アロマでいたわるハーブ 心と体をいたわるアロマテラピー

心と体をいたわるアロマテラピー・・・《アロマでいたわるハーブ》では、家庭や職場で楽しめる実践的なアロマテラピーを優しくレッスン。生活の様々な場面でのエッセンシャルオイルの使い方を、毎回テーマを変えてご提案します。ハーブに加えてアロマもライフスタイルの一部にしてみませんか。改めてアロマテラピーの基本を学ぶ《アロマはじめの一歩》コーナーも新設しました。

アロマテラピー For men

2008年、干支は一番はじめの子歳、全てがスタートに相応しい年になりそうな予感がします。正月、バレンタイン、入社、入学シーズンとお祝い事も続きます。年初め、今年一年幸せで健康に過ごせるようなお祝いの香りを考えてみませんか。

アロマでいたわるハーブ

メンズの悩みは、『カオリ』ではなく『ニオイ』なんです。例えば40台~60代の圧倒的な悩みは、加齢臭。これは本人の意識以上に、周りの女性達が敏感に反応します。青春のシンボルとも言える思春期独特の汗臭も『男っぽくて素敵』というより、『不潔っぽい』印象になってしまうようです。消臭剤よりも、アロマテラピーでケアする方が断然健康的でエレガントです。

メンズにぴったりの精油

香りには、男性らしい香り、女性らしい香りとされているものが存在します。メンズらしい香りをいくつかご紹介しましょう。

メンズ向け精油名称と香りイメージ 用途 注意事項
レモン
柑橘系の中では、クールで知的イメージの強い香り、爽快で活気ある若々しい香り。
集中力増進、殺菌、消毒、活力増進、消化器系強壮、加齢臭対策、 脂性肌スキンケア、虫除け 光毒性*
ローズマリー
すっきりと鼻に抜ける爽やかなグリーン系の香り。ナポレオンの愛した香水にも含まれていた。若返り精油として有名。
やる気が湧く、消臭、記憶力、集中力増進、育毛増進等の頭皮ケアに有効 脂性肌スキンケア
ペパーミント
チューインガム、歯磨き粉などに含まれるメントール系の香り、日本人に最も馴染みのある香りの一つ。
物忘れ、眠気覚まし、消臭、集中力増進、筋肉痛緩和、クールダウン、二日酔いに、加齢臭対策に
フランキンセンス(乳香)
崇高で、スパイシーな樹脂系の香り、ほんのり樟脳のような香りがします。
調和とバランスを与えてくれる。創造的、精神的な安定、皮膚収れん、呼吸器系のトラブル、若返り
パチュリー
芳しくて、ウッディで、ほんのり麝香(じゃこう)のような濃厚で大人っぽい香りです。墨汁にも似ています。
精神疲労、ストレス、不安、心配に有効。感性、創造性を育み、地に足がつく。脂性肌向き
イランイラン
甘くてエキゾティックな濃厚な香り。
不安、心配、性欲増進、神経系の鎮静、緊張緩和に、血圧を下げる、ニキビ、オイリースキンケアに 香りが濃厚なので少量使用

*光毒性とは、柑橘系精油の一部には、精油を塗布した後に紫外線に当たると、皮膚に発赤やかゆみ、炎症、紫外線吸収等の毒性を示すものがあり、これを光毒性と呼びます。

用途別メンズアロマ

A.『ニオイ』を『香り』に!

昨年のヒット商品に身体から薔薇の香りが出るガムがありました。精油も皮膚を通して体内に芳香成分が浸透します。沐浴、トリートメントを行うことによって、ニオイから香りに変身です。トリートメントというと難しい響きがあるかもしれませんが、お風呂上がり、身体が温かいうちに全身にボディオイルを擦り込むのであれば手軽に行えます。レモンのように柑橘系精油の光毒性が気になる場合でも、就寝前であれば大丈夫です。

<デオドラントボディオイル作成方法>

●材料(全身1回分)
  • 植物油 ……… 40ml
  • 精油 ……… 8滴
  • ビーカー、遮光瓶、ラベルシール
●作り方
  1. 植物油40mlをビーカーで計量し、保存用遮光瓶に入れます。
  2. 好みの精油を8滴加え、蓋をして良く振り混ぜます。
  3. ラベルシールに作成日と、用途、精油名称を記入します。

*ボディオイルは1ヶ月以内に使い切るようにしましょう。

●レシピ

ニオイ消臭+心身への作用があります。

  • 頭をハッキリくっきり、集中力アップと筋肉痛緩和に
    レモン4+ローズマリー3+ペパーミント2
  • 疲れてぼんやりした気分をリフレッシュし、気持ちが若返る。
    ローズマリー3+フランキンセンス2+グレーププルーツ3
  • よく眠れるようになりたい
    スイートマージョラム2+オレンジ・スイート4+ラベンダー2

B.思いを込めて、メンズフレグランスを!

男性一人で、アロマショップに精油を買いに行くのは、意外と勇気がいる事かもしれません。ほとんどの男性は、彼女や、知り合いの女性を通じて精油を手にしているようです。精油をプレゼントしても、面倒なウンチクが苦手な男性陣も多いはずです。フレグランスでしたら気軽に、いつでもどこでも、携帯し、活用出来るのが魅力。世界に一つのオリジナルフレングランスを作成して、御世話になっている男性にプレセントしてみてはいかがでしょうか。

<デオドラントボディオイル作成方法>

●材料
  • 遮光スプレーボトル ……… 5ml用
  • 無水エタノール ……… 5ml
  • 精油 ……… 3〜4種を合計10滴
  • メスシリンダー、ビーカー
●作り方
  1. ブレンドテーマを決め、精油のノート、強弱、相性など考慮し精油と滴数を選択します。
  2. 無水エタノールをメスシリンダーで5ml計量します。
  3. ビーカーに無水エタノールを移して精油を合計10滴になるように入れよく混ぜ合わせます。
  4. ラベルに日付と精油名称を入れて完成。
    プリントアウトしてお使いください。 → ブレンドテーマ表
●レシピ
  • For Work
    レモン5+ペパーミント2+フランキンセンス3
  • チョイ悪オヤジ
    イランイラン3+スイートオレンジ5+パチュリー1
  • フレッシュグリーン
    グレープフルーツ6+ローズマリー2+ジュニパー2

ベーシックアロマ

精油の選び方

数ある香りグッズ、アロマ商品の中から、どんな精油を選べば良いか悩みますよね。正しい精油の選び方について、ご紹介しましょう。

1.精油選択で大切な事

自分の目的、用途に叶っていて、香りが好きなものが一番ですね。長年の経験より、だれにでも使い易いお薦め精油を5本ご紹介します。

精油名称 用途 注意事項
ラベンダー 安眠、鎮静(リラックス)、鎮痛、あらゆる皮膚症状、殺菌、消毒、緊張緩和、精神安定 香りを嗅ぐと眠くなる。
オレンジ・スイート 消化器系強壮、リラックス、リフレッシュ
グレープフルーツ 消化器系強壮 リフレッシュ、痩身、免疫力増進 紫外線によって肌に悪い影響が出る。
ペパーミント 集中力、記憶力増進 筋肉のケアに、デオドラント、殺菌、消毒、リフレッシュ、覚醒 妊娠期間中は、トリートメントに使用しない
ティートリー 殺菌、消毒、感染症予防、風邪や花粉症等の鼻づまり、免疫力増進 多少の皮膚刺激性がある。

勿論、香りの嗜好は、本人にしか解りませんので、お好きな香りをチョイスしてみてください。上記の香りは、比較的値段が廉価で誰からも好まれ、多様性のある精油を選択しています。
それでは精油選択で注意が必要なポイントを幾つかあげておきましょう。

A.用途、目的

例えば、リラクセーション目的で、精油を選びたいと思っても、精油の数は山ほど存在します。そんな場合は、自分の用途、目的に応じた精油をお店の方に何本かピックアップしてもらって、一番好きな香りのものをチョイスすると良いでしょう。

B.値段

天然自然物の精油は、その希少性や、産油量、原産地等で、値段がまちまちです。
特に値段が高いのが、ローズ、ジャスミン、ネロリ、メリッサ、サンダルウッド、カモミールなどです。私は値段も効能のうちであると考えています。値段の高い精油は少ない容量でも、効果抜群ですから、安価な精油を多めに使用するか、値段の高い精油を少量使用するかと考えると、費用対効果がきちんと現れます。自分のとっておきの精油、普段使いの精油など、お洋服やアクセサリーのように考えてみれば良いのかもしれません。

C.原産地

精油は、同じ種類であってもその生育地の土壌、気象条件などにより、香りや成分が違うことがあります。原産地が記載されていれば、どこで産出された精油か解りますね。

D.抽出方法

ローズは、水蒸気蒸留法と溶剤抽出法の2通りの抽出方法で、精油を採油します。水蒸気蒸留法はローズ・オットー、溶剤抽出法は、ローズ・アブソリュートという名称となり、同じ植物資源でも色や香り、値段が変わってしまいます。

E.抽出部位

オレンジから抽出する精油は、抽出部位によって精油の名称が違います。
オレンジの皮からは、オレンジ・スイート、オレンジ・ビター、葉や小枝からは、プチグレイン、オレンジの花からは、ネロリという名称の精油になります。

F.学名が記載されていること。

一般名が、ラベンダー、ローズと記載されていても、学名は複数存在します。学名とは、ラテン語が2つ並んだ世界共通語で、学名を調べておけば、世界中何処でも同じ植物資源の精油を購入することが可能です。最初の単語が、属名を示し、次の単語が、種小名を示します。

たとえばラベンダーですが、
学名のLavandula(ラウァンドゥラ) angustifolia(アングスティフォリア)は、属名のLavandula(ラウァンドゥラ)と、種小名のangustifolia(アングスティフォリア)からなり、細い葉のラベンダーという意味です。
また学名のLavandula(ラウァンドゥラ) offcinalis(オフィキナリス)は、属名のLavandula(ラウァンドゥラ)と、種小名のoffcinalis(オフィキナリス)からなり、薬用ラベンダーという意味です。

G.化学組成成分

科名、学名が同じであって、著しく精油芳香分子の組成成分が異なるものをケモタイプ(化学種)と呼びます。学名が同じでも、組成成分が異なりますので、香りが違います。

H.保管法

精油は、その種類に応じて賞味期限ならぬ、賞香期限が違います。予めどの程度長持ちするのかお店の方に聞いて確認しておきましょう。開封した日付を、精油のボトルにラベリングして、冷暗所で、直射日光や高温を避けて保管しましょう。

*アロマ、ハーブショップの店員さんに、自分の解らないポイントを聞いて確認しましょう。はじめは解らないことだらけかもしれませんが、次第に自分自身で精油を選べるようになりますよ。

【文】鈴木理恵 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子

つぶやき

スパイスやハーブといったものに興味を持ち、昨年4月から自宅で育て始めたハーブたちですが、今は地上部はすっかり枯れてしまい地面に潜ったままになっています。育て主に似たのか、寒さが苦手で朝布団からなかなか出られない自分の様でそれがまた可愛くもありますが、早く暖かくなって緑の顔を覗かせ爽やかな香りを届けて欲しいと例年以上に春を待ち遠しく感じている今日この頃、皆さんの育てているハーブはいかがでしょうか。

話は変わりますが、先日南インドを訪れた際、南インドでよく主食として食べる「アッパム」の作り方を教えて頂く機会がありました。アッパムというのは、ホットケーキと蒸しパンを足して2で割ったような料理で、米の粉を水やココナッツミルクなどで溶いたものを専用の小さいフライパンで焼いて作ります。このフライパンがユニークで取っ手が両方についており、生地を入れたら全体に満遍なく行き渡るようにクルクルと回して作ります。生地がフライパン全体に広がったら蓋をして数分焼けば出来上がりです。出来上がったアッパムは白身魚のカレーにつけて食べたのですが、もちもちフワフワとした食感と、ターメリック、マスタードシード、カレーリーフの香りが口の中いっぱいに広がるなんとも言えない至福の瞬間を過し、改めてスパイスやハーブの素晴らしさを感じることが出来ました。

インドには11日間という短い滞在でしたが、むせ返るような熱気と人々の優しさに満ち溢れた時間の中で味わったスパイスやハーブを活かした料理の数々・・・・。ベランダのハーブや食卓のスパイスの香りを嗅ぐ度に、懐かしく思い出してしまいます。

木下茂(エスビー食品)のつぶやき

スタッフプロフィール

総監修・執筆
榊田千佳子
監修・執筆
鈴木理恵
写真
タケダトオル
 
榊田千佳子
イラスト
いまいかずよ
Webデザイン
有限会社デザインゲート
制作ディレクション
株式会社サイバーエージェント

●来月号のお知らせ

4月からは、「とっておきのハーブ生活」も7年目に入ります。長い間ご愛読頂き応援して頂いた皆様に心より感謝申し上げます。
さて2008年バージョンは月刊のスタイルを続けながら、色々とリニューアルを施しより楽しく、生活に役立つ、しかも見ているだけでホッとするようなサイトにしていきたいと思います。デリシャスのページは、CAFÉのの中でcafé風のハーブクッキングや食事を楽しむような雰囲気を演出した楽しいページに、ガーデニングもより多彩に、育てる魅力やハーブの豊かな世界を紹介したいと思います。エンジョイのページでは、生活に役立つハーブの使い方、おしゃれで簡単なクラフトの作り方、またいまいさんのミセス・メリッサのページはちょっとしたSPAに変身!アロマのページも生活の中で役立つ情報をお伝えしていきたいと思います。4月をお楽しみに!!

エスビー食品株式会社

〒174-8651 東京都板橋区宮本町38-8
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