心と体をいたわるアロマテラピー・・・、《癒しのアロマテラピー》では、家庭や仕事で楽しめる実践的なアロマテラピーをやさしくレッスン。生活のいろいろな場面でのエッセンシャルオイルの使い方を、毎回テーマを変えてご提案します。ハーブに加えてアロマもライフスタイルの一部にしてみませんか?

アロマでグッドスリープを
動物界は冬眠の季節です。寒さのストレスで代謝も停滞しがちに・・・。そんな時の強い味方が、眠りを誘う香り達です。この季節はアロマパワーでグッドスリープを手に入れましょう!

アロマでいたわるハーブ

この時期の不眠や、不規則な生活の蓄積が春の体調不良に少なからず影響します。睡眠量の満足度は、個人差があります。量よりも質の問題。良質の食べ物とアロマを利用した良質な睡眠が、身体を回復させるキーワードとなります。

グッドスリープを約束する精油

それでは具体的に、貴女をグッドスリープに導いてくれる精油群(エッセンシャルオイル)を紹介しましょう。

精油名称 特性・作用
ラベンダー アロマセラピーで最も活用度の高い精油です。高ぶった神経を落ち着かせます。安全性も高く、子供から高齢者まで世代を選ばずお使いいただけます。ラベンダーは、いくつか種類がありますが、必ず真正ラベンダーを選んでください。
カモミールローマン リンゴのように優しく甘い香りが、気持ちを安定させ、穏やかな気持ちで眠りに就けるようになります。こちらも安全な精油で、子供から高齢者まで世代を選ばない点でも優れています。
スイートオレンジ 甘くさわやかな香りは、柑橘系の香りの中で最も人気があります。沈みがちな気持ちを安定させ、心地よさを感じさせてくれます。 どなたもお使いいただけます。柑橘系精油に特徴的な光毒性(紫外線を吸収し、皮膚に毒性をもたらす)作用もほとんど反映されませんので、沐浴に是非利用してみて下さい。
ネロリ ビターオレンジの花から得られる優しく甘い上品で洗練された女性的な香りです。心地よいリラックス感をもたらします。精神的に疲労感が強い場合、気持ちを安らかに落ち着かせます。
スイートマージョラム 甘くほんのりとスパイシーな香りですが、強力な眠りを誘います。痛みや、痙攣を抑制させる作用も高いですので、月経痛や頭痛で眠れない場合におすすめです。穏やかに身体を温めてくれますので、冷えて眠れない場合にも有効です。
ゼラニウム ハーブ系の自然な香りが特徴です。精油の中で、内分泌系を調整し、恒常性を維持するのにとても役立ちます。慢性的な不眠や夜勤があるなど、生活が不規則な方の感情のバランスを穏やかに調えます。
ローズ 甘美で優雅な薔薇の香りは、ほんの少量でも幸せ気分に包まれます。フローラル系の香りが安眠を保証します。悩みが深い状態やひとりぼっちが続く時に、是非お試しください。値段だけの価値があります。

グッドスリープを導くアロマの方法

A.バスタイムに

一番有効な方法は、バスタイムのアロマ活用です。シャワーのみですと身体を清潔にすることは出来ますが、不眠症や冷えの症状を緩和する迄には到りません。一方、沐浴は全身の血行を促し、心身の疲れを回復させることが出来ます。

沐浴は食後2時間以上経っているのが理想です。全身浴が最も効果がありますが、体質的にのぼせやすい人は、腰迄の半身浴でも構いません。一日の疲れをリセットするためには、20分〜30分程度ゆっくりと入浴することがポイントです。

精油は全部で5滴迄を入浴直前に入れ、首だけ出して、風呂に蓋を閉めます。血行促進目的であれば40g程度の岩塩、美肌用には日本酒かハチミツを大さじ1杯と精油5滴を混ぜ合わせます。

<沐浴安眠レシピ>

  • 親子で入浴           ラベンダー3+カモミールローマン2
  • 優しくなりたい          オレンジ4+ネロリ1
  • 心身のリズムを取り戻したい  スイートマージョラム2+ゼラニウム3

B.リネン類やパジャマに香り付けを

いつでも手軽に行える方法です。ガラス遮光スプレー容器50mlに無水エタノール5mlを入れ、ラベンダー10滴を滴下し、精製水45mlを加えよく混ぜ合わせます。 就寝前、リネンや、パジャマ、枕、下着などに、サッと吹き付けます。色のある精油は、シミになる可能性があるので、精油なら断然ラベンダーが一番便利です。子供も高齢者の方にも安全にご利用いただけます。ムダ吠えの多いワンチャンもいつの間にか静かになります。ローズやローマンカモミール、オレンジの花のネロリは、フローラルウオーター(芳香蒸留水)を使用しましょう。 作成したスプレーは1ヶ月以内で使い切るようにします。

*ワンちゃんに直接吹き付けないようにしてください。

C.ボディローション

全身アロマで包み込むには、ボディローションがおすすめです。作り方は、100mlのガラス遮光容器にグリセリンを5〜10ml入れ、好みの精油を10滴迄滴下し、よく混ぜ合わせます。次に精製水を95ml注いで完成です。1ヶ月以内で使い切るように心がけましょう。

<ローション安眠レシピ>

  • 親子で使用          ラベンダー3+カモミールローマン2+スイートオレンジ5
  • ムードを高めたい       ローズ2+ゼラニウム2+オレンジ6
  • 心も身体も温かく眠りたい  スイートマージョラム3+ラベンダー7
  • 精神疲労を払拭したい    ネロリ2+スイートオレンジ7+ゼラニウム1

D.これも試してください

お休み前に、ホットミルクはいかがでしょう?就眠前、タンパク質を摂取すると、睡眠に必要なメラトニンを誘発すると言われています。カモミールティーや、シナモンティーをミルクで割ってオレにするのも美味しいですよ。

毎回精油を香り分類別に御紹介するコーナーです。香りが与える印象とアロマテラピー的な要素を御紹介しましょう。第7回目は、ウッディ系の精油です。
樹木や樹脂から抽出する精油は、円熟した落ち着きを感じます。精油蒸留迄に、何十年もの歴史を重ねて生きながらえた植物の香りですので、年月の重みと深さが出るのでしょう。

シード系精油
【学名】
その性質と作用
サンダルウッド
【Santarum album】
仏教の香りで和名は白檀。高貴な深みのあるベース系の香りは、呼吸を深く落ち着かせ、雑念を払います。浮ついた気持ちを安定させ、正確な判断を導き出したい時やイライラするときに深呼吸しながら香りを吸い込むと気持ちが落ち着きます。
シダーウッド
【Cedrus atlantica】
シダーウッドは、いつくかの種類が存在しますが、アトラスシダーが一般的です。ウッディな香りの中に独特の甘みを持ち、重たいベース系です。シダーは、スピリチュアルな能力を高め、創造力を増すのに役立ちます。
ホーリーフ
【Cinamomum camphora】
いくつかケモタイプが存在し、その組成成分によって香りが異なりますが、リナロールの含有量が多いタイプは、心地よいリラックス感があり、沐浴にピッタリの香りです。免疫力を高めるので、感染症予防や病後回復期に有効です。
ローズウッド
【Aniba rosaeodola】
名前通り、ほんのりローズのような甘みがあり、優しいウッディフローラル調の香りです。ホーリーフ同様、免疫力を高めます。香りが穏やかで、誰からも好まれます。

ウッディ系の精油は、植物が生育するのに長い年月を必要とします。貴重な自然の恵みを大切に取り扱いましょう。

【文】鈴木理恵 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子

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