研究開発:新しい価値の創造を通じて、豊かな食文化のお役に立ちたいというマインドに溢れた研究活動の一端を紹介します


忍野試験農場では栽培技術や品種に関する研究を行い、この成果を原料産地に応用することを目的として様々な種類のスパイスやハーブを試験栽培しています。

今回は香菜(パクチー)の栽培を紹介します。

香菜(パクチー)栽培日誌


パク盛、パクチー専門店、パクチー女子… パクチー熱が巻き起こる中、エスニック料理店だけでなくさまざまな料理で、香菜(パクチー)に出会う機会が増えてきました。 エスニックではパクチー、中国では香菜(シャンツァイ)、中南米ではシラントロ、また種の部分はコリアンダーと呼ばれることからも、このハーブが世界各地で親しまれていることがわかります。 葉だけでなく種や根もそれぞれに独特の風味が興味深い植物“香菜(パクチー)”はどのように生育するのでしょうか。

香菜(パクチー)を2回に分けて紹介します。今回は「子供時代」です。

種まき

縦じまのある風船型をした部位は、一般的に種と呼ばれていますが植物学的には果実となります。

つまようじと比べると、果実はかなり小さいことがわかります。大きさにも個性がありますね。

これを2つに割った部屋の中に種がそれぞれ入っています。この小さな種の中に、発芽のエネルギーが蓄えられているのです。この種を土にまき、布団をかけるように上からやさしく土をかけ、日当たりのよい場所に置きます。

発芽(約7~10日)

殻を破って最初の葉っぱ(子葉)が生えてきました。一つ殻をかぶったまま出てきている子葉がありますね。
しかし、このままでは窮屈すぎてその後の生育に悪影響が出てしまいます。生長の良いもの選んで周りの芽は抜いてしまう「間引き」を行います。
水撒きの際は、激しく水がかかると茎が折れてしまうので、適度な量をやさしくあげます。

発育(15日頃)

3番目の葉っぱを「②発芽」の子葉と比べてみて下さい。細長い子葉とは全く違う形状であることが良く分かります。
多くの植物は、このように子葉だけ形が異なり、その後の葉っぱはその植物特有の形で生えます。
これはもう皆さんがよく目にする“パクチー”の葉っぱですね。小さいながらも一人前の姿です。

香菜(パクチー)の子供時代を見てきました。これからどんな風に生長するのでしょうか。
次回続編は、大人になった香菜(パクチー)が、花を咲かせ種をつける様子をご紹介します。