ガーデニングハーブ 食卓に香りを!ハーブレシピ

園芸好き必見!毎月ハーブをピックアップして、育て方と活用法を中心に解説する《育てるハーブ》と、<その月のハーブの世話><ハーブを使った楽しいアイディア>をご紹介する《今月のハーブな暮らし》がメインメニュー。秋からは、作るのが楽しみな《ハーブの花あしらい》もスタート。《ハーブのギフトカード》では、今月の榊田ガーデンの様子をお伝えします。

軒下で始めるサラダガーデン

一年で一番寒い一月。でも、ハーブガーデンの地面の下では、多年草のハーブがきっと密かに春の準備をしているはず。寒さに強い一年草のハーブをお部屋の中で発芽させて軒下や窓辺でサラダガーデン、始めてみましょう。

ハーブのギフトカード

「色づくセントジョンズワート」 春夏は、青みがかった緑の葉が、煙ったオレンジピンクに紅葉してきた。葉の形もかわいい。

ハーブのギフトカード

育てるハーブ

チャービル

別名:セルフィーユ /学名: Anthriscus cerefolium /分類:セリ科・シャク属/高さ:草丈20〜60cm/一年草/開花期:5〜7月/性質:半耐寒性

チャービルはレースのような繊細な切れ込みのある柔らかな葉で、かすかにアニスに似たデリケートな香りとほのかな辛み、みずみずしい食感が持ち味です。料理用ハーブの代表格で、フランス料理で人気のハーブ。フランス語の呼び名「セルフィーユ」も一般的です。フランス料理で使われるみじん切りにしたフレッシュハーブのミックス、「フィーヌゼルブ」の一種として欠かせません。サラダ、ドレッシング、スープに入れたり、卵に混ぜ込んでオムレツにしたり。くせがなく、和食にも無理なく合うハーブです。


育て方

種まき、苗の植え付け

〈種まき〉

春または秋に、よく耕して元肥を施した土に種まきを。種は比較的大きくてまきやすいものの、発芽率が低いので多目にまきます。種に土をかぶせ過ぎないようにしましょう。種子を多目にまいて発芽したら間引きながら育てますが、間引いた小苗も食べられます。 移植を嫌うので、プランターや鉢に直まきにして間引きながら使うといいでしょう。春まきにするとすぐに花が咲いてしまい、収穫期間が短くなってしまうので、秋まきにするか1〜2月頃に室内で種まきをして、暖かくなってから戸外に出すと長く収穫できる。

春に苗を買って植えると、間もなく花が咲いて終わってしまうことが多い(一年草のチャービル)。種をまいてから一カ月ほどで摘み取って使えるようになるので、ぜひ種まきに挑戦してみましょう。時期をずらして種をまくようにすると、常にいい生育状態のチャービルが利用できます。

〈植え付け〉

直まきが基本ですが、苗を購入した場合は、霜の心配がなくなってから戸外に植えましょう。土は柔らかく、保湿性のある肥えた土を。腐葉土を多く漉き込むと柔らかく育ちます。水やりは、葉の状態を見て。通常、一日一回、朝早くにたっぷりとやります。

育て方

耐寒性はありますが、霜に合うと葉が傷むので日の当たる軒下がちょうどいい。葉が傷んだ場合も春になると新芽がでてくるので心配ありません。暑い時期は木もれ日が当たる程度の半日陰のほうが生育がよく、葉も柔らかく香り高く育ちます。プランターで育てて条件に合わせて移動するといいでしょう。 病害虫は少ないですが、風通し良くするようにつとめましょう。

収穫・保存

収穫

晩春になると、とう立ちして花を咲かせますが、種子を結ぶと一年草のサイクルを終えて枯れてしまいます。枝先だけを摘み取らずに、株元5cmぐらいのところから収穫して、花芽をつけないようにすると長期間収穫できます。

保存
葉は乾燥保存には適さないので、サラダなどで生のまま食べたり、生葉をその都度摘んで使うのが一番。たくさん採れて使い切れないときには、洗って水気をふき取ってから、みじん切りにしてジッパー袋に入れ冷凍保存。食感は変わってしまいますが、スープやオムレツ、炒め物などに利用できます。

利用法

ハーブティーに

チャービルは乾燥すると香りが失われるためハーブティーにはしませんが、生葉でいれたティーには、デトックス(浄化)作用があるとされます。また消化を助けたり、血行をよくする作用も。チャービルだけより、ミントやレモンバームなどとミックスしたほうがおいしくなります。

クッキングに

料理にも生葉を利用。くせがないので、サラダやお菓子に添えるのに便利。 さわやかな風味を生かして、オムレツに混ぜ込む、魚介類のマリネ、ドレッシング、ソースに混ぜるのもおいしい。
茎も葉も使えますが、茎の下の方は固いのでスープの香り付けや炒め物などに使いましょう。どの料理でも香りが飛びやすいので、調理の最後の段階で加えましょう。

【とっておきの利用法】チャービルと卵のサンドウィッチ

チャービルと卵は相性抜群!卵の生臭みが消え、おいしさがアップします。またチャービルのパセリとは違うマイルドで甘みのある香りは、食べ慣れた卵サンドを新鮮なイメージに変えてくれそう。マヨネーズは少な目でも十分うまみがでるのも、ハーブマジック!

材料(1人分)

herb&Spice
  • チャービルの葉 ……… 粗いみじん切りで大さじ1
  • こしょう ……… 少々

フレッシュ(生)のハーブS&Bでも取り扱っています。

食材
  • 食パン ……… サンドイッチ用4枚
  • ゆで卵 ……… 1個
  • マヨネーズ ……… 大さじ1/2
  • ヨーグルト(プレーン) ……… 大さじ1/2
  • アンチョビ(フィレ) ……… 1枚

チャービルはみじん切り、卵は粗めに刻む

アンチョビはフォークですりつぶす

パンにペーストをぬる

作り方

<材料の準備>
  1. チャービルは洗ってみじん切りに。葉の部分だけ使う。
  2. 卵は堅ゆで卵にする。
<手順>
  1. ゆでた卵は殻をむき、粗いみじん切りに。
    *卵スライサーで、横にスライスしてからもう一度縦向きにスライスすると、きれいな粗みじん切りになる。
  2. アンチョビはフォークなどで細かくつぶしておく。
  3. 容器にマヨネーズ、ヨーグルト、2のアンチョビを入れ、よく混ぜ合わせ、さらに1のゆで卵、みじん切りのチャービル、こしょう少々を入れ軽く混ぜあわせる。
    *アンチョビがかたまらないように、先にマヨネーズとヨーグルトと混ぜ合わせておく。
  4. 食パンの2枚に3のペーストをぬり、残りの2枚でふたをして二組のサンドイッチにする。

レシピメモ

  • 食パンにあらかじめ室温にもどしたバターを薄く塗っておくと、サンドイッチがふやけてしまわない。カロリーが気にならない場合は、おすすめ。

ハーブなくらし

冬の庭を鮮やかに彩ってくれるサザンカや椿を使って、オフシーズンはひと味違ったハーブ染めを!

○ 冬はハーブ染め

シルクのスカーフをハーブで染める「ハーブ染め」をいろいろと楽しんできました。生のハーブを煮出して、その液で染色する方法がメインですが、最近は花びらを酸性抽出する花びら染めも好きです。
生のハーブが旬のときに、ハーブで花びら染めといきたいところですが、シーズン中は庭仕事やその他もろもろで、染めものをゆったりとする余裕がありません。

そういった理由で、染めものは冬場にすることが多くなります。特に庭仕事のない1月、2月あたりは、ハーブ染め気分満点。ただし、乾燥ハーブを使っての染めものになってしまうのは、仕方がありません。

○ 冬ならではの、フレッシュな花びら染め

でも!今回ご紹介する花びら染めは、この季節ならではの染めもの。寒々とした冬の庭に鮮やかに咲く、サザンカや椿の花びらを使っての花びら染めです。ここで使用したサザンカの花びらはバラの花のような色ながら、シルク布を染めたらバラとは違った深みのある茶色がかったローズ色に染めあがりました。
自分の手で染めると、植物の持つ色素の神秘を感じることができると思います!

《サザンカの花びら染め》

材料

  • 絹スカーフ ……… 1枚(約15g)
  • さざんかの花びら ……… 約45g
  • 食酢 ……… 500cc
  • 水 ……… 500cc
  • 生ゴミの水切りネット
  • 輪ゴム

食酢と水の液の中で花びらをもむ

布を浸して染め付ける

低温のアイロンで仕上げる

注意)この画像はスカーフではなく、シルクの小さい布で染めている様子です。スカーフの場合は5倍程度の量になります。

作り方

<布の精錬>
  1. スカーフは湯洗いし、温かい石けん液にしばらく浸けておいた後にやさしく洗い、ていねいにすすぐ。
<染液の抽出>
  1. 1. 花から花びらをはずし、軽く洗ってゴミや汚い花びらを取り除き、水切りネットに入れて輪ゴムで口を縛る。
  2. ステンレスのボウルまたは鍋に食酢と水を入れ、1のネットに入れた花びらを液に浸して、良くもんで色素を出す(約10分間)。
  3. 2に水を1リットルほど加え、湿らせたスカーフを広げて浸し、よくなじませ弱火にかける。花びらをもみながら布を動かし、染め付ける。液の温度が50度以上にならないように。
    *熱すぎると、色素が変化しやすい。
  4. ラップでボウルにふたをして、2時間〜10時間ぐらい(ときどき布を動かしながら)置く。
    まんべんなく染まったら、布を液から引き上げ水洗いしてタオルなどで水気を吸い取り、濡れたまま低温のアイロンで仕上げる。
    *乾いた後色が薄かった場合に染め重ねられるように、染液はとっておく。

注意)お肌のデリケートな人は、手袋を着用して作業したほうが安心です。

レシピメモ

  • スカーフの色は液に浸しておく時間で微妙に変わります。淡い色が好みなら、早めに引き上げましょう。一度水洗いして色目をチェックして、薄かったらもう一度染液に浸して染めましょう。

ハーブの花あしらい

<ハーブの花あしらい>は、季節に応じたブーケやアレンジメントを材料と作り方のコツとともにお伝えするコーナーです。自然にあるハーブはそのままでも可愛いものですが、ハーブと季節の花や枝葉、ラッピングでまた新たな魅力が生まれるように思います。クリエイティブに楽しみましょう!

第4回 多肉植物の挿し木寄せ植え

冬の間、暖かいお部屋の中で、お手入れ不要のガーデニングをしたいなあ、と思いついたのが多肉植物の寄せ植え。寄せ植えといっても、根もない挿し木状態でOKなので、花あしらいの延長のようなもの。水もほとんどやらなくて大丈夫で、春になるころには、きっと根も生えて本物の寄せ植えになっているでしょう。
鉢に砂を入れる方法以外でも、吸水性スポンジフォーム(「オアシス」など)に多肉植物を色合いなど考えてバランスよく刺していくなど、手軽にクラフト感覚で楽しめます。

【アレンジメント】

材料

<多肉植物いろいろ>
  • (例)セダム、グラプトペタルム、クラッスラ、カランコエ、エケベリア、エオニウム、パキフィツム
    * 色や形が好きな物を自由に選びましょう。

作り方

  1. 植木鉢の底の穴を防虫ネットでふさぎ、大粒のひゅうが土または鹿沼土を2〜3cm敷く。
  2. その上ににサボテン、多肉植物用の砂を入れる。
  3. 多肉植物の挿し穂を用意する。枝分かれした苗なら枝をカットしてその枝も使う。長すぎる茎がついているものは、茎の上部、頭の部分をちょうどいい長さにカットして使う。
  4. 砂をあらかじめ入れた鉢に、3で準備した挿し穂を色合いや質感、高低などを考えに入れながら挿す。成長が遅いので間をあまり開けずに、びっしりとさした方がきれい。

レシピメモ

  • 水をやりすぎると、弱ってしまいます。発根を促すために、最初の一週間は、水をやらずにおいて、そのあとは月に一回程度、鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりと水やりを。スポンジフォームは、に一回程度、スポンジにしっかり水をしみ込ませて。
【文・スタイリング・制作】榊田千佳子 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子 【制作協力】吉田雅紀子