とっておきのハーブ生活Chapter1ガーデニングハーブ 2004 AUTUMN vol.3 
トーク@ガーデニング


ハーブ園芸基礎講座
土作り 肥料 種まき・苗の植え付け 農薬 日当たり 水やり 剪定 植え替え・繁殖

水やり

水やりのタイミング
水やりに限らず、「植物の顔を見て育てる」ということが何よりも大切。鉢植えの場合、土の表面が一見乾いているように見えても、葉の色つやが良く生き生きしているならば、まだ水をやらなくていいことが多い。鉢の土の中に指を差し込んでみると水分が残っているのがわかる。土の表面がからからに乾いて、葉も少ししんなりとしている 感じがしたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える。

土が乾いていないのに、中途半端に水やりをすると、土が絶えず水浸しのような状態で、酸素不足にもなりがち。根ぐされなどの原因になる。

素焼き鉢は乾燥しやすいので、頻繁な水やりが必要になる。通気性がいいので、根ぐされはおこしにくい。

水を与える方法
シャワーヘッドがついた散水ホースやじょうろが一般的。水の勢いで植物が傷まないように、水の向きは上を向けて、ふんわりとかかるようにする。

ハダニなどを防ぐには葉に水をかけることも大切だが、枝葉にばかり水がかかって、根元の土が湿っていないことも多い。地面にじっくりと水を浸みこませることがポイント。

水を与える時間帯
初春・晩秋・冬の気温が低い時期は、午前中の地温が上がった時間帯に。夕方与えると凍結して株を傷めがち。

盛夏は、朝夕の涼しい時間帯に、たっぷりと与える。太陽が昇ってから水やりをすると、葉がやけどしたようになったりして良くない。朝早く水やりをできないときは前日、日が落ちてから、たっぷりと水やりしておくと夕方までいきいきとしている。

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剪定

剪定(収穫)の時期と方法
ハーブの薬効が一番高くなるのは、花がついて開花しはじめる頃。生のハーブは生育期間中随時摘み取って使えばいいが、乾燥させて保存する場合は、この時期に。

コリアンダー、バジル、ディルなどの一年草は、生育期間中、2〜3回まとまった収穫ができる。バジルは蕾がつき始めたら、地面から15センチ程度のところで刈りとるように収穫。 ディル、コリアンダーなどセリ科のハーブは外側の葉を摘み取るように収穫。中心部は残す。花芽があがってきたら、花を咲かせないように、中心部も摘み取る。

花が咲いて種子をつけたら枯れ死するので、抜き取ってしまってかまわないが、種子を採る場合は、完熟する少し前に枝ごと切り取り、紙袋などをかぶせて室内に吊り下げて追熟しながら乾燥させる。

チャイブ、オレガノ、タイムなどの多年草は、花を見たい場合、すっかり刈りとってしまわずに枝をすかすように収穫する。花後はなるべく早く収穫・剪定する。

ローズマリー、ラベンダー、セージなど、低木のハーブは基本的に開花後なるべく早く剪定をすます。種をつけると元気がなくなるので、種子を採る場合以外は早めに剪定する。

盛夏や真冬は株を傷めるので行わない。春早くに剪定すると、新芽が育って生育のためにはいいが、花付きが少なくなることもある。

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植え替え・繁殖

庭植えの植え替え方法と時期
庭植えの場合は、根が自由に伸びていけるので、普通3年に1回程度の植え替えで大丈夫。庭植えでも植え替えをした方が、微生物環境にとっても望ましく、嫌地(いやち)をおこすことも防げる。植え替え時には、苗の植え付け時と同じように、地面を掘り起こして、腐葉土、堆肥、くん炭、草木灰などをすき込むといい。

季節は秋か春。寒さや暑さの影響を受けない時期に。

容器植えの植え替え時期と方法
生育の旺盛なハーブは、鉢植えやプランターなどの容器植えは、根詰まりをおこしがち。面倒でも1年に1回、秋か春に植え替えをしたほうがいい。植え替え時に土の中にいるコガネムシなどの幼虫を駆除することができるのもメリット。

ローズマリー、ラベンダー、セージなど、草本ほど生育が早くないハーブは2年に1度でもいい。

草のハーブは根つきがいいので、根を半分くらいに切りつめてしまっても問題ないが、木になるハーブは、細根を残すように植え替えしたほうがいい。

土は半分程度は入れ替えた方が、後の生育にはいい。苗の植え付け時の要領で土や肥料を用意する。株を大きくしていきたい時は、一回り大きい鉢に植え替える。大きくしたくない時は、株分けをして元の大きさの鉢に植える。

繁殖の方法と時期
ハーブを増やす方法は、大きく分けて、1)種をまく 2)株分け 3)挿し木 がある。
1)種は収穫時に採取しておいて、まき時にまく。 
2)株分けは、通常植え替え時に、良く切れる清潔なナイフなどで株を根ごと切り分ける。
3)挿し木は5月〜9月ぐらいの間に、挿し木するハーブの新しい枝を15センチぐらいの長さに切り取り、葉を半分くらい落として挿し穂を準備。赤玉土の小粒を鉢に入れ、十分に水で湿らせたところに、挿し穂を斜めに差し込み、まわりの土を手でしっかりと押さえておく。鉢を半日陰の場所に置き、一ヶ月ほどで根付いたら定植する。ミント、バジル、ナスタチウム、ローズマリーなどはコップの水に挿しておくだけでも発根する。反対に挿し木に向かないハーブもある。

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【文・撮影】榊田千佳子 【図表】立原雅子  
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