とっておきのハーブ生活Chapter4アロマでいたわるハーブ 2005 EARLY SPRING vol.4 
ワンちゃんへのアロマテラピーその2−マッサージ−

1.イヌの身体の構造を知る
4本足の犬は、骨や、筋肉のつきかたが違っています。特に違うのは人間の肩甲骨が体の後ろにあるのに対して、イヌの肩甲骨は体の横にあります。またイヌには鎖骨がありません。イヌの後ろ足は素晴らしく筋肉、骨格が発達しています。おおまかな体の構造を知り、アロママッサージの際に役立てて下さい。
 

 
イヌの骨格イヌの筋肉

 

2.マッサージオイルの作成方法と容量
 
「ワンちゃんへのアロマテラピーその1」の2で希釈濃度を確認し、植物油にエッセンシャルオイル(精油)を希釈します。1回の全身マッサージの容量は、犬の大きさと毛量によって異なりますが、沢山の植物油を塗布するとベトベトになってしまい、その後のケアが大変になってしまいますので、マッサージ毎に自分の手のひらに5円玉くらいのマッサージオイルを出して、両手を擦り合わせてよく温めてから、イヌへ塗布してみましょう。
各種用途別のレシピは、「ワンちゃんへのアロマテラピーその1」の3を参照ください。
 

 

3.パッチテストについて
 
イヌの後ろ足の下肢に、ブレンドしたマッサージオイルを塗布し、24〜48時間置いて様子を見ます。 イヌが不快な動作をしたり、皮膚に赤み、発疹等が出たりしななければ、問題なく全身にマッサージすることが出来ます。
 

 

4.基本マッサージ
 
A.ストローク(撫でる)
平らな手の平で撫でることです。全身に使用出来て、最もリラックスをさせてあげられる手技です。犬の毛並みの流れに沿って、背中の頭部側からお尻の方へなでます。
 
B.擦る
筋肉局部のこわばりや脊椎の両脇などを、筋肉の深部や神経系へ働きかけます。中指と薬指の腹を使用し、素早く擦ります。毛並みに沿って移動します。
 
C.揉む
背中や脇腹、胸に沿って、親指と4指を使って、皮膚を挟み、持ち上げたり、引っ張ったりして揉みほぐします。肩、足、腿など筋肉が大きく発達している場所に向いています。
 
D.指圧
犬の体に垂直に指を立てて親指の腹でツメを立てないようにゆっくりと指圧します。小型犬は人差し指を使って指圧をします。脊椎の両脇にはツボが沢山あるので、脊椎骨の両脇で、指が沈む場所を優しく押してみましょう。
 
E.サークリング
円を描く様に3指を使用してマッサージすることです。人差し指中指、薬指を伸ばして、筋肉に沿って円を描くようにマッサージを行ないます。背骨の脇やお尻、首筋、肩甲骨などを優しく円を描いてマッサージしてみましょう。
 

 

5.マッサージに慣れてもらうために
 
マッサージの有効性は、快楽ホルモンと呼ばれるエンドルフィンの放出や、リンパ、血行の促進、代謝促進、老廃物の解毒、筋肉痛や、こわばりの改善等の肉体的恩恵だけでなく、精神的リラクゼーション、活力増進、人間への信頼関係構築など多岐にわたります。しかしながら初めてのマッサージの場合は、愛犬もどう受け入れてよいか心構えが出来ていないかもしれません。まずは軽くタッチングをしたり、頭を撫でてあげたりして、様子を見ながら少しずつ全身に触れていきましょう。
 

 

6.マッサージの手順と時間
 
時間は大体15分〜30分を目安とします。
1
まず飼い主とイヌがリラックス出来るように演出をします。
2
次に背中を優しくストロークします。脊椎の脇をサークリングし、同様に指圧してみます。筋肉がこわばっている場所は、揉みほぐしてあげます。
  A頭よりしっぽへ向けてストローク 背骨のわきを円をえがくようにマッサージしたり、背中のわきを指圧する。もみほぐしても良い。さすってみるのも良い。
3 頭と首を撫でたり、ストロークしたり、側頭部や、こめかみ、耳、口の付け根あたりを擦ります。両手で軽く顔を左右に引っ張っても良いでしょう。
B
4 前足全体に円を描いたり、擦ったりします。足は、指間を広げたり、肉球を揉みほぐしたりしてあげると喜びます。イヌにもリフレクソロジーは有効です。肩、肩甲骨も撫で擦ってあげます。
5 胸とお腹は、イヌに腹這いになってもらえるとやり易いですが、敏感な場所ですから、軽く撫で擦ってあげましょう。腹部は軽く円を描く様にマッサージを行ないます。
CD後ろ足とおしりがつながっているところを円をえがくように  指を使ってよく後ろ足をもみほぐす  おなかをやさしくもみほぐす 前足円を描く 肩甲骨の部分より胸に向かってなでたり、さすったりする
6 後ろ足は筋肉が発育していますので、丹念にマッサージしてあげましょう。お尻は敏感な部分で、嫌がるイヌも多いので軽めに撫でてあげます。しっぽの付け根は円を描くように擦り、軽くシッポを引っ張ってみましょう。
7 最後に頭から背中、シッポへ向かって優しく撫でる動作を繰り返し、呼吸を整え、手を当てて終了します。よい子にしていたら、思いっきりほめてあげてください。
※はじめは、時間も短めにして様子を見ていきましょう。アロママッサージの場合、マッサージ後にイヌが植物油を舐めてしまうことがあります。体調にそれ程問題は生じないと思いますが、もしも気になるようであれば、犬が舐めることの出来ない場所だけオイルをつけて、舐めてしまいそうな部分には、オイルをつけずにマッサージをしても良いでしょう。
※エッセンシャルオイルを用いる場合の注意事項は、人でも動物(ペット)でも同様です。下記のエッセンシャルオイルを利用する際の注意事項をよく読んで使用下さい。
 

up
【文】鈴木理恵 【撮影】タケダトオル、榊田千佳子 【イラスト】立原雅子 ※エッセンシャルオイルを利用する際の注意事項
Chapter4アロマでいたわるハーブアロマテラピーの基礎
Copyright 2002-2005 S&B FOODS INC. All rights reserved. スパイスとハーブはS&B