炒めて中華風にしたり、ピッツァやパスタにのせてイタリア風、おひたしや汁の実など和風にも合います。クリーム色の十文字型の花にも同じような風味があり、サラダのトッピングや吸い物の薬味にするとかわいくて新鮮なおいしさ。


育て方

種まき、苗の植え付け

〈種まき〉

鉢やプランター、花壇に直まきしましょう。一週間ほどで発芽するので、種は多めにまいて間引きながら育てます。間引き菜も食べられます。

春、気温が上がってくると、とう立ちしやすいので秋まきにして秋から収穫すれば、長期間収穫できます。春まきにする場合は、室内や軒下などで春早くまいて、収穫期間をなるべく長くしましょう。

種をまく時期を2週間ぐらいずつずらせば、長期間柔らかい葉を使うことも可能です。こぼれ種でも発芽します。

こぼれ種でも発芽するたくましいハーブです。

〈植え付け〉

苗を購入して育てることもできますが、ロケットの種子は容易に発芽し短期間に成長するので、たくさん収穫するためにも種まきのほうがおすすめ。生育期間が短いので、育苗して植え付けるよりも、直まきにして間引いて収穫しながら育てる方がいい。

日当たりと水はけのよい、肥えた土に植えるのがポイント。

野菜のように、油かすなどの窒素肥料を元肥と追肥で与えると、柔らかく大きな葉に育ち食べやすくなります。 肥料と水が足りなくなると葉が固くなってしまいます。

育て方

日差しが強すぎると葉が硬くなりがち。半日日が当たるくらいでもOK。土には腐葉土や堆肥をすき込んで柔らかくしておくと、ロケットの葉も柔らかく育つようです。

肥料は、ハイポネックスやマグアンプなどの花の肥料を使うと、葉が育ちきらないうちに花が咲きやすくなる傾向があります。油かすなどの有機肥料やバランスのよい有機配合肥料が良いでしょう。野菜用の肥料が適当です。

秋まきにした場合、寒さが厳しいと葉が紅葉して成長も止まるので、暖かい軒下などで育てると良いでしょう。

《ここに注目!》

日差しが強く乾燥しがちだと、葉の苦みが強くなりがちです。涼しく湿気が保てている状態だと、柔らかで苦みの少ない葉が育ちます。柔らかで大きい葉を育てるのは意外に難しいのです。

とう立ちする前にどんどん収穫して食べていくことが必要です。日本では春が短く気温の上昇が急なので、春の収穫期間が短くなってしまいがちです。

収穫・保存

収穫

芽だし期から小苗と、ずっと間引きながら利用の度に生葉を使います。間引かない苗は、葉を外側からかき取るように摘んで使います。

とう立ちしてきたら、株もと15cmぐらいで刈り取って使えば、また新しい葉が出てきて再度収穫することができます。花もゴマの香りがしておいしいので、サラダや和え物、吸い物などに添えて。

保存

乾燥保存に向かないので、使うたびに生の葉を収穫するのが一番。
サラダ用野菜と同じように扱います。乾燥保存や、冷凍保存には適しません。

利用法

ペーストに

オリーブ油、塩と一緒にミキサーでペースト状にしたものをガラス瓶に小分けして冷凍しておけば、パスタやドレッシングなどに一年中使えて便利。色鮮やかに仕上げたい場合は、イタリアンパセリも加えて。

ペーストを作る時、松の実、ニンニクなども一緒にペーストにしておけば、パスタをゆでて混ぜるだけでロケットのソースのパスタに。

ピッツアに

チーズ、トマト、アンチョビなどシンプルなピッツァの上に散らして、ロケットのピッツァに。

和食に、炒め物に

みそ汁やお吸い物の具や、和え物、炒め物に。

【とっておきの利用法】もやしとロケットのいためもの・卵添え

塩こしょうだけで味付けしたもやしのしゃきしゃき炒めに、ふんわり炒り卵と柔らかいロケットを加えてさっと炒め合わせただけ。簡単調理で、おいしく、栄養バランスのとれた一皿です。

材料(2〜3人分)

herb&Spice
  • ロケット(ルッコラ) ……… 約50g(市販のもの約1袋)

フレッシュ(生)のハーブS&Bでも取り扱っています。

食材
  • 卵 ……… 2個
  • もやし ……… 1袋
  • オリーブオイル ……… 大さじ1
  • 塩・こしょう ……… 少々
  • いりごま ……… 小さじ2

中火〜強火でふわふわの炒り卵をつくる

もやしはしゃっきり感が残るように炒める

もやし、ロケット、炒り卵を炒め合わせる

作り方

<材料の準備>
  1. もやしは洗って水気を良くとり(サラダの水切り器をつかうと便利)、ロケットは洗って水気を切り5cmほどの長さに切る。
  2. 卵をボウルに割り入れて、塩・こしょうをふり、ごく軽くほぐす。
<手順>
  1. 熱したフライパンにオリーブオイル約小さじ1をしき、軽く割りほぐしておいた卵を、じゅっと流し入れ、はしでゆっくりと大きくかき混ぜるようにして、半熟のふわふわ炒り卵を作る。できた炒り卵は皿にとっておく。
  2. 1のフライパンを十分に熱して、オリーブオイルをさらに小さじ1入れ、もやしを加え、すぐに塩・こしょうをして、強火でさっと炒める(約1分)。
  3. しゃきしゃき感が残るぐらいに炒めたもやしのフライパンに、ロケットと1の炒り卵を加えて、さっと炒め合わせる。味見して必要ならば塩・こしょうで味を整える。
  4. 器にもって、いりごまを振りかける。

レシピメモ

  • もやしもロケットも、生の食感が残るうちに火を止めるのが大切なポイント!
  • 卵を焼くときは、中火~強火で手早く半熟に。

ハーブなくらし

THEME1ー 春のガーデニング準備

○ その1:ガーデニングツールをそろえましょう。

何かを好きになるきっかけはいろいろ。道具選びから始まって、いつのまにか夢中になることも。春のガーデニングには何が必要でしょうか?

  • 鉢 ……… 素焼き鉢を中心に、さまざまなデザイン、形のものをそろえましょう。シンプルな素焼き鉢にアクリル絵の具や水性ペンキでペイントしても素敵。ベランダ栽培などで、重い鉢を避けたい場合や夏場乾燥しすぎる場合は、プラスチック鉢も便利です。ラベンダーなど、湿気や厚さに弱いハーブはプラ鉢のほうがいい場合もあります。
  • スコップなど ……… 柄を握ってみて手に馴染むもの、スコップの部分がしっかりしたものを選びましょう。スコップの部分が幅広のものと、細いものと2種類あると便利です。
  • はさみ ……… 枝切りばさみ、収穫用など何種類かあると便利。スプリングがついたものの方が長時間作業する場合には楽です。
  • ウエストポーチ ……… 庭仕事をしているときは、小物やスコップなどを入れたり挟んだりしておける、ガーデニングツール専用のウエストバッグや、小物を収納できるウエストバッグがあると意外に助かります。
  • エプロン ……… キッチンで使うものより厚手のヘビーデューティーのものを。膝の部分にパッドがついて二つに分かれているガーデニング用のエプロンも売られています。
  • レインコート ……… 軽い雨でも作業を続けたいときに便利。泥がついたりするので使い捨てのビニール製のもので十分です。破れない限りずっと使えます。
  • 手袋 ……… 使い捨ての手術用手袋(ゴム製または、シリコン製)と、軍手が必須。バラの作業をするときには、トゲから手を守れる革製が重宝します。

○ その2:種と苗を注文する。

  • 春はどの種苗会社も発送作業に追われます。もし苗を確実に手に入れたいなら、できれば早めに注文して苗を手元に置いておいて、植え付けに適した温かさになるまで時々水をやりながら室内または軒下で世話をします(4月中旬からぐらい)。
  • 園芸店でハーブの苗を実際に見て、葉に触れて香りを確かめてから買うのが一番安心ですが、種類をそろえたい場合や数量がたくさん必要な場合は、通信販売やインターネットで取り寄せるのもいいでしょう。ハーブ専門の種苗会社が、国内外に幾つもあります。

ハーブの花あしらい

<ハーブの花あしらい>は、季節に応じたブーケやアレンジメントを材料と作り方のコツとともにお伝えするコーナーです。自然にあるハーブはそのままでも可愛いものですが、ハーブと季節の花や枝葉、ラッピングでまた新たな魅力が生まれるように思います。クリエイティブに楽しみましょう!

花を生ける時、普通は花やグリーンの小枝を水揚げし好みの器にアレンジしたり、時には吸水スポンジ(オアシスなど)に刺したりして、美しく見えるようにあれこれ工夫します。中には、豪華なフラワーアレンジメントや、大きな枝付きの花の活こみもありますが、小さなグラスにさりげなくミントやレモンバームをあしらうのも素敵な花あしらいではないでしょうか。

今回のハーブの花あしらいは最も簡単で、でもとってもかわいいあしらい方です。好きなお花を用意し、お気に入りのお皿などを使って早速お試しください。

【アレンジメント】

花材

  • ナスタチウム(八重花) ……… 茎を2cmほど付けた花の部分だけを7〜8輪

作り方

  1. 好みの器を用意する。ここではガラスのデザート皿を使用。
  2. 皿に水を入れ、ナスタチウムの花を浮かべるようにあしらう。
【文・スタイリング・制作】榊田千佳子 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子 【制作協力】吉田雅紀子