とっておきのハーブ生活Chapter1ガーデニングハーブ 2005 EARLY SPRING vol.4 
トーク@ガーデニング


ハーブ園芸基礎講座
土作り 肥料 種まき・苗の植え付け 農薬 日当たり 水やり 剪定 植え替え・繁殖

土作り

土の酸度(pH)
ほとんどハーブは、弱アルカリ性の土を好む。酸度調節をしていないピートモスと鹿沼土は酸性度が高いので避けたほうがいい。苦土石灰(くどせっかい)を施すのも一案だが、土が固くなりがち。効果は弱くなるが、もみ殻くん炭を混ぜ込むのもpH調節になり、土質の改良にも役立つ。 *水溶性カリとリン酸を含む草木灰も酸度の調節に役立つ。くん炭と一緒に土に混ぜ込んでも大丈夫だが、株に直接に触れないように。株元にうっすらとまくのもいい。草木灰を肥料やチッ素を多く含む堆肥と混合すると、チッ素をガス化させるのでさける。 *ローズマリー、ラベンダー、セージ、タイムなどの地中海沿岸地方原産のハーブは弱アルカリ性の土壌を特に好むので、一年に1〜2回、苦土石灰か、顆粒状の粒状石灰を株元から少し離して埋め込むといい。

庭植えの場合の土作り
庭には土があるが、宅地の場合、水はけが悪く有機質の少ないやせた土地が多い。草や石ころを取り除き、なるべく深く耕して、腐葉土、完熟堆肥、くん炭、などを混ぜ込んで、通気性と水はけのよい土に改良する。水はけが悪い場合は、赤玉土の小粒をまぜるといい。水がたまってしまうような場合は暗きょを設けるなどの工事が必要なこともある。

容器植えの場合の土作り
鉢やプランターなどの容器に植える場合は、通気性がよく、しかもある程度水持ちもいい土が要求される。図のようなブレンドが一例だが、いろいろと試して自分に合ったミックスを作るといい。花と野菜用の培養土に赤玉土とくん炭を混ぜるだけでもOK。


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肥料

肥料の三大要素
チッ素(N):リン酸(P):カリ(K)のように配合率が示される。ハーブにはこの3つがバランス良く含まれる肥料が適する。
チッ素は葉の生育に欠かせないが、多すぎると葉が茂り過ぎ、病気にかかりやすくなる。油かすはチッ素を多く含む。
リン酸は花や果実、種を作るのに必要。花用の肥料はリン酸の配合率が大きいが、葉を収穫したい野菜やハーブにはあまり適さない。 カリは根や茎の生育に不可欠。組織を丈夫にして抵抗力を強める。

有機肥料の性質と使い方
有機質の肥料は、簡単にいうと天然肥料。微生物環境にいい影響を与えて土を良くしていくのが利点。与えすぎても害は少ないが、未熟だと根を傷めたりするので完熟のものを使う。有機配合肥料といろいろな原料をミックスして、チッ素・リン酸・カリがバランス良くなるように配合したものが使いやすい。化成肥料を多少含み、即効性を高めているものも多い。元肥には粉状、追肥には固形のものが便利。
タネバエなどの虫や猫は有機肥料の臭いにひきつけられるので、土にしっかりと埋めて臭いがしないようにつとめる。

化成肥料の性質と使い方
化成肥料は、人工的に化学を応用して作られた肥料。N:P:K の三大要素を中心に作られた複合肥料が一般的。少量でも即効性のあるタイプとゆっくり効くタイプがある。
弱点としては有機肥料と違って土を良くしていく作用がないので、化成肥料ばかり与えていると土がやせていくといわれる。肥料を与えるだけでなく、腐葉土や堆肥をすきこむなどして土自体を肥沃にすることが大切。 化成肥料は臭いが少ないので、室内栽培に適する。

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種まき・苗の植え付け

種まきの時期
種まきの時期は、その種子の発芽適温による。種子の袋に適温が示されているのでそれに従う。主に秋まきと春まきがあるが、適温さえ保てれば、いつでも発芽させることができる。春はソメイヨシノが散る頃あたりが、たいていのハーブのまき時。秋はお彼岸頃がいい。 コリアンダー、チャービル、ディルなど耐寒性のある一年草のハーブは、秋まきにして冬の間にしっかりとした苗に育てておくと、春早くから枝葉を大きく茂らせる。開花して枯れるまでにたくさん収穫して利用することができる。 ただし、バジルやナスタチウムなど、発芽適温が高く耐寒性もないハーブの場合は、春まきに。ナスタチウムは室内で越冬できる。

種まきの方法
1)種まき用土は、病原菌や肥料分を含まないものを用意する。
2)鉢や育苗箱、ポリポットなどにピートモスと細かいタイプのバーミキュライトを1:2ぐらいの割合で混ぜ合わせ、水で十分に湿らせたものを入れる。
3)大きな種は一カ所に2粒ぐらいずつ点まきにし、小さな種はあらかじめ土に線を引いて置いたところにすじまきにするか、重ならないようにばらまきにする。
4)まき終えたら、上からうっすらと土をかぶせ、そっと押さえておく。
5)発芽までは土を乾かさないようにするが、強い雨が当たったり、じょうろなどで激しく水をまくと種が流れてしまう。霧吹きで湿らせたり、種床に新聞紙や白色の寒冷紗をかぶせておき、その上からそっと水まきをするといい。
6)発芽が揃ったら、間引きながら育てる。しっかりとした苗に育ったら、適当な場所に定植する。

*ディル、フェンネル、ボリジ、コリアンダーなど、移植を嫌うハーブもある。種が大きく移植を好まないものは、あらかじめ土作りをしておいたプランターや庭にじかまきにして、間引きながら育てる。一番上の部分の土には、1)の種まき用土を。

苗の植え付け
苗の植え付けの時期
苗を購入するときは、まず、健康なしっかりとした苗を選ぶことが肝心。葉の色つやが良く、病気にかかっていないような苗を選ぶ。ポリポットが根でかちかちに固くなって、底の穴から出てくるぐらい根が張っているものは、後の生育が悪い。 屋外への植え時は、春は遅霜の心配がなくなる4月下旬頃が安心。ラベンダーやローズマリーなど耐寒性のあるハーブは、9月下旬から10月上旬に植え付けると、冬の間にしっかりと根が張って、春からの生育もいい。一年草の苗も耐寒性のあるものは秋植えを勧める。

苗を植える方法
1)鉢など、容器植えの場合は、鉢底の水抜き穴に防虫ネットを敷き、ごろ土(大粒の、ひゅうが土や赤玉土など)をひと並べ入れる。
2)鉢植えに適した土を鉢の1/3ほど入れ、元肥として有機配合肥料を適量(鉢の大きさに応じて)入れる。
3)肥料の上に土をちょうどいい高さになるまで入れて、苗を置き、苗のまわりに土を入れていく。鉢の縁から2センチほど下の部分まで入れる。
4)苗の周囲を手で押さえて、苗をしっかりと植え付ける。
5)たっぷりと水をやっておく。

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【文・撮影】榊田千佳子 【図表】立原雅子  
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