研究開発:新しい価値の創造を通じて、豊かな食文化のお役に立ちたいというマインドに溢れた研究活動の一端を紹介します

研修の場としての忍野試験農場 ~スパイス&ハーブの原点にふれる~

以前、当コーナーでもご紹介しましたが忍野試験農場(以下、忍野農場)には研究栽培拠点のみでなく、「社員研修施設」という重要な役割があります。特に技術系社員は、商品を作り上げていく上で、それぞれの原材料の栽培からしっかりと理解している必要があります。そこで、忍野農場では当社独自の栽培拠点という利点を活かし、毎年技術系新人社員を対象とした研修を実施しています。 今回は前回のスパイス&ハーブマスター研修に続き、研究・開発に携わる技術系新人社員への研修の模様をご紹介いたします。

~講義~

実際に試験栽培されている植物を前に、講義開始です。限られた時間の中でも、一つ一つの栽培品目について、農場スタッフから説明がなされます。スタッフお手製のパネルなどを活用した熱心な説明に、受講する研修生もメモを取る手に熱が入ります。

~わさび研修~

忍野農場研修ではエスビー食品にとって重要な原料であるワサビの試験栽培も行っています。ワサビとはそもそもどのような植物なのか?原点に立ち返るべく、今回は圃場から栽培しているワサビを抜いて、植物全体の構造もしっかり観察してみることにしました。

抜いたワサビをしっかりと洗います。湧水の冷たさに負けず、頑張ります。

ワサビの全体を観察した後は、根茎を詳細に観察します。これ、おいしそうだなぁ。

~調理研修~

スパイス&ハーブマスター研修に引き続き、新人研修でもワサビの茎を用いた調理を行いました。普段あまり触れることのない素材に触れることも研修の目的のひとつです。こうした調理研修の積み重ねが日々の研究・開発業務に活かされていきます。

冷たい忍野の湧水で、しっかり茎を洗ってきました。ちょっと手が冷たい

わさびの茎をひたすら刻んでいきます。今回は何を作るのでしょうか?

~ハーブ研修~

ワサビのみならず、忍野農場ではエスビー食品にとって重要な植物の試験栽培も行っています。ここで育種されたスウィートバジル「ロイアルスウィート」は日本で初めてバジルの品種登録となったバジルです。今回の研修では「ロイアルスウィート」の種子を試験収穫してもらうことにしました。(⇒バジル種子の収穫については「バジル種採り物語」に詳しく記されています。是非ご覧ください。)この研修では、栽培→加工→販売→お客様へ、の過程の一番のスタート地点である「種子」について、自ら体験しながら知ってもらうことを目的としています。研修は鋏を持ちながらひとつひとつの株から花軸(かじく、花をつけた茎)を摘んでいくところから始めます。株全体を見回しながら、収穫に適した花軸からしっかり熟した種子を採らなければ、せっかく収穫したのに芽が出ない!なんてことになりかねません。研修といえども気は抜けないのです。

ひとつひとつの花軸の状態を確認しながら、丁寧に収穫していきます。

収穫した花軸です。一本あたり300粒くらいの種がついています。種子がきっちり熟しているかどうか見極めることも大切なポイントです。

研修はここで終わりですが、その後、農場スタッフの手によって花軸から種子が取り分けられます。さて、今回収穫した種子はきっちり芽を出してくれるのでしょうか!?来年の栽培が楽しみです。