ベランダは狭くて日当たりも十分でなく、ハーブ栽培には向かないと思われがちですが、環境に合ったハーブを選んで上手にデザインすれば、かえって便利なことも多く、魅力的なガーデンになります!





  長所と短所を理解してハーブを選び、デザインしましょう。利用目的を考えて選ぶことも大切です。

【長所】
風通しがいい。
雨が直接当たらない。
霜が当たらないので冬越しが容易。
虫や動物の被害を受けにくい。
身近にあるのでこまめに手入れや収穫ができる。
 
 
 
 
【短所】
日当たりが悪い場合が多い。
株が大きくなるものは育てにくい。
風当たりが強いことがある。
土が乾きやすいので水やりがひんぱんになる。
土や鉢の運搬に苦労する。
排水や加重の制限がある。
夏に暑くなりすぎる。
洗濯物を干す場所が必要。

  ベランダ栽培に適したハーブを中心に選ぶと成功率大!でも育ててみたいハーブはとにかく一度トライしてみましょう。

【ベランダガーデンに適したハーブ】
日当たりが良くなくても育つ、ミント、レモンバーム、コリアンダー、チャービル、ロケットなど。
チャイブ、パセリ、ボリジ、ナスタチウム、ポットマリーゴールド、ジャーマンカモマイル、マジョラムなども大丈夫。
耐寒性の弱い、レモンバーベナ、センテッドゼラニウム類、レモングラス。ただし、日当たりは必要。
多湿を嫌う、ラベンダー、ローズマリー、タイム、セージなどの地中海沿岸地方原産のハーブ。ただし、日当たりは必要。

【ベランダガーデンに適さないハーブ】
バジル、バラ、ラベンダー、レモングラスなど、日当たりが必要なハーブ。日当たりさえ十分なら育てやすい。
株が大きくなり、根も深く張る、ルバーブ、コンフリー、フェンネル、タンジー、マロウ、ヤロウ、チコリ、ホースラディッシュなど。大きい容器と十分な土があれば大丈夫。

  【用土】
土は普通のプランターや鉢栽培と同じだが、水持ちを良くするために、ピートモス(酸度を調整したもの)や野菜や花の土を多めにする。
   
  【容器】
ハーブ栽培には素焼き鉢が最適ですが、素焼き鉢は乾燥しやすく重いので、運び入れる作業を軽くする、ベランダの加重、などの条件を考えると、プラスチック鉢を利用することも必要。
   
  【水やり】
夏は朝夕の涼しい時間帯にたっぷりと水やりをする。
   
  【夏越し/冬越し】
ベランダの日差しが強すぎる場合や、風当たりが強い場合、よしずなどで保護するといい。
コンクリートの床に鉢を直接置かずに、段ボールやすのこ、ウッドデッキを敷くと、床の熱さや冬の凍結から保護できる。
  ※基本的なことは当サイトの《ハーブ園芸基礎講座》を参照してください。

  ベランダ栽培に適したハーブを中心に選ぶと成功率大!でも育ててみたいハーブはとにかく一度トライしてみましょう。

【ベランダガーデンに適したハーブ】
草姿を整え風通しを良くするためにも、剪定を兼ねてこまめに収穫する。
排水溝が詰まっていないか、水やりなどで下の階に迷惑がかかっていないかに留意する。
ハンギングやプランターを掛ける場合は、落下しないようにしっかりと取り付ける。また、家の中の日当たりが悪くならないように注意。
棚などを置いた場合、幼児が足場にして登ることがあるので、事故に注意。


文:榊田 千佳子・イラスト:立原 雅子