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- 2007 Early Spring vol.11
園芸好き必見!毎月新しいハーブをピックアップして、育て方と活用方を紹介する《育てるハーブ》と、その月のハーブの世話、今やりたいハーブを使った楽しいアイディアをご紹介する《ハーブな暮らし》がメインメニュー。榊田ガーデンをお伝えするお馴染み《ハーブガーデン便り》も必見。定番の【ハーブ園芸基礎講座】も要チェックです。
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寒い寒い、と言っている間に、時々空気に春の匂いが混じっているような・・・。毎年桜が咲く頃になって、「あ〜、種も、苗も用意できてない。土買ってこなくちゃ!」と焦ってしまうのですが、今年こそは、余裕を持って、春を迎える決意です!
か弱い茎に、可憐な小さなデイジーのような愛らしい小花のカモマイル。かわいいイメージが先行しているが、実は薬用ハーブとして、とても重要。主に頭花がハーブティー、スキンケアなど、さまざまに使われる。ジャーマンカモマイルは一年草なので、春から夏にかけて花が咲いた後、株は枯れてしまう。
*ローマンカモマイル
近縁種のローマンカモマイルは、多年草で葉にも芳香がある種類。同様に使え薬効もあるが、花付きは少なく、花に苦みがある。花時以外は地面を被うように育つので香りの芝生にしたり、敷石の間に植え込んだりと、ガーデニングによく利用される。
が、ローマンカモマイルは多年草なので株は残る。繁殖は春か秋に株分けを。寒さには強いが、夏の高温多湿に弱い。水はけと日当たりのいいところに植えるのが肝心。
*ダイヤーズカモマイル
別種だが、花がカモマイルに似た形なのでこの名が。「染物屋のカモマイル」という意味。黄色い花が染料に使われる。薬用、食用にはされない。


- ○種まき
繁殖は、種まきで。ただし、2年目からはこぼれ種で発芽して増え広がることが多い。最後の花が終わったあと、すぐに抜き取らずに種を落とすようにすると、時期が来たら自然に発芽する。
発芽しやすく、その後の管理も簡単。直まきにして間引きながら育てるか、プランターにまいて、間引いた小苗を庭や他の鉢に移植してもOK。
春まきにするとすぐに花が咲いてしまい収穫期間が短くなってしまうので、秋まきか、2月頃に室内で種まきをして、暖かくなってから戸外に出すと長く収穫できる。
○苗の植え付け
購入した苗は温室で栽培されていることもあり、寒さに弱い恐れがあるので、霜の心配がなくなってから戸外に植える。土はやわらかく、保水性のある肥えた土を。腐葉土を多く漉き込むといい。
密植すると風通しが悪くなり、アブラムシの被害を受けやすい。なるべく株間をとり、日当たりの良いジメジメしない場所で育てる。 
- ○摘芯
- 苗が15cmぐらいに育ったところで、苗の中心を切り取る「摘芯」を行うと、枝分かれして、がっしりとした株に育つ。
- ○花期、花柄摘み
- 2月下旬頃から、7月頃にかけて開花する。苗を大きく丈夫に育てると夏期も長くなる。花摘み、花柄摘みをまめにするのも長く収穫する秘訣。種をたくさん付けてしまうと早く枯れてしまう。
- ○水やり
- 乾燥には弱いので、水切れをおこさないように。鉢植えにする場合は生育が旺盛なので、大きめの鉢に植える。
- ○冬越し
- 秋まきにした苗は戸外で冬越しができるが、寒さの強い地方では軒下で管理すると確実。
- *ワンポイント*
- アブラムシの被害に遭いやすい。晴れた日にアブラムシにスプレーで牛乳をかけると呼吸口が牛乳の膜でふさがれ窒息するので、駆除することができる。あとはシャワーで流しておこう。


- 開花後2〜3日して、花びらと花床が充実したぐらいが摘み時。花びらが反り返って、花床が大きくなったものは育ちすぎ。晴れた日の午前中に一輪一輪、頭花のみをはさみで切って摘み取る。
花を摘み取ったあと茎だけになったらその部分を深めに剪定し、新枝を出させる。 
- 摘んだ花は目の粗いざるに入れて、ボウルに水を張って水をかけながらやさしく振り洗いをする。水気をよく拭き取り、ペーパータオルをしいたざるの上などで乾燥させる。すっかり乾燥したら、密閉瓶に入れて冷暗所で保存。冷蔵庫なら安心。
または水気をとったあと、フリーザーバッグに入れて冷凍すると1〜2ヶ月間保存でき、冷凍のままハーブティーなどに使える。冷凍保存なら、フレッシュハーブティーの味わいのまま飲める。 
- ○ハーブティー
頭花は、フレッシュ(生)でもドライ(乾燥)でも心を静め、消化を助け、身体を温めるハーブティーになる。フレッシュはリンゴのような香りでおいしいのが特長。ドライには、乾燥や蒸留の過程で生成される抗炎症作用を持つアズレンが含まれるのが特長。 - ○化粧水・リンス・ハーブバス
濃く出した花のティーにハチミツを少量加えると、肌のしっとりする化粧水になり、髪の毛につやを与えるリンスとしても使える。また、乾燥花をお茶用の不織布の袋に入れてお風呂に入れると、体が温まるハーブバスが楽しめる。
*注意:妊娠中はティーの服用を避ける。
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カモマイルはおいしさで言ったら、フレッシュ(生)の花でいれたティーが一番!でも、抗炎症作用を持つアズレンは、ドライのカモマイルティーのほうが多く含まれます。またいつでも、どんな季節でも飲めるのがドライハーブティーの利点。
あの味があまり好きじゃない、という声もあるドライカモマイルティー。ちょっと変わった飲み方をご紹介します。ふんわりミルクに、シナモンの香りがほっこりする味わいです。カモマイルのスパイシー泡立てミルクティーと言ったところ。
- ドライカモマイル ・・・小さじ2
- 熱湯 ・・・200cc
- 牛乳 ・・・100cc
- シナモンパウダー ・・・小さじ1
- シナモンスティック ・・・2本
*牛乳を泡立てるフロッサーがあると便利です。
- 温めたティーポット(または急須)にカモマイルを入れ、沸騰したての熱湯を注いでふたをし、7〜10分間おく。ポットカバーやタオルでおおって、冷めないように注意する。
- 温めたフロッサーに電子レンジや小鍋で温めた牛乳を入れ、十分に泡立てる。フロッサーがない場合は、丼ぶり鉢など陶器の器を温め、泡立て器で泡立てる。
- 1のカモマイルティーを、温めておいたカップの2/3程度まで注いだ上から泡立てた牛乳を注ぎ、シナモンパウダーとカモマイルの花をひとつまみトッピングする。
- すべての容器を温めておくことが大切。冷めてしまうとおいしさも半減。
- フロッサーで泡立てるとき、牛乳の温度が高すぎると泡が立ちにくい。
- 甘味を付ける場合は、ナチュラルなサトウキビ糖や、メープルシロップなどが合う。
春はほこりっぽく喉がイガイガする季節。外出先から帰ったら、ほこりを洗い流し、風邪の菌も、のどでシャットアウトするのが大切。
そこで、殺菌作用の強いタイムのうがい剤でうがいを。のどがいがらっぽく、咳が出る時にはタイムのはちみつ漬けのエキスをなめるのもいい。子供のうがいには、はちみつエキスを薄めて使えば、おいしいのですすんでうがいしてくれそう。
花粉の多い季節にも、タイムのうがいで、すっきりとしましょう。
- ウオッカ ・・・約80ml
- タイム(コモンタイム) ・・・約15枝
- はちみつ ・・・約80ml
- タイム(コモンタイム) ・・・約15枝
- ウオッカ ・・・約20ml(瓶の消毒用)
- きれいに洗った瓶に約10mlのウオッカを入れて、瓶のふたをしてよく振り混ぜて瓶を殺菌する。
- タイムの小枝は洗って水気をふきとり、1の瓶に入れる。
- 2にウオッカをタイムがすっかりつかるようにいれる。
- 時々振り混ぜながら、1週間ぐらいしたらエキスが抽出されて使える。
★タイムのはちみつシロップは上記のうがい剤の作り方。作り方3で、ウオッカを入れるところを、はちみつに替えるだけ。
- タイムのうがい剤・・・水で10倍ぐらいに薄めて使う。50mlの水に対し5mlくらい。
- アルコールに弱い人や子供は、はちみつシロップを同様に薄めて。タイムに加えて、はちみつにも殺菌作用がある。保湿作用もあるので、のどの粘膜をしっとり潤してくれる。
- はちみつシロップは喉が痛い時に、そのままなめてもOK!
- タイムの小枝は、枝が茶色く木質化していない緑の茎のものを使う。木質化していたら、枝から葉をしごき取って葉だけを瓶に入れる。
- 保存は涼しい場所で1ヶ月くらい。はちみつシロップは使い減りして、中のタイムが空気に触れるとカビが生えることがある。冷蔵庫で保存して、早めに使った方がいい。
おばあちゃんの知恵袋に、「お茶殻で畳の掃き掃除」というのがありました。何度もいれ直して、香りも味も無くなった急須の中のお茶殻の水気を絞って、畳の上にまき散らし、ホコリと一緒にほうきで掃くという昔ながらの家事の知恵。
それをヒントに、ハーブティーを入れた後のまだまだいい香りのミントを玄関のたたきやポーチ、ベランダの掃き掃除に使ったら、さわやかな香りが漂っていい感じ。ほうきだけの掃き掃除より、ずっときれいになりました。
- フレッシュまたはドライの、ハーブティーの茶殻 ・・・適量
- ほうき
- ハーブティーを入れた後の葉をとっておき、水気を軽く絞る。
- 玄関のたたきやポーチ、ベランダに、1のハーブティーの茶殻をまき散らし、ほうきで茶殻とホコリをなじませるようにしながら掃き集める。
- ハーブティーは色が出るものもあるので、畳への使用はあまりすすめられません。ポーチやテラスも色が白っぽい場合は、ハーブの色の濃くないものを使う。
- ミント、ローズマリー、タイム、セージ、レモンバームなど、香りのいいハーブがぴったり。
【文・スタイリング・制作】榊田千佳子 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子


