- とっておきのハーブ生活>
- ガーデニングハーブ
- 2007.JANUARY
園芸好き必見!毎月新しいハーブをピックアップして、育て方と活用方を紹介する《育てるハーブ》と、その月のハーブの世話、今やりたいハーブを使った楽しいアイディアをご紹介する《ハーブな暮らし》がメインメニュー。榊田ガーデンをお伝えするお馴染み《ハーブガーデン便り》も必見。定番の【ハーブ園芸基礎講座】も要チェックです。
![]()
新年の計といいますが、新春は気持ちも新たに、「今年こそは!」と思います。①今年こそは、草取りを怠らないぞ!②植え替えを完璧にする!③寄せ植えもいろいろ再チャレンジ!・・・さあ、どれだけ出来るでしょうか?とにかく、張り切り過ぎてハーブが嫌いにならない程度にがんばろうと思っています!
春を告げるタンポポの輝くような黄色い花を道端に見つけると、心が浮き立つよう。ヨーロッパでは生葉のジュースや乾燥葉のティー、乾燥根を煎ったタンポポコーヒーなど、薬用ハーブとしての利用が盛んで、主として葉には利尿作用、根には肝臓強化作用が知られている。中国の漢方でも欠かせない生薬のひとつ。
フランスではサラダにタンポポの葉を加えたものが好まれ、サラダに適した苦みの少なく葉の柔らかい種類も栽培されている。近年では昔から日本にあった在来種のタンポポにとって替わり、姿はほとんど変わらない、繁殖力の高い西洋種のタンポポや両種の雑種が幅を利かせている。在来種、セイヨウ種に加え白花種もあり、西日本に多いとされているが、どの種類も同様に利用できる。農薬などの汚染が心配な場合は、庭やプランターで育てると良い。


- ○種まき
種は一般的には市販されていないが、山野から綿帽子状になったものを採取出来る。またサラダ用タンポポの種は、インターネットなどで手に入る。種子が熟して綿毛状になると、風で遠くまで飛んでいく。予期しない場所にタンポポが増え広がると困る場合は、種が熟して飛んでしまう前に花がらを摘み取る必要がある。
※注意:タンポポに限らず、繁殖力の旺盛な外国種の植物を育てる場合は、山野に帰化するのを防ぐ心がけがある程度は必要と思われます。
○苗の植え付け
山野で採ってきた苗を一株植えておけば、翌年には自然に増え広がる。サラダ用に柔らかい葉を食べたい場合は、種で小さい苗を多く作る。根をタンポポコーヒーなどで利用したい場合は株を2〜3年育てて大きくし、根を太く育てるようにする。 
- 元々強健なハーブなので、特別な工夫は必要ないが日当たりと水はけのいい場所に植える。
- 柔らかい葉を食べたい場合は、元肥に油かすなどを施して葉を大きく育てる。肥料分、水分が不足すると小さく硬い葉になりがち。
- 花が咲いた後は、花柄をすぐに摘み取って種を付けないようにし、追肥を施しておけば葉を長く収穫できる。


- 若葉はいつでも使いたい時に摘み取る。株の中心から新芽が育つので外側の葉から摘み取る。たくさん苗がある場合は間引きを兼ねて抜き取っても良い。 花びらも食べられるので、きれいに開いた時に摘み取る。曇りの日や雨の日は開花しない。しばらく水に浸けて振り洗いして、花びらをむしって使う。

- ぬらしたペーパータオルなどで包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存。または、さっと湯がいて、刻んでから冷凍保存。

- ○ タンポポの葉と花をサラダなどに
・若葉のサラダが一番。春のデトックスサラダに欠かせない。
・野菜ジュースに生葉を加えてデトックスジュースに。肝臓強化作用と利尿作用が加わる。
・苦みが気になる場合は、オリーブオイルでさっと炒めるといい。ベーコンを炒めたところに加えてもおいしい。
・山野草の天ぷらと同じように、天ぷらにしても春の味覚でおいしい。 - ○ タンポポの根をハーブティーに
2〜3年経った太く育った根を秋に堀上げ、洗って細かく刻み、乾燥させる。そのまま煮出して飲んでもいいが、フライパンで乾煎りしたり、オーブンで香ばしくローストしたものをコーヒーミルで挽き、タンポポコーヒーとして飲むのもポピュラー。 チコリの根も似たような風味で薬効も似かよっているので、同様にコーヒーにしてブレンドしても良い。
![]()
独特の苦みが胆汁の分泌を促し、肝臓にいいと言われるタンポポ。春のデトックスサラダにぴったり。タンポポだけだと苦いので、食べやすいグリーン野菜を加えて。
タンポポの若緑を引き立てる卵の黄身の黄色が食欲をそそります。タンポポの花が咲いていたら、良く洗って花びらをちぎって加えましょう。春らしさ倍増です!
- タンポポの若葉 ・・・ひとつかみ
- 好みのサラダ用野菜(ここでは水菜を使用) ・・・ひとつかみ
- アスパラガス、スナップエンドウなどの春野菜 ・・・適当に
- ゆで卵 ・・・2個
- アンチョビ ・・・2枚程度
- オリーブオイル ・・・大さじ1
- レモン汁 ・・・大さじ1
- 塩・こしょう ・・・少々
- タンポポの葉は水で良く洗い食べやすい大きさに切る。サラダ用野菜も同様に。水気をよく切っておく。
- アスパラガス、スナップエンドウ、ブロッコリー、カリフラワーなど、好みの春野菜を塩ゆでする。
- 卵は柔らかめの固ゆで卵にして、冷めてからスライサーではじめに縦に、その後横にスライスして、粗みじん状態にする。
- ドレッシングを作る。アンチョビをみじん切りにして、オリーブオイル、レモン汁、こしょうとよく混ぜ合わせ、味見をして塩味が足りないようなら、塩を足す→ドレッシング
- 食べる直前に1と2をさっくりと混ぜ合わせて、4のドレッシングを適量混ぜ合わせ、3のゆで卵をトッピングして器に盛る。
- タンポポは、汚染されていないきれいなものを採取。野草には毒のあるものもあるので、間違えて他の植物をとらないように注意します。
- サラダは、食べる直前にドレッシングと混ぜ合わせましょう。
- トースト用のパンやバゲットがあるときは、薄切りにしてトーストしたものを割ってクルトンにするのもいいでしょう。トーストする前に、にんにくの切り口をこすりつけておけばガーリック風味のクルトンになって、もっとおいしい!器に盛る前にトッピングして。
風邪は一度ひいてしまったら、どんな薬を使っても、その場しのぎ。日にち薬に任せるしかありません。それならば、風邪予防をと、毎年工夫はしているのですが・・・。そこで風邪の季節一月のハーブなくらしは、誰にでも作れる家庭版ハーブレメディー(ハーブ薬)をいくつか紹介します。
【ピリッと大根が甘〜く変身。咳を鎮める日本のハーブ薬】
これは、元祖日本のハーブレメディー。大根には身体を温め、咳を鎮める作用があります。ここでははちみつを使いましたが、水飴もおすすめ。水飴はお腹に優しく身体に吸収されやすい糖分ですから、弱った体にとってもいいのです。はちみつには天然の殺菌力があり、喉をしっとりさせてくれる保湿作用もあります。
そのままなめても、お湯や水に溶かしてもオーケーです。大根の量も適当に。
- 大根 ・・・約150g
- はちみつ ・・・1/2カップ
- 大根は良く洗い、皮をむき(この皮は後で使うので捨てずに取っておく)、約1cmのさいの目切りにする。
- ガラス容器に1のさいの目切りにした大根とむいた皮を入れ、はちみつを注ぐ。
- よく混ぜてふたをし、時々かき混ぜながら一日おくと大根のエキスがはちみつに出て、大根がしなびたようになるので大根は取り除く(食べてもかまわない)。
- 3のガラス容器は冷蔵庫に保存し、2〜3日で使い切る。
- 大根を入れたままにしておくと、発酵してガスを発生する。エキスが出たら取り除いたほうがいい。
殺菌力抜群のうがい薬と、咳止めシロップ
ヨーロッパでハーブの咳止めといえば、タイム。タイムにはチモールという強力な殺菌力を持つ成分が含まれます。あの独特のスキっとした香りは、チモールの香りです。
外出先で、喉の粘膜はさまざまな細菌やウィルスにさらされています。だから、帰ってすぐのうがいはとても大切。カテキンが含まれる飲み残しのお茶や紅茶も効果的ですが、より強力なパワーを期待するならタイムのうがい薬を。ウオッカに浸けて成分を抽出します。飲んでも大丈夫なウオッカで作れば、アルコールより安心です。生のタイムの方が強力ですが、この季節には、いいタイムが収穫できないので乾燥タイムでも十分です。
ウオッカをはちみつに代えて作れば、タイムの咳止めシロップになります。そのままの他、お湯で薄める、紅茶やハーブティーに入れるなど、いろいろに使えます。子供のうがい薬にはウオッカ漬けの代わりにはちみつシロップを薄めて使ってみましょう。はちみつにも殺菌作用があります。
- タイム ・・・生の小枝約10本(ドライタイムなら小さじ2)
- ウオッカ ・・・120cc
- タイム ・・・生の小枝約10本(ドライタイムなら小さじ2)
- はちみつ ・・・120cc
- ※スパイスはS&Bでも取り扱っています。
- ※フレッシュ(生)のハーブはS&Bでも取り扱っています。
- タイムは茎が緑の部分を使う。茎が木質化して茶色くなっている場合は、葉を枝から外して葉のみを使う。洗って水気を拭き取る。
- ガラス容器に1のタイムまたはドライタイムを入れ、ウオッカまたははちみつを注ぐ。
- 時々振り混ぜながら一週間ほどしたらエキスが出て使えるようになる。
- どちらも常温保存が可能だが、はちみつのほうは冷蔵庫の方が長く保存できる。どちらも使い始めて中のタイムが空気に触れると、かびたりする恐れがあるので、なるべく早く使い切るか中身だけを別の容器で保存すると良い。
【文・スタイリング・制作】榊田千佳子 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子 【料理アシスタント】吉田雅紀子、吉川和美


