園芸好き必見!毎月新しいハーブをピックアップして、育て方と活用方を紹介する《育てるハーブ》と、その月のハーブの世話、今やりたいハーブを使った楽しいアイディアをご紹介する《ハーブな暮らし》がメインメニュー。榊田ガーデンをお伝えするお馴染み《ハーブガーデン便り》も必見。定番の【ハーブ園芸基礎講座】も要チェックです。

いよいよガーデングシーズンが本格的に始動
桜の花も咲いて、いよいよガーデニングシーズンが本格的にスタートです。種まきなら、今がまき時、植え替えもOKです(寒い地方の方は、霜の心配がなくなるまで、待ってくださいね)。今月はやっぱり便利なパセリを特集。カモマイルの収穫と虫除けのアイディアも注目!!

春の庭の

育てるハーブ

パセリ

  パセリは、世界中で広く使われる料理用ハーブ。ビタミンCなどのビタミン類と、葉緑素、ミネラルを豊富に含みます。利尿作用があり、爽やかな香りのする葉と茎は、さまざまな料理に合います。フランス料理、イタリア料理には欠かせません。乾燥には向かず、フリーズドライ以外は風味が劣るので、保存は刻んで冷凍に。
  日本では、葉の縮れたカールドパセリが一般的ですが、欧米では、平たい葉のイタリアンパセリがよく使われます。イタリアンパセリの方が、マイルドな香りで食感がいいのが特徴。その他、白く肥大する根を食用にする、ハンブルグパセリなどもあります。
  古代ローマでは最もよく利用されたハーブで、消化を助けるとして、サラダにして食べられました。また、客の悪酔いを防ぎ、食物の強い匂いを和らげるため、宴会のテーブルに飾られたそうです。

パースリー
育て方
種まき
春は霜が降りなくなってから、秋は、彼岸過ぎ頃に種まきをする。好光性の種子なので、土は軽くかける程度に。
苗の植え付け、育て方
秋または春に植え付ける。強い日差しに弱いので、夏の暑い時期には半日陰になる場所が望ましい。ただし冬は日差しの暖かな場所がベター。プランターや容器植えにして移動できると便利。 しっかりと育ったら乾燥に強いので、水のやりすぎに注意する。 寒い時期は、日当たりの良い、温かい場所で育てる。軒下だと安心。
ちょっと一言
2年草で生育期間が短く種子の発芽もいいので、基本的には種子まきで増しますが、挿し枝もできます。生育期には、コップの水に挿しておくだけで発根することもあるほど。苗も安い値段で市販されているので植え付けるだけでもOK!
収穫・保存
パセリのイメージ生の葉を随時収穫。セリ科の植物は株の中心から新芽が育つので、外葉から収穫するのが基本。2年目に花が咲いて種子を結んだら枯れるので、花芽を摘み取り続けると、多少収穫期間をのばすことができます。
ちょっと一言
乾燥させると香りが失われるので、生で使った方がいい。保存は刻んで冷凍で。

ワンポイント利用法

イタリアンパセリのピラフ
こんなにカンタンでこんなにおいしい!パセリを見直す一品。シンプルな味付けにパセリが香る!

材料(2人分)

  • イタリアンパセリ ・・・20g(約1パック分)
  • タマネギ・・・100g(約1/2個分)
  • ソーセージ ・・・小5本
  • ごはん ・・・ごはん茶碗に軽く3杯分
  • 卵 ・・・1個
  • オリーブオイル・・・小さじ1
  • 塩・コショウ ・・・適量

フレッシュのハーブS&Bでも取り扱っています。

作り方

  1. 材料の下ごしらえ
    イタリアンパセリは洗って水気を切り、刻む。茎の固い部分は5ミリ程度、残りは2㎝程度に切る。タマネギは粗めのみじん切りに、ソーセージは薄く輪切りにする。ごはんは温かいものを使うので、冷やごはんの場合は、電子レンジで温めておく。卵は割りほぐしておく。
  2. フライパンを熱して、油をひかずにソーセージを入れ、こんがりと炒め、タマネギも加えて透き通るまで炒める。
  3. 2にオリーブオイルを足し、割りほぐした卵をじゅっと入れて、すぐに温かいごはんを加え、木べらで切るようにまんべんなく混ぜながら炒める。ここで塩・コショウを振って味を付ける。
  4. 最後にイタリアンパセリを混ぜ入れ、ひと炒めして出来上がり。

ワンポイント

  • 卵が固まらないうちに「温かい」ごはんを加えるのがぱらりとおいしく仕上げるポイント。準備をしっかりしておこう。
  • イタリアンパセリがなければカールドパセリ(ちりめんの一般的なパセリ)でもOK。その場合は舌触りが悪くなりがちなので、パセリをなるべく細かく刻むといい。香りが弱めなので、量を多い目に入れよう。
  • 味付けが物足りなければ、ひとたらし、醤油、オイスターソース、ナンプラーのいずれかを加えるとおいしい。

ハーブな暮らし

カモマイルの花の収穫

カモマイル

  時間はかかるけど、香りと味わいは天国。カモマイルの香りを満喫しながら鼻歌交じりで摘みましょう。

  早春の庭仕事と言えばまずは種まきと植え替えですが、忘れてならないのが、カモマイルの花摘み。一年草のジャーマンカモマイルは、3月初旬から咲き始め、4月は満開を迎えるころです。
きれいでかわいいけれど、フレッシュハーブティーにして楽しむなら今!たくさん摘んで、乾燥させれば、シーズンオフにも、ホームメードのドライカモマイルティーを楽しめます。そのお味は、市販のものと比べものにならないくらい、香り高く、味もマイルドでおいしい!時間はかかるけど、がんばって。

カモマイル

収穫のポイント

  • 晴れた日のなるべく午前中に摘む。
  • 花の頭だけ摘む。枝に残った茎の先も切り落としておくと、後の見た目がきれい。
  • ガーデンで摘むのがめんどうな場合(または日焼けが恐いとき)、枝ごと切りとり、室内に持ち込んでじっくりと頭花を摘むこともできる。でも、そうすると蕾も一緒に切ってしまうし、残りの株が小さくなってしまうのがマイナス点。
  • アブラムシがたくさんついた花は駆除を兼ねて捨てよう。枝に残しておいてはだめ。

乾燥・保存のポイント

  • 収穫した花は目の粗いざるに入れて流水の中で振り洗いをする。しばらく水に浸けておくと、アブラムシが取れやすくなる。手でさわりすぎると花が傷むので注意。
  • 野菜の水切り器があれば、利用して花の水を切る。ない場合は、ペーパータオルにのせて。フレッシュハーブティーにする場合は、このあとすぐティーにするか、ラップで包んで冷蔵庫に。冷凍もOK。
  • 紙箱やざるに乾いたペーパータオルを敷き、水気を切った花をのせて、風通しのいい室内で乾燥させる。日が当たらない方がいいが、花に薄紙をかぶせてカバーして日当たりに置き、短期間で乾かすのも一案。
  • すっかり乾いたら、セロファンの袋や、ガラス瓶などに入れて密封しておく。冷蔵庫で保存すると、風味が長く保たれる。

プランターの猫・小鳥除け

猫よけ、鳥よけに最適なテクニックを教えてもらいました。大成功なので、どうぞお試しを。

プランターの猫・小鳥除け

  普段はかわいく思える猫や小鳥も、プランターにやってきて悪さをすると、かわいさも忘れて・・・。特に、種まき後に猫のトイレ代わりにされたプランターは、全部まき直しになる始末。木酢液散布や、割り箸をプランター一面に刺すなど、いろいろな方法を試しましたが、どれもイマイチ。
でも、友人のハーバリストから伝授されたこの方法なら、ばっちりです。猫や鳥は、見えないワイヤーが身体に触れるのをとても恐がるらしいのです。困っている方はお試しを!

用意するものと方法
細いワイヤーと割り箸を用意します。

  1. 種まきをした後のプランターや鉢の内周に割り箸を刺す。
  2. ワイヤーを割り箸に巻き付けながら、まず一周まわりに渡し、それから対角線上など、縦横に渡す。割り箸の上の方に巻き付けるのがポイント。下過ぎると、育ってきた苗がすぐに引っかかってしまう。
  3. 猫は普通、育った苗の上にはトイレの用事をしないので、苗が育ってきたら、ワイヤーに引っかかる前に、割り箸ごと抜きとって外す。

【文・スタイリング・制作】榊田千佳子 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子 【料理アシスタント】吉田雅紀子、吉川和美

  スパイスとハーブはS&B